2022年3月発売のタミヤ新作、KV-2重戦車を作っていきます。
前回は塗装作業して、ある程度のウェザリングを行った。
今回は残りのウェザリングを行ったり、資料を基にマーキングを手描きして完成させよう。
さすがタミヤMM。
あっという間に完成だね。
しかしあまり作業を記事から引き離せた感じがしませんな・・・・・・。
筆者はYouTube視聴時間を削ることには成功したけど、どうもTwitter閲覧が逆に増えたみたいでね。
こちらも少し整理してもらいたいところだ。
「とりあえず座ったらTwitterを開く」クセをどうにかしたほうが良さそうですな。
とにかくKV-2が最終的にどうなるのか、確認していこう。
ウェザリングライナーで雨だれ表現
手描きマーキングの前にやりのこしたウェザリングを。
クレオスのウェザリングライナー泥色セットのディープブラウンを使い、垂直面を中心に雨だれを描きます。
- ウェザリングライナーでまっすぐ線を引く。
- 溶剤を浸した綿棒やガイアノーツのフィニッシュマスターで線を伸ばす
この2点で簡単にできる。
線を引く前にライナーのペン先を溶剤に浸すとより目立つ線が引ける。
KV-2の砲塔、大きくて面が目立つからついつい書き込みたくなるんだよね。
雨だれの方法については新しくできた記事を参考に……。
手描きマーキングを施す
ここでいよいよマーキングを手描きしていきます。
資料本を基に、まずは鉛筆で軽く下書き。
今回のマーキングは砲塔側面に鉄十時と鉤十字。
砲身基部の駐退機カバーにも鉄十時が描かれているっぽいね。
下書きが終わったら白い塗料で手描き。
様子を見つつ、まずは細い線で・・・・・・。
使用したのはタミヤエナメルのフラットホワイト。
エナメル塗料は溶剤でふき取りやすいのが利点だ。
何回か塗り重ねて・・・・・・
こんな感じでよいでしょう。
なんか歪んでいない?
どうも実物もフリーハンドで描かれていたらしく、ところどころ線が歪んでいたり薄くなったりしていますな。
資料では左側面と駐退機カバー部分のみ掲載されていた。
車体前後や右側面は不明だけど、とりあえず反対側も対照になるよう描いていく。
やっぱりこういう広い面には色々描きたくなるというか。
資料本の解説によると、この車輌は1941年夏に白ロシアでドイツ軍部隊に鹵獲されたものだそうです。
白ロシア?
現在のベラルーシのことですな。
鹵獲車輌は誤射防止に国籍マークを目立つところに描くことが多いけど・・・・・・
この車輌は運用されていたものではなく、鹵獲直後のものだと思われる。
おそらくせっかく手に入れた戦利品を友軍からの攻撃で破壊されないように描かれたものだと。
鹵獲後ドイツ軍によって再利用・運用されたかは不明だとか。
ドイツ軍は鹵獲したKV-2にPz. Kpfw.KW-2 754(r)という独自名称を与えて運用していたようですな。
中には他の鹵獲車輌同様、キューポラや燃料缶ラックを増設するなど改造を施したものも存在したのだとか。
足回りの汚し
マーキングが終了したので再びウェザリング。
足回りを進めていきます。
- ウェザリングカラーのグレイッシュブラウンでウォッシング
- タミヤウェザリングカラーのAセットの全色を適当に擦り付け
- タミヤエナメルのクロームシルバーで履帯凸部分や起動輪をドライブラシ
だね。
あれ、いつもならウェザリングマスターは最後じゃないの?
溶剤成分が多かったからかウェザリングカラーがなかなか乾かなくてね。
それをみた筆者が
「溶剤成分で今なら粉モノが定着するんじゃないか」
と思い込み、このタイミングで擦り付けたのだとか。
相変わらず適当だなぁ。
イメージとしては夏の東部戦線の街道といったところでしょうか。
暗めの色の土と、乾いた地面で擦れて磨かれた履帯というか。
詳しい記事ができたので、こちらも参考にしてもらえると幸いだ。
最後の仕上げ!
最後はいつも通りタミヤアクリルのフラットクリヤーをエアブラシ吹き。
ついでに砲口やエンジンデッキの排気口付近に、ウェザリングマスターBセットで軽いすす汚れを擦りつけ。
完成までもう少し・・・・・・。
そして足回りをセット。
今まで分離していたスクレーパー(泥かき)もここで接着する。
これでKV-2は完成にしよう。
以下、ギャラリーだよ。
タミヤ 1/35 KV-2重戦車 完成!
続いてこのキットの前身となったKV-1(1941年型)と。
やっぱり砲塔のインパクトがあるというか。
KV-1のキットはソ連軍用のマーキングのみ収録されている。
筆者は資料本を参考にドイツ軍鹵獲車にしたけどね。
更にトランペッター社のKV-1エクラナミと。
こちらも資料本の影響で鹵獲されていますな。
これも本来キット内はソ連軍所属のみ収録されている。
筆者はマーキングやらノテックライトを他所から持ってきて作っているね。
作ってみた感想のコーナー
タミヤMMシリーズ最新作の感想は・・・・・・。
タミヤ製品のウリである組みやすさは健在。
車体、砲塔など箱組み箇所が多数あるけど、精度が高く特に大きな問題はなく組み立てられる。
強いて言うなら装甲板の荒れ表現を崩さないような目的でアンダーゲート部分が多数存在するから、そこの整形に注意するぐらいかな。
箱組みが多くゲート部分が接着面に来るので、凸状に残っていると部品が浮いてしまうというやつですな。
キットの定価は2022年3月現在税込み4950円。
さすがに後発キットなのでトランペッターなど先発キットと比較して値段はやや高め。
その分精度や組みやすさでは大幅に勝っているように感じる。
先発キットの海外製品も基本は安価だけど、入手難易度が高かったりして市場価格が跳ね上がることもあったり。
筆者はここの開設以前にトランペッター製品のKV-2も組んでいましたな。
前述した通り開設後にも同社のKV-1エクラナミを組みましたね。
あちらは箱の値札を確認したところ、筆者は2400円で購入したようです。
トランペッター製品は量産型の他に先行量産型やドイツ軍改造車も発売している。
現時点でのラインナップではタミヤに勝っている感じだ。
タミヤも今後KVシリーズをどのように展開していくのかな。
見た感じ、今の世界情勢だとロシア方面への取材が難しそうな感じもするけど。
模型業界も例の情勢の影響をあちこちで受けているようだね。
今回はここまで。
筆者がまた別のキットに取り掛かっているらしいから、次回はそれになりそうだね。
次回も。お楽しみに~。
この記事で作っているキット
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