模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はここが開設4周年でしたので、一度作ったものを集計しましたな。
今回は通常の製作記事に戻ります。
ここ最近航空機模型が続いた。
なので今回は変更。
戦車模型を紹介しよう。
お盆だったからか筆者も更新を止めていたみたいだけど……
ここの開設5年目がようやく始まるね。
更新はお休みしていましたが、代わりに筆者が物資を補給してきました。
切らしていた塗料も補充が完了しましたので、問題ないですな。
ここ最近塗料を切らしまくって作業に支障が出ていたけど、これで安心。
というか珍しくキットを買っていないね。
珍しく物欲が湧かなかったようだ。
とりあえず、今回作るものを紹介しよう。
今回のお題 アカデミー T-34/85(第183工廠製)後期型
今回作るのはこちら。
アカデミーより
T-34/85(第183工廠製)後期型
だ。
この前到着したやつだね。
というかタイトルが7月の新製品だけど、今はもう8月の中旬だよ。
新製品速攻レビューって……。
筆者のところには今月に入ってから到着しましたからね。
調べたところ7月には発売していたようなので、そちらに合わせます。
過去のアカデミー製T-34の金型流用品だから、完全新作でもないんだけどね。
ここでも2年前にドイツ軍仕様のT-34/76を作っている。
大元を辿ると……
アカデミーのT-34シリーズは2015年ごろに発売された、第112工場製のT-34/85が最初のようです。
以降そのキットをベースに新規パーツをつけて、各型発売されていますな。
T-34/85とは?
T-34は第二次世界大戦期のソ連軍を代表する中戦車だ。
ここでも派生種を散々作ってきたから、画面の向こうのコアなファンは
「またかよ」
と思うかもしれない。
またT-34ですな。
独ソ戦開始時の1941年当時としては優れた性能を誇ったT-34だけど……
1942年に入るとドイツ軍が長砲身の7.5cmを装備したIII号突撃砲やIV号戦車を投入し、T-34の優位性が揺らぐ。
また1943年に入ると火力・装甲ともに更に強力なティーガーIやパンターが登場し、76.2mm砲装備のT-34ではもはや対抗できないと判断される。
ドイツ軍が「T-34ショック」を受けてティーガーIを投入。
それに対して今度は連合軍や赤軍が「タイガー・ショック」を経験することに。
ソ連軍はいくつかの対抗策を考えたけど、T-34に85mm砲を装備した大型砲塔を載せることを決定。
これが今回作ることになるT-34/85だ。
どうも、元々は強化されたドイツ軍戦車に対抗するため、T-43という戦車が開発されていたようですな。
- ソ連軍がT-34並みの機動力と重戦車並みの装甲を備えた新型戦車を要求
- そのうちの案の1つとして、T-43戦車が計画される
- しかし試験の結果、速度も装甲も物足りなかった
- 速度や装甲よりも火力不足を解消すべきと判断され、T-34/85につながりT-43の開発がストップする
といった流れのようです。
T-34/85の砲塔は、この開発中止になったT-43のものをベースに手直ししたものだとか。
新型砲塔は85mm砲の装備により単純な火力が向上しただけではなく
- 砲塔が3人乗りになり車長が指揮に専念できるようになった
- 車長用のペリスコープが装備され、車内からでも全方向に視界を得ることができるようになった
といった改善点があった。
もちろん従来のT-34同様高い生産性を誇り、数をそろえられる。
ティーガーやパンターと比べると単純な性能ではやや物足りないものの、頭数では大幅に勝っていた。
分が悪いとはいえ、85mm砲は接近すればティーガーやパンターを正面から撃破可能な火力を持っていたようですな。
まったく対抗できなかった76.2mm砲とはこの差が大きかったとか。
正面からティーガーとかが撃破できるってことは、IV号戦車やIII号突撃砲相手にはまったく問題なかったということかな。
戦後も生産・改良を施されたり、ソ連と同じ東側陣営の国で使用されている。
今回作るのは戦時型だから、ここでは詳しく触れないけどね。
現代の紛争とかでも投入されているのかな。
ソ連軍の傑作中戦車T-34。
大型砲塔と85mm砲を備えた改良型を、先日発売されたアカデミー製品で再現してみよう。
箱の中身を確認する
それでは箱の中身を確認する。
まずは箱に入っているものをまとめて紹介。
成型色はソ連軍でよく見かけるダークグリーン系だね。
プラパーツその1。
車体や砲塔など。
85mm砲搭載の大型砲塔もばっちり再現されている。
車体は箱組み。
これは以前の76mm砲型でもそうだったね。
プラパーツその2。
転輪や手すりなど、同じ形のパーツを収録したランナーが多数付属する。
もちろん余剰パーツも多数出る。
履帯は接着組み立て式。
ここだけ金属色の成型色ですな。
その他パーツとして
- ヒモ
- エッチングパーツ
- デカール
が付属する。
エッチングパーツはエンジングリルなど、最低限のものだ。
ここは組みやすさ重視系だね。
紙媒体は
- 組み立て説明書
- 塗装図
- 注意書き×3
となっている。
注意書きはアカデミー製品共通のものだね。
収録されている塗装・マーキングは8パターン。
それぞれ……
- ポーランド陸軍第1機甲師団(チェコスロヴァキア 1945年)
- ソビエト陸軍第7親衛戦車軍(ベルリン 1945年)
- ソビエト陸軍第36親衛戦車軍(ユーゴスラビア 1944年)
- ソビエト陸軍 (ポート・アーサー 1945年)
- 朝鮮人民軍(1950年代)
- ドイツ陸軍第25装甲師団第9戦車連隊第1中隊(フランケナウ 1945年2月~3月)
- オーストリア陸軍(1955年)
- ポーランド陸軍第1装甲師団(チェコスロヴァキア 1945年)
となっている。
8番のポーランド陸軍のはサイトによってはソビエト陸軍と記載されているのもあるけど、ここでは塗装図や製品の箱に合わせた。
その車輌のみグリーン地に白い冬季迷彩。
それ以外の車輌はグリーンの単色となる。
韓国のメーカーらしく、朝鮮戦争に投入された北朝鮮の車輌が収録されているね。
……というか、なんかあんまり聞きなれない地名が多いような。
4番のポート・アーサーって?
どうやら現在の中国・大連にある旅順口区のことのようです。
当該車輌はソ連の満州侵攻に参加した車輌ですな。
ドイツ軍による鹵獲戦車が好きな筆者は、もちろん6番のドイツ軍鹵獲車で作る予定だ。
次回、製作開始!
というわけで今回はここまで。
次回から組み立て開始となる。
アカデミーのT-34は一度作っているから、そこまで苦戦はしないかな?
メインは85mm砲の砲塔になりそうだね。
というかここで85mm砲装備のT-34自体紹介するのが初めてですな。
筆者の積み山には他メーカーの残骸が多数ありますが。
それらも復活させたいところだけど、まずはこの新製品を完成に導こう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット