ICM FCM36軽戦車(ドイツ軍仕様) 製作記①

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戦車・装甲車等製作記
レーナ
レーナ

模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

アドルフ
アドルフ

前回はタミヤの新製品、KV-2重戦車が無事完成しましたな。

今回は何にするのでしょうか。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者が少し前に購入したものの、放置していたものがあってね。

それを今回は紹介しようと思う。

レーナ
レーナ

ここのところ、筆者は

「買ったらすぐ作る」

を徹底しているよね。

アドルフ
アドルフ

実は飛行機を数個作り漏らしているのは内緒ですが・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

今回は戦車キットだ。

 

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今回のお題 ICM FCM36軽戦車(ドイツ軍仕様)

ヴァルダ
ヴァルダ

今回作るのはこちら。

ICM社より

FCM36軽戦車

それのドイツ軍仕様だ。

レーナ
レーナ

ICMのFCM?

アドルフ
アドルフ

ICMはウクライナのキエフにある会社ですね。

2022年3月現在、日本での輸入代理店はハセガワ社となっています。

同社製品は以前筆者がタミヤパッケージ版のパナール178装甲車ことAMD35を作りましたな。

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ヴァルダ
ヴァルダ

FCM36のキットは元々2020年末に本来のフランス軍仕様で発売された。

今回のドイツ軍仕様は2021年8月ごろに発売。

筆者はTOMIXの475系の予約と一緒に注文したから、手元に届いたのが昨年12月頃になったけどね。

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FCM36とは?

ヴァルダ
ヴァルダ

この戦車は第二次世界大戦直前にフランスで開発された軽戦車だ。

1930年代前半、安価で大量生産が可能な軽戦車の案がオチキス社から提案された。

それを受けたフランス軍が他の会社からも案を募ったところ、最終的にオチキス社のH35、ルノー社のR35、そしてこのFCM社のFCM36が量産されることになった。

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アドルフ
アドルフ

ルノーR35、これは以前筆者がタミヤ製品を組んでいましたな。

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ヴァルダ
ヴァルダ

FCM36は1934年に木製モックアップが完成し軍の認可を受けた後試作車の開発が進んでいく。

いくつかの設計変更をしながら、1936年頃までテストは続いた。

溶接による傾斜装甲を多用した車体や航続距離の長いディーゼルエンジンを採用した本車は「競作中の車輌で最も先進的」と評価されたとか。

ただしコスト面では競作中の2車には劣っていたとされる。

レーナ
レーナ

なんとなく多面構成で複雑そうな見た目しているよね。

組み立てるの大変そうな。

ヴァルダ
ヴァルダ

コストの安い競作2車に主力は任せて、FCM36はどちらかといえば将来の発展性を期待されていたのだとか。

なんというか試金石というか、生産者側の研究や今後の開発目的ということだね。

ドイツのラインラント進駐など国際情勢の緊張を受け、正式採用の前の1936年5月に最初の100輌分の発注がされる。

初号車が1938年5月2日に納入。

100輌目が翌年の1939年納入とかなりゆっくりしたペースだった。

その後更なる発注があったものの、FCM社側の諸々の要求により生産は打ち切られる。

レーナ
レーナ

あくまでも研究目的というか。

ヴァルダ
ヴァルダ

限らられた生産数であった本車は軽戦車大隊の第4大隊と第7大隊に集中配備されていた。

この2つの大隊は1940年、第二次世界大戦のドイツ軍フランス侵攻(西方戦役)のセダン方面の戦いにて、ミューズ川を渡河してきたドイツ軍装甲部隊と激突。

傾斜した最大装甲厚40mmの装甲はドイツ軍のIII号戦車が装備する3.7cm砲をほとんど受け付けなかったものの、FCM36の装備する21口径37mm砲ピュトーSA18もIII号戦車の30mmの装甲にはほとんど効果がなかった。

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レーナ
レーナ

お互い攻撃が通じない感じかな?

アドルフ
アドルフ

ピュトーSA18はフランス軽戦車の最も標準的な主砲です。

競作となったルノーR35やオチキスH35のほか、ルノーFT-18なんかも装備していますね。

III号戦車に対しては効果が薄かったようですが、その他の装甲車などには有効だったようです。

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ヴァルダ
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互いに接近しての撃ち合いになり、FCM36は衝撃で増加装甲が剥がれ落ちたり、脆弱な溶接箇所を撃ち抜かれるなどして戦闘不能になるなどした。

両大隊はその後も生き残った車輌とともにフランス軍の退却を支えたが、大半の車輌はドイツ軍との戦闘で失われていった。

レーナ
レーナ

あらら。

ヴァルダ
ヴァルダ

その後放棄された車輌などの内37輌がドイツ軍の手に落ち、Panzerkampfwagen 737 FCM (f)と名づけられ使用された。

運用に対しては調べたところ

「他のフランス戦車同様、フランス戦後も後方の警備や治安維持目的に使われた」

「即席の運用でフランス戦後は全て自走砲化された」

と2つの説が出てきた。

レーナ
レーナ

いずれにしろ二線級のものだった感じかな?

アドルフ
アドルフ

フランス戦車は基本的に砲塔が1人乗りで車長が指揮に専念出来ない欠点がありますからね。

ドイツ軍の電撃戦では車長が独立した役割を持つことが必須です。

更にFCM36は速度や火力でも目立ったところはなかったので・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

いずれにしろ最終的に自走砲化され、本車をベースにした

  • 10.5cm leFH16/18(Sf)auf Geschuetzwagen FCM(f)自走榴弾砲
  • マルダーI対戦車自走砲

が誕生している。

これらの車輌は1944年にノルマンディへ上陸してきた連合軍との戦闘に投入された。

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レーナ
レーナ

マルダーI自走砲って確かロレーヌ牽引車がベースじゃあ・・・・・・。

アドルフ
アドルフ

マルダーIの大半はロレーヌ牽引車がベースだそうですが、10数輌の単位で別の車輌からの改造車が存在するようです。

FCM36ベース車は10輌生産されたようですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

角ばったスタイルが異質なフランス軽戦車FCM36。

それのドイツ軍鹵獲車輌を今回は組み立ててみよう。

 

箱を開けてみよう

ヴァルダ
ヴァルダ

それでは箱を開けてみよう。

厚紙とボール紙で頑丈に保管された箱の中身はこんな感じだ。

アドルフ
アドルフ

説明書にパーツ類が含まれた袋。

そしてデカールシートですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

パーツの袋を開封。

プラランナーは6枚。

内2枚×2は同じ部品だ。

見た感じ足回りの部品と車体前後のチェーンの部品となっているようだ。

レーナ
レーナ

履帯はベルト式。

どうやら半周分のベルト4本を繋げて全周分を2本作るようだね。

ヴァルダ
ヴァルダ

付属デカール。

豊富な内容となっている。

レーナ
レーナ

あれ、ドイツ軍仕様なのにフランス軍のマークもあるね。

アドルフ
アドルフ

どうも即席で国籍マークを上書きしたため、元のフランス軍マークが残っている車輌があるようです。

詳しくは後述の塗装図の解説にて・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

付属の説明書はこんな感じ。

分厚くて工程数も多くて一瞬びっくりするけど、実際は部品取り付け指示を細分化しているからそう見えるだけだ。

ランナー数からわかる通り、実際の部品点数は少ない。

レーナ
レーナ

少し前のタミヤ製品と遜色ない部品点数というか。

ヴァルダ
ヴァルダ

塗装図は説明書内に記載。

本キットではドイツ軍仕様のFCM3種類が収録されている。

いずれも1940年の西方戦役時に鹵獲・運用されたものだ。

アドルフ
アドルフ
  • 1番目の塗装はドイツ軍のジャーマングレーに塗りなおされたもの。
  • 2番目のは元フランス軍第4戦車大隊所属車。
  • 3番目のは元フランス軍第7戦車大隊所属車。

のようですな。

レーナ
レーナ

2番と3番は国籍マークだけ書き換えて、塗装はフランス軍のままなんだね。

特に3番はフランスのトリコロールまで残っているし。

アドルフ
アドルフ

友軍からの誤射防止のためか、あちこちに鉄十時が描かれているのが特徴的ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

賑やかな車体塗装が特徴的な2番3番も捨てがたいけど、筆者は今回ジャーマングレーの1番で作る予定だ。

 

次回、製作開始!

ヴァルダ
ヴァルダ

今回はここまで。

次回から組み立て作業に入ろう。

レーナ
レーナ

ICM製品は2つめ。

どんな出来なのかな?

アドルフ
アドルフ

見た感じは繊細なモールドと少なめのパーツが特徴的ですが・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

詳しくは実際に組み立てて確かめてみよう。

レーナ
レーナ

お楽しみに~。

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