
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

前回は筆者が長年放置していた、イタレリのJu87R-2が完成しました。
今回はまた新たなるキットになるようですな。

引き続き筆者の積み山から航空機キットを取り出してきたので、それの紹介となる。
さすがに今度はJu87ではない。

スツーカではないけど、まだまだ航空機が続くなぁ。

在庫がありますからね。
ハセガワ/モノグラム ドルニエDo17Z


今回作るのはこちら。
ハセガワ/モノグラムより
ドルニエDo17Zだ。

またなんか骨董品を……。

かつてハセガワから発売されていたという、アメリカのモノグラム製品のOEMですな。
ここだと以前にBf110Eを組んでいましたが。
ドルニエDo17Zとは?

この航空機は第二次世界大戦前の1930年代に、ドイツのドルニエ社が開発した爆撃機だ。
その細い胴体から「空飛ぶ鉛筆」という異名を持つのだとか。

そういえばここでは初めて組む飛行機だね。
見た感じはHe111やJu86と同期なのかな。

Do17は当初民間の郵便・旅客機として開発されていた。
居住性の悪さを指摘され不採用になったけど、空軍によって爆撃機として採用されることになる。
空飛ぶ鉛筆の由来となった細い胴体も、高速性能上昇を狙ってデザインしたことが原因なのだとか。

ヴェルサイユ条約の影響で、1930年代のドイツ機は民間機の名目で開発されていたものが多いんだっけ。

それとこの時期は戦闘機を振り切れるようにと、高速性能を重視した爆撃機が多いですな。
この思想は戦闘機の高速化に伴い、後に陳腐化するわけですが。
He111などと同様、バトルオブブリテンでは損害を重ねているようですな。

今回作るのはDo17のZ型。
同機の最終生産型であり、主力型。
Z型内でもエンジンや用途の違いでいくつか種類があるようだ。
Z-1型まではブラモ323Aエンジン。
Z-2型以降はブラモ323Pエンジンを搭載している。
爆弾搭載量は500kg~1000kg。

双発機の割りに爆弾搭載量がそうでもないのは気のせいかな?
He111なんかは2000kgとか搭載できたような。

高速化を図って細い胴体を持っていた本機ですが、その分拡張性に難があったようです。
ただ
- 輸出仕様のはずがドイツ軍に使用されたDo215
- Do17,Do215の後継機ともいえるDo217
などが後に開発されていたり。

大戦初期のドイツ空軍爆撃隊の一角を担った空飛ぶ鉛筆、Do17。
ハセガワ社とモノグラム社の合わせ技キットで蘇らせてみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開ける。
中身はこんな感じ。

説明書にパーツの大袋にデカール……
それと「このキットに飾台は入っていません」って書いてある紙が入っているね。


このキット、組み立て説明書の5番のところを見ればわかるとおり、飾り代が描かれている。
ただ実際にはこのパーツは入っていない。

元のモノグラム製品には入っていたのでしょうか。
ハセガワ製品では外されたものの、説明書の図は元の製品のが使われた可能性が。

前のBf110では台がついていたよね。

ただ他の先人達のを見てみたところ、入っているようなのも見かけた。
ロットの違いの可能性もありそうだ。


パーツ一覧。
成型色はダークグリーンで凸モールドのキットとなっている。

なんかランナー部分がすでにヘロヘロなんだけど、肝心のパーツ部分は大丈夫かな。
というかどのくらい前のキットなんだろう……。

調査したところ……
このハセガワ/モノグラム版は1989年ごろが初版のようです。
大元のモノグラム製品は1969年辺りの発売との情報が出てきましたが……。

これまた随分と……。

無論、筆者はまだ生まれていない。
同期のHe111なんかと比べると知名度が落ちるからか、Do17のキットは意外と少ないみたいだけど……
2010年代になってからはエアフィックスやICMから新たに発売されているようだ。
ちょうどその時期にイギリス沖の海中から実機がサルベージされたから、その影響も考えられるね。

筆者の積み山にエアフィックス製品がありましたな。
例によって手付かずですが……。

実機と違って、筆者の在庫はまだサルベージされずかぁ。

そちらを組む案もあったけど、パーツの少ない今回のキットを先に通すことにした。
エアフィックス製もそのうち紹介したいところ。



デカールはこんな感じだけど……
中古だけあって、かなり変色が激しいような。

試しに筆者がいつもの日干しにしましたが……
完全にはとれませんな。
何もしないよりはだいぶマシになりましたが。
上記の画像の1枚目が日干し前。
2枚目が日干し後となっています。

まだ実際に使うまでは時間がある。
もう少し日干しにしてみる予定だ。


収録された塗装図はドイツ空軍所属のが2種類。
- 第76爆撃航空団第1中隊所属機 1940年 フランス
- 第53爆撃航空団第15中隊「クロアチア」所属機 1941年冬 東部戦線
それぞれ通常のスプリッター迷彩と冬季迷彩になっていますな。

今回はスタンダートな塗装の第76爆撃航空団の機体にしてみる予定だ。
見た感じ特に部品の選択はないので、組み立てた後に選んでも大丈夫。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から組み立てに入ろう。

実際はすでに筆者が組み立てを開始していますけどね。
どうも苦戦しているみたいですが。

……完成するのかな?

不明です。

詳しくは実際に組んでからお届けしよう。
こういうのはパーツ状態で眺めていてもわからないんだ。

続きは次回!
この記事で紹介しているキット