筆者が半壊状態で放置していたガンプラHGUCシリーズのパワード・ジムを作っていきます。
前回は半壊状態のものを一度組み立て、どんなキットなのかを確認した。
今回は再び分解して各部工作を進めていく。
パワード・ジム、設定上はジム改からの改造機なんだよね。
今回のHGUCキットでは逆にパワード・ジムが元になってジム改が発売されていますけどね。
なので各部の工作はそちらに準じたものも多いです。
過去に筆者が作ったジム改の記事がありますので、そちらも参考にしていただければ幸いです。
それでは今度こそパワード・ジムを完成させるべく、作業を始めよう。
頭部の組み立て
まずは頭部から。
ここは改造前であるジム改から特に変更がされていません。
HGUCでも全く同じ構成となっています。
ここは冒頭に貼り付けたジム改の記事で取り上げたのと同じことをするよ。
後頭部のB14番パーツをモールドに合わせて切断。
上の部品は合わせ目消しのため接着。
下の部品は接着はしないでスナップフィットで保持するよ。
これでクリアーパーツを内部に封印することなく塗り分けができる。
頭部側面にできる合わせ目は耳パーツであるB20/21番パーツで隠れるから大丈夫だ。
合わせ目消しに関してはお馴染みの過去記事を参照にしていただければ。
それと、後頭部のロッドアンテナは真鍮線に置き換え。
- 元のアンテナを切り取る
- 切り取った後の基部に0.5mm径の凹みをつける
- 同径の真鍮線を瞬間接着剤で凹みに差込みつつ接着
といった手順で行えば大丈夫だ。
真鍮線はいつものウェーブ製、C・ラインだね。
少し大きめの家電量販店でも取り扱っているから比較的手に入りやすいはず。
これで頭部の組み立ては終了ですな。
胴体の組み立て
胴体はジム改から大幅に変わった場所です。
大型バックパックが特徴的ですな。
設定上はGPシリーズの試験目的でアナハイム製のバックパックを搭載したとされている。
一見胸部とバックパックが一体になっているように見えるけど、それぞれ分離できるから大丈夫だ。
バックパックの一部と、胴体上面の首元に合わせ目ができますな。
筆者はすでに接着済みのようですが……。
胸部の組み立て
ここは確かはめ込んだり接着していない細かい部品が合ったよね。
筆者が1つ紛失したみたいだけど。
パワード・ジムの胴体上部は合わせ目ができます。
しかし内部から黄色いダクトパーツを組み込んでからの合わせ目消し。
そのままでは塗り分けに不便なので、一度ダクトパーツを切り取っていますね。
赤いコクピットハッチのほうは単純にはめ込むと後ではずしにくいのでそのままという。
文字だけでは説明しにくいので、過去に作ったジム改の作業中の画像を用意。
形は異なるけど、イメージ的にはこんな感じだ。
ダクト部分だけエッチングソー系のノコギリで切り出し、基部は内部に組み込み。
ダクトは塗装などが済んだ後にはめ込むという手順だ。
ただ横着したのか、過去の筆者はパワード・ジムのものに関しては切れ味の鈍ったニッパーで切り取ったようです。
なので切り口が汚く……。
ここでおススメするのはエッチングソー類。
ノコ自体の幅が狭いので切りしろ面積を少なくでき、寸法が狂いにくい。
筆者はウェーブのクリップのこやコトブキヤのモデリングノコを持っているけど、ほかにもハセガワやタミヤからも発売されているようだ。
同じメーカー内でも幾つか種類を発売しているようなので、要チェックだ。
面倒な人は合わせ目を掘ってモールド化するという手も。
肩関節のD9番パーツはそのままでは合わせ目消しをすると着脱しにくい。
なので胴体側の接続軸を短くカットする。
これで胴体接着後も外からはめ込みやすくなる。
んで紛失した黄色いダクトは……。
筆者はその辺に転がっていた適当なプラ板を削り出して作りました。
1枚だけだと厚みが足りなかったので、合わせ目消しの要領で2枚接着していますな。
上手い人なんかはこのプラ板積層テクニックだけで色んなものを作るらしい。
いきなりはできなくても、こういう小さいところで試してみるのもいいだろう。
今回の場合は部品を紛失しなければこんなことしなくていいんだけどね。
腰部の組み立て
腰部も前後のアーマーにガンダムタイプに見られるようなヘリウムコアブロックが一体成型で備わっていますな。
通常のジム改には存在しないものです。
ここはガンプラの定番工作、フロントアーマーの独立可動化だね。
接続軸部分を真っ二つにするだけ。
これで左右のフロントアーマーが独立可動するから、片足だけ前に出した際にも違和感がなくなるよ。
真っ二つにした軸内の真鍮線が埋め込まれているけど、これは今回必要ない。
知識の浅い過去の筆者が仕込んだようだ。
キットによっては軸の根本に押さえがないので、左右を真鍮線で接続しないと脱落してしまうことがあります。
今回のパワード・ジムは一回り大きいリング状の押さえが軸周りにあるので、真鍮線による接続は不要です。
バックパックの組み立て
バックパックはこんな感じのパーツ構成です。
ここにも黄色いダクトがありますが、こちらは無改造で着脱できるので先ほどのような加工は不要です。
ここは上部のA10/11/13番パーツを合わせる部分で合わせ目が発生する。
上部や側面の合わせ目は平面だから比較的処理は容易。
ただ奥まった部分の合わせ目はなかなかクセモノだったりする。
なんかヤスリが入らなさそうな。
形状上段差も出来やすく、処理に少し苦労します。
狭い部分なので筆者は彫刻刀の平刃で突っついたり、小さく切った紙やすりをピンセットで摘んで整形処理をしています。
後は合わせ目部分に溶きパテを塗って確認。
段差ができるようなら再度削る。
面倒なら厚めに塗ったりして誤魔化してしまうのもアリだ。
なんか色々グダグダと……。
以前の筆者が本キットを半壊状態で放置した原因の1つがここです。
上手く処理できず放置コースに。
今回の戦果
あんまり時間をかけても完成しなくなるので、適当なところで切り上げてしまう。
とりあえずこれで胴体の組み立ては終了だ。
なんとか形になったというか。
今回はここまで。
次回は手足や武器の組み立てになるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット