タコム社のM7偽装車を作っていきます。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングを行い完成させよう。
やっと完成。
……というか先月の時点で実際は完成していたんだよね。
なので今月のスコアにはなりません。
いつの間にか筆者の作業が記事を大きく引き離してしまった。
そのため筆者は現在作業に手こずりそうな大物を作っているようだ。
なんだろう。
とりあえず、M7偽装車がどのように仕上がるのか、見ていきましょう。
スミ入れ兼ウォッシング
とりあえずスミ入れ兼ウォッシングを。
ガイアノーツのエナメル塗料、埃色を溶剤で薄めて全体に塗布。
モールド部分にはタミヤのスミ入れ用ブラウンを流し込み。
乾燥後共に溶剤でふき取ります。
側面の偽装カバーとか意外と筆の跡が目立ちがち。
このあたり注意したほうが良さそうだね。
一見上手い具合にふき取れたと思っても、乾燥後に不自然な筆の跡が表れたりしますからね。
ドライブラシ!
続いてドライブラシ。
緑系の車体色なので、明るいグリーン系の色を使います。
お馴染み明灰緑色を使ってみましょう。
ドライブラシについては過去記事参照だよ。
エンジンデッキ周りのウェザリング
続いてエンジンデッキ周りを汚していきます。
オイルに傷に……
オイル染みは過去記事参照ですな。
傷はウェザリングカラーのグランドブラウン。
装甲面の角やハッチ周辺とか、ぶつかったり動く場所を中心に筆で置いていこう。
それと、最近筆者が行っている工具の柄の木目表現。
タミヤアクリルのバフで塗られた柄の上に、ウェザリングカラーのステインブラウンを塗る。
乾いたら筆で軽く擦ってスジのようなものをつける。
ウェザリングライナーで雨だれを描く
更に雨だれ。
ウェザリングライナー錆色セットのスートブラックで縦線を引き、ウェザリングカラー用溶剤で伸ばしてやります。
M7偽装車は側面カバーをはじめ広い面が目立つ。
これをやってやると各面に表情がつくように見える。
マフラーを錆びさせる
筆者が忘れかけていたマフラーの錆。
ここは過去記事と同じように、ウェザリングカラー3色を使って再現しています。
……今回は少しオレンジの主張が強いように見えますが。
どうせ足周りの汚れでほとんど見えなくなる。
そこまで神経質にならなくて大丈夫だ。
今回工具類は錆びさせずそのままにしておく。
足回りの泥と雪をつける
ここでAFV模型の醍醐味ともいえる足回りの汚れを。
まずは泥系。
ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンを塗布。
半乾きの状態で擦ってぼかします。
本車輌が投入されたグライフ作戦は1944年の12月。
時期的に冬なので、足回りには雪を付着させてみよう。
タミヤの情景テスクチャーペイント「雪ホワイト」にバフを極少量だけ混ぜたものを塗布する。
実際の写真とかを見てみると、車体上部にもかなり積もっているみたいだね。
あんまりやりすぎるとよくわからない雪の塊になるから、筆者はそこまでやっていないけど。
テスクチャーペイントの残りが少なかったのと、単純に億劫だったのもありますが。
最後の仕上げ!
最後につや消しのクリアーを吹き付けて仕上げる。
ここでやり残していたシルバードライブラシを思い出しので、起動輪や履帯のセンターガイドにタミヤエナメルのクロームシルバーを擦り付ける。
変なところを銀ピカにするわけにはいかないので、今回はほどほどにしておきましょう。
それとウェザリングマスター擦りつけ。
今回はAセットではなくBセットのスノーを用意。
車体装甲面に擦り付けて、少し冷たい空気感を狙ってみます。
これで完成だね。
以下、ギャラリーだよ。
タコム M7偽装車(III号突撃砲G型偽装型) 完成!
M7自走砲に偽装したとは言われていますが、あまり似ていませんな……。
固定式の主砲を持つ緑色の車輌といったところぐらいしか似ていないね。
M7は筆者の手元にないから、とりあえずタミヤのIII号突撃砲と並べてみるよ。
タミヤのはIII号突撃砲G型の中でも初期のもの。
ボルト止めの前面装甲や溶接で組み立てられた防盾、防盾付きの機銃が特徴的ですな。
作ってみた感想のコーナー
今回初めて筆者はタコムのブリッツシリーズを組んでみたわけだけど……。
「タミヤより部品が多くて、ドラゴンより部品は少なめ」
とのこと。
一部上手くはまらない部品があるものの、極端に細かすぎず省略もし過ぎずといったいい塩梅のパーツ数といったところかな。
「タミヤ製品では物足りない。でもドラゴン製品は細かすぎる」
といった層にはおススメですな。
必要最低限のエッチングパーツが付属しながらも、価格は抑え目ですね。
納品書によると、筆者は本製品を4180円で購入したようです。
1万円近い値段の製品が増えている、近年の1/35スケールキットの中では安価なほうかと。
あとは単純に貴重な車種というのもある。
恐らくプラキットとしては初めての立体化なんじゃないかな。
調べたところ、過去にはパンツァーアートから改造パーツが出ていたみたいだね。
それぐらいかな?
現時点では他の選択肢がないというのも大きいポイントといえるね。
ちょっと変わった車輌が欲しいと思った人は是非挑戦してみてもらいたい。
こうなると同じ第150装甲旅団の改造車、M10パンターを並べたいところですが……。
今回はここまで。
次回は筆者が完成させたものの、まだ紹介仕切れていない航空機模型を登場させる予定だ。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット