タコムから新発売されました、M7自走砲に偽装したIII号突撃砲を作っていきましょう。
前回は車体上部の組み立てを進めた。
今回は残る戦闘室天板や側面カバーを組み立て、そのまま塗装に入ってしまおう。
今回は組立て完了時点では切らないんだね。
そこで切ると短すぎますからね。
塗装も一気に紹介してしまいましょう。
寧ろ前々回がちょっと変なところで切った感じがするね。
とりあえず、作業再開といこう。
戦闘室天板の組み立て
まずは戦闘室天板から。
多少細かく見えますが、それの正体はキューポラのペリスコープですな。
ペリスコープは通常プラ製。
クリアーパーツではないね。
最も、クリアーパーツだとマスキングとかで気をつかうことになるんだけど。
筆者はその辺細かいことは気にしないから、通常のプラパーツのほうが好都合だ。
ここでの注意点は装填手ハッチの前にある機銃取り付け穴。
M7偽装車では機銃が撤去されており、G6番パーツで蓋をするようになっている。
そのままでは入らないので、取り付け穴をデザインナイフ等で軽く広げる必要がある。
組み上げていくとこんな感じに。
キューポラパーツは各部品を順番に天板へ取り付けていく指示が出ているけど、筆者は一度キューポラを完全に組み上げてしまっている。
こちらのほうが正面を向けさせやすい。
このキューポラ、実物は回転させることが出来るようですな。
それ用の部品工場が空爆されたため、生産途中の一時期は非可動だったようですが。
……装填手ハッチ周りってこんな形だっけ?
初期のIII突G型は装填手ハッチ前に防盾付きの機銃を装備していた。
後期になると機銃がヘッツァー同様の車内からリモコンで遠隔操作するタイプに変わった。
装填手ハッチもそれに合わせて、初期では前後に開くタイプだったものが左右に開くように変更されたんだ。
側面偽装カバーの組み立て
最後に偽装カバー。
G1番パーツ、G8番パーツと左右で似たような部品となっていますな。
切り出すとわかりにくいですが、取り付け時にカバーの切れ目とフェンダーの切れ目が合うようにすれば大丈夫です。
本当は切れ目で分割されていて、片側3枚構成となっているようだ。
今回は作業簡略化のためにそのまま進めてしまう。
内側には押し出しピン跡があって、最後部に来る部分は外から見える。
ここだけ削って均してしまおう。
組み立て完了!
天板を接着して、偽装カバーはテープで仮留め。
これで組み立て完了だね。
やはり足回りはカバーでほとんど隠れてしまいますな。
ロコ組みで着脱式にする必要はなかったかもしれません。
基本塗装が完了したらさっさと接着固定してしまう予定だ。
今回はそのままその塗装に入っていこう。
塗装図の確認
キットの塗装図はこんな感じ。
マズルブレーキや偽装カバーの違いで2種類掲載されているけど、いずれも塗装やマーキングは同様だ。
なんか見慣れない塗料で塗装指示が出ているね。
海外メーカー、AMMOのアクリル塗料のようですな。
筆者は手持ちにないので、Mr.カラーで代用してしまいますが。
下地を作る
とりあえず下地を作る。
まずは金属部分のプライマー。
ガイアノーツのマルチプライマーを吹き付けよう。
厚塗りするとエンジングリルの網目が埋まるから注意して……。
続いて陰の色。
クレオスの黒いフィニッシングサーフェイサーを吹き付ける。
足回りはモデルカステンの履帯色で。
この辺りはいつも通りですな。
本体色の塗装とちょっとやり残した作業をする
続いて車体色を塗るけど……
筆者がやり残したことに気が付いたので急遽作業。
原型のIII号突撃砲ではシュルツェン架や発煙筒装備が取り付けられていた。
その取り付け位置が凸モールド化されているけど、今回のキットでは不要だ。
削り取ってしまおう。
せっかくの下地が。
またやり直しですな。
この凸モールド削り、キットの説明書では指示されていません。
なので実際に削るのか筆者も迷っていたという。
迷っているうちに処理を忘れてここまで来たというやつだ。
ついでに、防盾の裏側の見える箇所の押し出しピン跡も発見した。
こちらも削って処理している。
下地をやり直してから、再度本体色を吹きつけ。
今回使用したのはMr.カラーのオリーブドラブ(2)ですな。
主にM4シャーマンなどの米軍戦車に塗られていた色をイメージしたものだ。
筆者はあまり米軍戦車を作らないのに、何故かこの塗料ビンを2本持っていた。
蓋を開けたら、片方は使い切る直前だったけどね。
筆者はここの開設以前に、米軍戦車を数輌作っていましたな。
案の定鹵獲されていましたが。
デカールを貼り付ける
エアブラシ塗装はここまで。
続いてマーキングを行う。
キット付属のデカールは画像右上のものだ。
米軍に偽装したものだから、米軍の白い星だね。
選択の余地がないから、付属マークは全て使うよ。
星の頂点の向きに注意しつつ貼り付ける。
デカールは非常に質がよく、マークセッターは使ったもののソフターは使わなくてもぴったり貼れる。
単純に平面にしか貼り付けなかったからかもね。
そうそう、偽装カバーはこの段階で接着固定しているよ。
今回の戦果
その後は各装備を塗り分け。
キットの塗装図ではジャッキやクリーニングロッドなど、幾つかの装備が車体色になっていた。
ただ今回筆者は他のキットを参考に塗り分けている。
塗装が完了してようやくそれらしくなりましたな。
今回はここで中断。
次回ウェザリングを行い完成品のお披露目予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット