
イタレリのVK4501(P)ことティーガー(P)試作重戦車を作っていきましょう。

前回は塗装を行った。
今回はウェザリングを施し完成させよう。

ようやく完成。
思ったよりは早いような。

いくつかトラブルがありましたが、早く解決できたといいますか。

我々が監視しているから、筆者の決断が早くなっているんだ。
以前だったら先送りからの放置モードになっている。
それでは最終的にどんなものになるのか、確かめてみよう。
ドッティングの練習


まずはいつも通りのスミ入れ兼ウォッシング……
と思いきや、筆者は同時にドッティングをしていますな。
以前T-34などで少し行いましたが。

明るい色を点々と置いて、それを溶剤で伸ばして表情をつけるやつだね。
……なんかあんまりうまくいっていないみたいだけど。
単調というか。

ドッティング用の塗料の置き方があまり良くないのかもしれない。
または同時にスミ入れ用に置いたブラウンが強すぎるのか。

- 塗料が濃すぎて溶剤で伸ばす際に輪郭が残りやすい
- 不自然な輪郭を消そうとして溶剤を使いすぎて塗料が残らない
ような気がしますな。
その他のウェザリング


それ以外のものとしては
- 車体全体にタミヤエナメルのニュートラルグレイでドライブラシ
- エンジンデッキ周りにエナメル塗料のオイル染みを撒く
- 工具の木目部分はウェザリングカラーのステインブラウンで再現
- クレオスのウェザリングライナー・錆色セットのスートブラックで雨だれ
……といった感じです。
ほとんどやり方は過去記事で説明していましたな。

ここでは見えないけど、後面の予備履帯は錆表現を施しているね。
これは過去記事のを参考に……。
ただ記事と違って、今回は車載工具を錆びさせていないよ。

今回は訓練や試験走行で少し使われた感じをイメージしている。
前線の車輌ではないので、バトルダメージ類は控えめにした。
最後の仕上げ


足周りは
- クレオスのウェザリングカラー・グレイッシュブラウン
- タミヤのウェザリングマスター・Aセット
- タミヤエナメルのクロームシルバー
を中心に。
あまりドロドロした感じにはせず、乾いた砂埃系をイメージした感じにしています。

後はつや消しクリアーを吹きつけ、履帯をセットするなど最終組み立てを行い完成。
案の定、履帯を機動輪・誘導輪付近で無理やり押し込んだため塗装が剥がれたりしている。
剥がれた部分は見えにくい位置に追いやったり、上塗りして補った。

やはり機動輪とかを着脱可能な構造に変更したほうが良かったですな。
履帯は弛みをつけるために瞬間接着剤で固定。
サスペンションも可動式でしたが……
履帯に引っ張られて水平にならないので、前後端のものは接着固定してしまっています。

最後の最後でグダグダしているような。

トーションバー式サスペンションの可動キットでも、自重で車高が下がるのを防ぐために前後端のサスペンションは接着固定するのが一般的なようです。
今回のは縦置き式トーションバーなので、車高が下がるような現象はありませんが。

……とりあえずこれで完成だね。
以下、ギャラリーだよ。
イタレリ ティーガー(P) 完成!







履帯の固定の仕方があんまり良くなかったかな?
少し内側に引っ張られているような。

最後少しゴタゴタしていましたからね。



先月作ったアミュージングホビー製の同型車と比較。
画像の左側が今回のイタレリ製。
右側が以前のアミュージングホビー製です。

イタレリ製は結構前のキットらしいけど、ディティール面ではかなり善戦しているね。
エッチングパーツなしでのこの金網表現とか。

背面のディティールはお互い異なる形をしている。
実際に並べることで比較がしやすい。
作ってみた感想のコーナー


貴重な試作型ポルシェティーガーのインジェクションキット。
どうだったかな?

筆者の感想としては
- フェンダーの滑り止めや溶接跡など、車体のディティールは当時としてもなかなかいい感じ。特にエッチングパーツなしでも細かい吸気口の金網表現に驚いた。
- 縦置きトーションバーのサスペンションが一体整形で他社製品と比べて作りやすい。ヒケで大きな凹みもあるけど、組んでしまえばほとんど見えなくなる。
- せっかく接着・塗装が可能な素材に変更されたベルト式履帯だが、試作型ポルシェティーガーでは一般的でない滑り止め付き。筆者はアミュージングホビー製の余りものに交換
- 車長ハッチのアームが短く、そのままではうまく組めない。筆者はドラゴン製品の余剰パーツに交換。筆者がこのキットで一番気になったポイント。
といった感じ。
筆者曰く
「『おっ!』ってなる部分と『んっ?』ってなる部分が同居しているキット」
とのこと。

一昔前のキットですが局所的なディティールはかなりこだわっていますな。
履帯はまだ組めば形になるものの、ハッチのアームは閉めた状態だとそもそも繋がらないのが致命的といいますか。

古い焼き止め式であるものの、サスペンションや車輪が可動式なのもうれしいポイント。
ただ
- 前と後ろのサスペンションは引っ張られて角度がつくので、ベルト式履帯の場合は接着固定するのをおススメ
- 履帯を取り付けにくくなるので、機動輪・誘導輪はキットの指示を無視して着脱可能に加工したほうがいい
ように感じた。

車体本体のディティールはいいけど、車載装備とかは少し大味感がしたかな?
筆者もいくつか加工や交換していたし。
今回は手配できなくて使わなかったけど、タミヤのIV号戦車装備セットがあればもっと楽だったかも。

ディティールというよりは、2つあるジャッキが不揃いなのが一番気になったようですが。
ここはいい感じのものが2つ手配できず、筆者はプラ材で付属品を加工することに。

見た目はなかなかかっこよく、パーツも少ない。
けどそのままだと気になる点がいくつか、といったキットだ。
腕に自身のある方は是非とも挑戦してもらいたい。

部品が極端に反っているとかたくさん削らないといけないとか、そういうのは少なかったみたいだね。

筆者もそういうのを懸念していたが、その手のものは少なかった感じだ。
今回はここまで。
どうも、筆者がまたイタレリ製品を引っ張り出してきたようだ。
次回はそれの紹介になるだろう。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット