【2022年4月】タコム M7偽装車(III号突撃砲G型偽装型) 製作記①【新製品】

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戦車・装甲車等製作記
レーナ
レーナ

模型大隊戦闘日誌、始まるよ!

アドルフ
アドルフ

前回はホビーボスから発売されていた、ハンガリー軍のタシュ駆逐戦車が無事完成しましたな。

今回はなにやら新製品レビューのようですが……。

ヴァルダ
ヴァルダ

本当はタシュ駆逐戦車の前に紹介しようと思っていたんだけど……

その時はまだ届いたばかりだったのと、他のキットの完成手前で筆者が新製品紹介の準備を整えることが出来なかった。

タシュを紹介している間に新製品の準備が整ったので、今回はそれを紹介しよう。

アドルフ
アドルフ

何やら色々錯綜していますな。

ヴァルダ
ヴァルダ

本当は

タシュ駆逐戦(完成済み)→とある飛行機模型(完成済み)→今回の新製品(現在作成中)

の順番で紹介する予定だった。

ただ月が変わる前に新製品を紹介したいので

タシュ駆逐戦(完成済み)→今回の新製品(現在作成中)→とある飛行機模型(完成済み)

の順番になる。

レーナ
レーナ

飛行機模型も気になるけど……

 

 

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今回のお題 タコム M7偽装車(III号突撃砲G型偽装型)

ヴァルダ
ヴァルダ

そんなこんなで今回紹介する新製品はこちら。

タコムより

M7偽装車(III号突撃砲G型偽装型)

だ。

レーナ
レーナ

緑色の車輌に白星のマーク……

ファシストの筆者が珍しく連合軍の戦車を作るんだ。

アドルフ
アドルフ

レーナ殿、これはドイツ軍が作った偽物の米軍戦車です。

……このメーカーの製品を筆者が本格的に作るのは初めてですかね。

ヴァルダ
ヴァルダ

タコムは2013年に第一弾として1/16スケールのルノーFT-17を発売した、中国のメーカーだ。

2022年4月現在の日本における輸入代理店はビーバーコーポレーション。

筆者はこのメーカー製品は作りかけで1/144スケールのラーテ、積みで超重戦車マウスを持っているね。

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M7偽装車とは?

ヴァルダ
ヴァルダ

この車輌はドイツ軍がIII号突撃砲G型を改造して作った車輌だ。

投入されたのは1944年12月に開始されたバルジの戦いの最中に行われた作戦、グライフ作戦

グライフはギリシャ神話のグリフォンのことだね。

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レーナ
レーナ

バルジの戦いというとラインの護り作戦だっけ。

アルデンヌ攻勢の。

ヴァルダ
ヴァルダ

総統閣下自らが発案したとされるこの作戦。

これは米軍に偽装したドイツ軍部隊を使って連合軍の後方を撹乱、ミューズ川にかかる橋を確保するというものだった。

レーナ
レーナ

ところでこれって大丈夫なのかな?

アドルフ
アドルフ

どうやらハーグ陸戦条約に引っかかる行為だそうです。

ヴァルダ
ヴァルダ

この作戦を行うために第150装甲旅団が編成された。

指揮官はムッソリーニ救出作戦やパンツァーファウスト作戦で戦果を挙げていた、オットー・スコルツェニー親衛隊中佐

アドルフ
アドルフ

ヨーロッパで最も危険な男と呼ばれた人物ですな。

ヴァルダ
ヴァルダ

この作戦のため鹵獲した米軍の兵器などが集められることになったのだが、特に戦車は数が足りなかった。

そのためドイツ軍兵器を改造して米軍兵器風にしたものが用意されることとなった。

有名なのはパンターをM10駆逐戦車風に改造したM10パンターだけど、今回作るのはIII号突撃砲G型を改造した偽装車輌だ。

何の車輌を模しているのか不明だったけど、商品名にあるとおりM7プリースト自走砲を模したもののようだ。

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レーナ
レーナ

プリースト?聖職者?

アドルフ
アドルフ

M3中戦車・M4中戦車をベースにした自走砲ですな。

機関銃座が教会の説教台に似ていることから、イギリス軍でプリーストと呼ばれたそうです。

ちなみにあの有名な映画、コマンドーにも出演していたり。

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ヴァルダ
ヴァルダ

アリアス大統領一味が保有する戦力として出てくるね。

記憶が正しければ、確か羽のついたカヌーを奪取する場面の直前に映っているはずだ。

レーナ
レーナ

いずれにしても正直似ていないような……。

ヴァルダ
ヴァルダ

作戦は早期に露呈してしまい、せっかく作った偽装車輌たちも戦闘でたいした活躍はしなかった。

ただしこの時捕らわれた兵士による偽情報や噂が一人歩きし、米軍は憲兵による検問が厳しくなり物資や人員の移動に支障が出るなどした。

レーナ
レーナ

どんな噂が流れたのかな。

アドルフ
アドルフ

「アイゼンハワー元帥の暗殺を試みている」

「パリを襲撃しようとしている」

「英軍のモントゴメリー元帥に似たドイツスパイがいる」

などなど。

疑心暗鬼になった米軍内では無実の兵士が身柄を拘束されたり、死傷したりも。

ヴァルダ
ヴァルダ

後に行われた取調べの中でスコルツェニー自身は

「道路標識に細工をしてあらぬ方向へ米軍を送った」

とも証言している。

レーナ
レーナ

映画バルジ大作戦ではドイツ兵が化けた偽MPが橋を確保するシーンがあったけど、あれはこの作戦をモデルにしているのかな。

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アドルフ
アドルフ

ですな。

上記のとおり実際は偽装作戦は失敗して、一人歩きした噂によって米英連合軍が予想以上に混乱したわけですが。

レーナ
レーナ

たかが噂でそんなに混乱するかなぁ?

ヴァルダ
ヴァルダ

戦場で自分の生命がかかっている状態だからね。

現代のネット社会だって、審議不明の情報を信じ切って魔女狩り行為を行っている連中が毎日のように出現するわけだし。

レーナ
レーナ

うーん、言われてみれば。

ヴァルダ
ヴァルダ

話が逸れそうなので元に戻して……

そんな特殊作戦に投入されたIII号突撃砲の改造車。

珍しい車輌をタコムがキット化したので、作ってみよう。

 

箱の中身を見てみる

ヴァルダ
ヴァルダ

それでは箱の中身を確認しよう。

妙に背の高い箱の中はこんな感じだ。

レーナ
レーナ

袋は粘着式。

はさみなしで開封できるね。

ヴァルダ
ヴァルダ

プラパーツその1。

主に足回りの部品だ。

履帯は部分的に一体化された接着組み立て式。

アドルフ
アドルフ

このランナー達、手で触れると少し油っぽさが気になりますな。

組み立てる前に一度洗浄したほうがよいかと。

ヴァルダ
ヴァルダ

履帯はセンターガイド部分もしっかり穴が空いている。

直線部分は浅い押し出しピン跡がついているね。

軽くヤスリがけすれば消えてくれそうだ。

ヴァルダ
ヴァルダ

プラパーツその2。

主に車体の部品。

左下のGランナーに今回の偽装車最大の特徴であるカバー類の部品が納まっている。

レーナ
レーナ

なんか細かい部品が多いね。

大丈夫かな。

ヴァルダ
ヴァルダ

部品細部を見るとこんな感じ。

防盾は中期以降のIII号突撃砲G型で見られた鋳造製。

今回使うのは奥のほうにある、同軸機銃の穴が開けられたものだ。

アドルフ
アドルフ

穴なし鋳造防盾のほか、初期型の溶接防盾も付属しますな。

これは余剰パーツが多数出てきそうな。

ヴァルダ
ヴァルダ

その他パーツ。

エッチングパーツにデカール、そして牽引ロープ。

ロープはホビーボスやトランペッターのような金属製だ。

レーナ
レーナ

エッチングパーツはエンジングリル部分周辺が多いみたいだね。

必要最低限というか。

アドルフ
アドルフ

エッチングパーツの扱いが苦手な筆者ですが、エンジングリル部分は好んで取り付けますからね。

ヴァルダ
ヴァルダ

付属の説明書。

冊子となっている。

レーナ
レーナ

ツルツルしていて、なんか随分質のいい紙を使っていそうだね。

アドルフ
アドルフ

……。

レーナ
レーナ

どうしたの?

アドルフ
アドルフ

いえ、解説文にある総統閣下のファーストネームの綴りがドイツ語の「Adolf」ではなく英語の「Adolph」になっているのが気になって。

レーナ
レーナ

そんな細かいところ……。

……ってそういえばアドルフがここにもいたね。

ヴァルダ
ヴァルダ

うちのアドルフはAdolfが正しい表記だ。

 

 

ヴァルダ
ヴァルダ

塗装図は冊子の中に収録されている。

オリーブドラブ単色でマーキングも1種類のみ。

ただ砲口とエンジンデッキカバーで2種類の選択式となっている。

アドルフ
アドルフ

それぞれ

  • 砲口にマズルブレーキなし、エンジンデッキ上のカバーが開放式
  • 砲口にマズルブレーキあり、エンジンデッキ上のカバーが密閉式

となっていますな。

ヴァルダ
ヴァルダ

今回はボックスアート同様のマズルブレーキなし・カバーが開放式のものにしてみよう。

 

次回、製作開始!

ヴァルダ
ヴァルダ

内容を紹介したところで今回は終了だ。

次回から作成に入る。

レーナ
レーナ

タコムのブリッツシリーズだっけ。

今調べたら、どうやら部品点数と価格を抑えたシリーズみたいだね。

見た感じ部品が多く見えるけど。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者もパッと見はドラゴンのスマートキットシリーズを連想したようだ。

防盾で説明したとおり、余剰パーツがかなり出そうだから実際の部品点数はもっと少なくなるはずだ。

アドルフ
アドルフ

触れた感じ離型剤が付着しているようですな。

作業前にしっかり洗っておくほうがよいかと。

ヴァルダ
ヴァルダ

次回の記事までに洗って準備しておこう。

今回はここまで。

レーナ
レーナ

続きは次回!

この記事で紹介しているキット

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