ついに大晦日となりました。
2020年最後の記事は何をするのかな。
幾つかプラモ製作が進んでいるんだけど……。
どれも途中になるので、年の終わりに紹介するには切りが悪い。
なので、今回も筆者のウェザリングを紹介しよう。
今回紹介するのは……
参考書籍紹介
今回行うのはオイル染み汚れ。
戦車のエンジンデッキなどにこぼれた、燃料類の染みを再現するんだけど・・・・・・
今回の技法を行う上で、参考となった書籍を紹介する。
ローガン梅本氏著の
戦車模型低級技術指南
だ。
いままでの記事にも、時々紹介されているものですな。
タイトル下に
「やりたくないことしないで作る面白いだけのプラモデル技法書」
と書かれている。
戦車模型を作るにあたって、面倒なことはせず肩の力を抜いて気楽に作るということをコンセプトにしたような本だ。
「パテは使わず、切ったり貼ったり」
で既存のフィギュアを改造して車輌に乗せたり
「実物にもあったから」
といって転輪のパーティングラインを処理しなかったり。
キット自体は日本軍車輌の作例が多めですね。
筆者も最近、やたら時短モデリングを模索したり実行したりしているね。
「後でウェザリングで誤魔化すから」
と言って転輪や車載工具の部分塗装をサボったり。
筆者曰く
交渉とかディティールアップで色々考えすぎて、なかなかプラモが完成しないという人には一度読むのをおススメしたい本。
・・・・・・とのこと。
普通の模型ハウツー本とは、また違った内容なのが面白いですよ。
今回のオイル染みはこの本の中で使われていたのを、筆者が自分流に解釈して行っている。
今回の犠牲車 タミヤ ティーガーI 後期型
今回の実験台になるのは画像最奥のタミヤ製
ティーガーI後期型だ。
商品名はタイガーIだが、この記事ではティーガーIで統一する。
この画像のキットはほとんど完成まで行った。
あとは奥から2番目のヘッツァーだけだね。
キットにはツィンメリットコーティングが施されています。
どうやら、ポリパテ&ブレードで行っているようですね。
コーティングについては下記過去記事から。
結構昔に筆者が放置したものなので、工具類もきっちり塗り分けています。
ライトコード、砲塔天板の溶接跡なんかも省略したままですな。
ケチなのでエンジングリルの別売パーツも使っていません。
ウォッシングなんかも単純に黒で済ましてしまっている。
出来るところは、一旦やり直そう。
とりあえず、ウォッシングやドライブラシなどをやり直します
天板溶接跡は追加しませんでしたが、ライトコードは急遽追加。
簡易的に塗装も行っています。
これもはっきりしないけど、マーキングからして以前のティーガーIIと同時期かな。
そうなるとやっぱり8年ぐらい放置していたのかな。
今回ツィンメリットコーティングを際立たせるため・・・・・・
- スミ入れはフラットブラウン
- バフでドライブラシ
共にタミヤエナメル。
これでコーティングの凹凸をはっきりさせる。
塗料を用意する
使う塗料はタミヤエナメルの2つ。
- クリヤーオレンジ
- フラットブラック
これを適当に混ぜ合わせて薄める。
いちいち準備するのは億劫なので、筆者は適当な空き瓶に準備済みだ。
ちなみに同じエナメル塗料として、ガイアノーツからずばり「オイル」色も発売されています。
そちらを使うのもよいでしょう。
実際に作業を行う
筆に塗料を含ませて、エンジンデッキ周辺に適当に撒き散らす。
・・・・・・だけ。
非常にシンプルでわかりやすいですな。
ちなみに、これはスプラッシングという技法ですな。
土色を車体下部に撒くことで、跳ねた泥汚れを再現することができます。
手で筆を弾くと、手が汚れなるんじゃない?
そういう時は、ヘラなどで弾いてやる。
筆者はタミヤの調合スティックを使っている。
作業完了です。
・・・・・・なんか画像ではわかりにくいような。
オイルカラーと車体のレッドブラウンが被っている感じ。
納得がいくまで、何回か撒いてみよう。
フラットブラックがダマになっているけど、今回はこれでヨシ!
その他のウェザリングを行って完成させる
後は錆やら泥汚れを追加、つやを消しておしまいです。
つやが均一になるとオイル染みが目立たなくなることもある。
そういう時は、つや消しの上からまた撒き散らしてやるといいかな。
最初からつや消し後に撒いたら?
筆者曰く
ミスしたときの修正が難しそうなので
などと供述しており・・・・・・。
とりあえず、完成品を見てみよう。
続いて初期型、との比較です
後期型ティーガーIの最大の特徴は鋼製転輪。
それまで転輪に巻いていたゴムリムを、転輪内に内蔵している。
これでゴム資材の節約、走行中のゴムリム脱落を防ぐことが出来た。
代わりに、走行時の騒音が大きくなっている。
砲塔部分もキューポラの変更、左側面にあるピストルポートの廃止など。
厳密には、こちらは直前の中期型で取り入れたものですが。
この前作ったティーガーIIと。
同じマーキングだね。
第505重戦車大隊の騎士マークですな。
凝った見た目のため、整備班も描くのに苦労したのだとか。
作業まとめ
というわけで、今回はオイル染み汚しを紹介してみました。
手順をまとめると……。
- クリヤーオレンジとフラットブラックを混ぜる
- 適当に撒き散らす
かな。
実際は転輪なんかにもグリースを注入しているようなので、それらにも油汚れとして使えそうだね。
筆者はいつもオーバーな泥汚れをするので、転輪にオイル汚れは描かないけど。
これで筆者はようやく今年の仕事納めかぁ。
・・・・・・切りがいいし、今月の戦果をまとめようよ。
今月の戦果は……
・購入 1(IV号戦車F型)
・完成 8(III号戦車M型、III号突撃砲G型、ティーガーII×2、一式砲戦車、チハ、IV号戦車F型、ティーガーI後期型)
となっています。
筆者のスケジュールの都合と放置品始末によって、いつもより上出来となっている。
この調子で積みを片付けていこう。
今回はこんなところでしょうか。
それでは、今年最後の記事はこれで終わりたいと思います。
視聴者の皆さん、よいお年を~。
この記事で作っているキット
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