MONOとドラゴンのキット、T-34/76(1940年型)を作っていきます。
前回は先に砲塔を組み立てた。
今回は車体側、足回りを組んでいこう。
8月もそろそろおしまい。
夏が終わっちゃうね。
終わってしまいますな。
筆者の模型製作に終わりはない。
あるのは積みの山だけだ。
とりあえず、今回の作業へ入っていこう。
サスペンションの取り付け
まずはサスペンションから。
先に車体下部内部に組み込む部品を用意しましょう。
なんかバネが見えるね。
アメリカ人技師ジョン・クリスティーが発案したサスペンションだ。
この内蔵されたコイルスプリングで大型転輪を独立懸架している。
キットとしての構造は以前組んだアカデミー社製品と似たような形ですな。
最も、製品としてはドラゴン社のほうが先発だった気がしますが。
続いて外装のサスペンション類も取り付けます。
丁寧に整形して……。
誘導輪の接続アームであるA6番パーツはまだ接着しない。
これを接着すると後で調整が出来ないのでね。
なんか大げさだなぁ。
筆者がかつてドラゴン製T-34数輌を半壊状態にした原因だからね。
とりあえずそのA6番パーツのみはめ込んだだけにして、他の部品は接着してしまいます。
車体後部のG1番パーツの合いが悪いですな。
クリップで留めながら接着しましょう。
ちょうど溶接跡の位置に接着する。
伸ばしランナーやパテで隙間を埋めてしまってもいいだろう。
転輪の組み立て
続いて車輪類の組み立てを。
転輪は大型で2枚重ねのものが片側5個。
数は少ないですがゲート部分の数が多いですな。
筆者がなかなか積みのドラゴン製品を作らない理由、これなんだよね。
無駄にゲートが多いから、処理が面倒というか。
組み立て完了後はこんな感じに。
部品が少し柔らかい上に転輪の幅が広いので整形が大変ですな。
ここは鉄ヤスリでゲート跡もろとも、パーティングラインも一度均してしまうとよいかと。
そして取り付け。
接着はせずにはめ込んでいるだけだよ。
転輪類は精度がよくないのか、そのままだとサスペンションアームが奥まで入らない。
一度取り付け穴部分を2.5mm径ピンバイスでさらっておくといいだろう。
履帯の取り付け
お次は履帯組み立て。
本キットのものは組み立て接着式。
ランナー3枚に1枚ずつ納まっているので、これを切り出していきます。
ちょっと手間がかかりそうだね。
足回りに装着する履帯は2種類の部品を組み合わせる。
いずれも押し出しピン跡がうっすらと見えた。
これは彫刻刀の平刃やデザインナイフのカンナがけで処理している。
カンナがけは以前パーティングライン処理の記事で紹介したね。
詳しくはそっちを参照に……。
説明書によると長さはL1・L2パーツをそれぞれ38コマ使用した計76コマとなっています。
作業中に数がわからなくなると困るので、先に10コマ×7と6コマ×1の束を用意してしまいましょう。
はめ込みはかなり緩めだね。
動かしたりするとすぐ外れるから注意。
そのままだとまたバラバラになるので、さっさと接着していまいます。
流し込み式速乾のプラセメントを使い履帯を接着。
完全乾燥する前に車輪に巻きつけてしまいます。
ここで先ほど固定しなかったA6番パーツの誘導輪アームが生きてくる。
- 先に機動輪で履帯両端を留める
- そのままでは緩いので、固定しなかった誘導輪アームを動かして履帯の張りを調整。
- 位置が決まったら、履帯を転輪に接着固定
という流れで位置決めをする。
ええっと、この戦車は……。
T-34は後輪駆動ですな。
なので先頭にある車輪が誘導輪です。
本物の誘導輪も、アームを動かして履帯の張りを調整するのが主な役目です。
他の戦車の場合履板の枚数を増減して長さを調整出来たりするんだけど……
T-34は履板1枚の前後幅が広い上に、2枚1組となっている。
だから履板の枚数での微妙な長さ調整が難しいんだ。
短いと微妙に足りず、長いとユルユルに見えて不自然になる。
筆者の積み山にある半壊状態のT-34は誘導輪アームを接着固定してしまい、この微妙な調整が出来ず……。
その犠牲になった数輌のおかげで、今回うまくいったんだね。
今回の戦果
反対側も同様に。
車輪と足回りは接着していないので、ロコ組みとなります。
これで塗装時は1ユニットとして別に作業が出来ます。
履帯の組み立てやロコ組みについては過去記事参照だよ。
今回はここで中断。
次回は引き続き車体の組み立てとなる予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット