それらしくなる!Ju88で学ぶ飛行機模型ウェザリング3点セット

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筆者の製作技法
アドルフ
アドルフ

こんなところを見ている人がいるかわかりませんが一応ご挨拶を。

どうも、本ブログの案内人であるアドルフと申すものです。

ヴァルダ
ヴァルダ

同じく、こんなところの案内人であるヴァルダ。

アドルフ
アドルフ

先日ドムの日である10月6日に間に合わせるために作っていた、リックドムが完成しました。

今回は何をするのでしょうか。

ヴァルダ
ヴァルダ

過去の記事を読み返していたところ、筆者は航空機キットに対して全く同じようなウェザリングを毎回施していることが判明した。

アドルフ
アドルフ

そういえば、正直マンネリ化していましたな。

ヴァルダ
ヴァルダ

というわけで今回はその筆者が毎回航空機模型に対して行っている、3つのウェザリングについてまとめてみよう。

アドルフ
アドルフ

筆者の本音としては

毎回同じことを説明するのが億劫になった

ようですね。

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今回の実験台 タミヤ(イタレリ)Ju88 C-6

ヴァルダ
ヴァルダ

とりあえず、実演するに当たってキットが必要だ。

今回の企画に使うキットはこちら。

タミヤのウォーバードコレクションより、ユンカースJu88C-6だ。

同シリーズは純粋なタミヤ製品イタレリ製品のOEMが混ざっている

本製品は後者のほうだ。

アドルフ
アドルフ

やや古めの製品ですかな。

Ju88はドイツ軍の双発機。

元々は爆撃機なんですが、C型は機首に機関砲を集中装備した戦闘機型ですな。

後にレーダーを搭載した本格的な夜間戦闘機のG型が登場しますが、それの前身とも言えますね。

ヴァルダ
ヴァルダ

この機体は様々な派生形態が存在する。

偵察機、対戦車攻撃機、果ては無人特攻機まで。

記憶と部品を掘り出す

アドルフ
アドルフ

とりあえず開封。

……と思いきや、ほとんど組み上がっていますね。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者が途中まで作っていたものの、色々理由があって放置。

更にここの開設で他のキットに手一杯になり、いままで放置されていた。

購入したのは確か去年の3月。

確か新橋のタミヤプラモデルファクトリーだ。

アドルフ
アドルフ

筆者はタミヤプラモデルファクトリーに二回行っていますが、イタレリ製品キットしか買っていないような……。

最初に訪れたときに購入したJu52も放置していましたな。

ヴァルダ
ヴァルダ

このキット、マーキング作業まで進んでいたんだけど……

アホな筆者がミスっでマークがぐちゃぐちゃに。

そのため一度放置していたんだ。

まずはここの修整作業をしよう。

アドルフ
アドルフ

修整完了です。

とはいってもラッカー系塗料の白と黒で塗っただけですが。

ちなみにこのキット、尾翼の鉤十字は付属しませんので筆者の手持ちにあったJu88用の謎の中古デカールから持ってきています。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者はイタレリ製品の航空機キットをいままでに幾つか作っているけど、基本的にこのメーカーの製品には鉤十字がついて来ない。

イタレリ製品のメインターゲットが規制の強いドイツやフランス含む欧州だからではないかと筆者は予測している。

同じ欧州のメーカーでもチェコのメーカーなんかは日本をターゲットにしているのか、よく鉤十字が付属している。

アドルフ
アドルフ

筆者の手持ちでは、KPモデルのJu52辺りですかね。

珍しく分割すらされずについてきます。

キットのプラパーツはフランスのエレール社製品のようですが。

ヴァルダ
ヴァルダ

Ju88等双発中型爆撃機の鉤十字は、ハセガワのJu88やHe111辺りだと余剰品が頻繁に出てくるので流用しやすい。

He111は確か筆者の積みにあったような・・・・・・。


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作りかけからの解説

アドルフ
アドルフ

その他キットの簡単な紹介を。

このキットは古い設計のためか、モールド部分が凹みの溝ではなく立体的な凸状、いわゆる凸モールドとなっています。

そのためヤスリがけとかをすると消えてしまうという問題が……。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者はものぐさなので、合わせ目等ヤスリがけをする部分付近のモールドのみ凹状に彫り直している。

ただラインチゼルやタガネを持っていないときに彫り直したものなので、かなり雑な仕上がりとなっているね。

アドルフ
アドルフ

また、写真ではわかりづらいですが、増槽の懸架装置とエンジンの間の面。

ここにもキットのままだと懸架装置の取り付け目印である凸モールドがあります。

普通のキットの場合単に削ればいいのですが、このキットは全体が凸モールドのため、周りのモールドも削れてしまう問題が。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者はものぐさなので、周囲を彫り直さないで、普通に削ってしまっているよ。

おそらく爆撃機型の金型流用をしているからこんな構成になっているのだと予測している。

アドルフ
アドルフ

塗装は2種類。

筆者は通常の下面ライトブルー、上面はグリーン2色のスプリッター迷彩であるBパターン、第26駆逐航空団所属機を選択しています。

冬季迷彩である第76爆撃航空団所属機、Aパターンは機首に窓枠を描いて爆撃機型に偽装しているのが特徴です。

その1 スミ入れ兼ウォッシング

ヴァルダ
ヴァルダ

さて、一通り修復作業とキットの簡単な説明が済んだところで、早速作業といこう。

キットはこの時点で機体の塗装とマーキングが終わっている。

アドルフ
アドルフ

まずはスミ入れ兼ウォッシングです。

使用するのはタミヤのエナメル塗料。

それのスミ入れ用です。

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ヴァルダ
ヴァルダ

通常のエナメル塗料をスミ入れ用に最初から薄めた塗料だ。

これを機体のモールドに流し込んでやる。

後で拭き取るのではみ出しは気にしない。

アドルフ
アドルフ

その後は拭き取り作業です。

空気の流れを意識して、前から後ろに流れるように溶剤で先程の塗料を拭き取ります。

画像で使っているのはガイアノーツより発売されているフィニッシュマスター。

先端がフラットになっているスポンジ状の綿棒みたいなものです。

ヴァルダ
ヴァルダ

フラットになっているので、モールドに流し込んだ塗料を残して拭き取ることができる。 

先端部分はある程度までは溶剤で洗って再利用できる

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アドルフ
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ただ洗うのが面倒なので、先に綿棒である程度拭き取るのがおすすめです。

ヴァルダ
ヴァルダ

ケチな筆者はダイソーの綿棒を使用。

ただし模型用じゃない安物は使っているとほつれた毛先がキットに付着しやすいので注意。

アドルフ
アドルフ

最終的にこんな感じに。

このキットは凸モールドなので、流し込んでいるというよりは凸部分に塗料を引っ掛けている感じですね。

ヴァルダ
ヴァルダ

基本的に

・モールドにピンポイントで塗料を流し込むのがスミ入れ

・キット全体に薄く塗料を塗って、溶剤で拭き取り跡を残すのがウォッシング

……なんだけどものぐさな筆者はこの2つの作業を一緒にしてしまっている。

アドルフ
アドルフ

基本的に筆者はブラックの塗料を使っていますが、元々黒い部品に行うと効果が薄いです。

この場合はグレー系の色を使うと個人的にはモールドが際立つように見えます。

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その2 シルバー塗料で塗装剥げ表現

アドルフ
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続いてシルバー系塗料を使った塗装剥げ表現を。

使用するのはタミヤエナメルのクロームシルバー。

それと面相筆です。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆は古くて毛先が広がったものでもかまわない。

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アドルフ
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これを機体各部にちょこちょこ乗せていきます。

基本的にはコクピット周辺とかですかね。

人が触れそうなところを狙ってみるとそれらしくなると思います。

ヴァルダ
ヴァルダ

他にはプロペラスピナーの先端、カウリングの先端等・・・・・・。

勿論金属で作られている部分だけにしよう。

機体や部分によっては、木や布でできているものもあるからね。

アドルフ
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第一次世界大戦の初期の航空機なんかは木と布で作られていたのが多数でしたな。

おかげで機銃がない時代、レンガを投げつけられただけで墜落することもあったのだとか。

第二次世界大戦期でも鋼管フレームに布を張った機体や、木製の機体やプロペラを持った機体もありましたな。

アドルフ
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作業を行った後はこんな感じに。

・・・・・・あんまり変化がないですね。

ヴァルダ
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Ju88は機体底部から乗り込むから、コクピット周りの塗装剥げが上から見たときに目立ちにくい。

余談だけど、キットではハシゴパーツとヒンジパーツがついてきて、風防を開けた状態にもできる。

アドルフ
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塗装剥げは日本機によく見られたそうです。

酷使していたからか、はたまた塗料の質が悪かったのか・・・・・・。

その3 排気管汚れ

アドルフ
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レシプロ航空機のカウリングに存在する排気管。

これのウェザリングを行ってみましょう。

ヴァルダ
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筆者は既に排気管を部分塗装している。

ただ、今からやるウェザリングで下地はほとんど見えなくなってしまう。

なので、塗り分けなくてもいいかもしれないね。

現在の筆者は時短のため、いきなりウェザリングをしている。

パターンA ウェザリングカラーを使う

アドルフ
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排気管汚しは2種類方法があります。

まず使用するのはクレオスのウェザリングカラー

幾つか種類がありますが、今回はステインブラウンとマルチブラックを使います。


アドルフ
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まずは排気管全体にステインブラウンを塗ります。

アドルフ
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その次はマルチブラック。

排気管の排気口部分と、排気管後方にマルチブラックで汚れを描きます。

アドルフ
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その後、筆なり綿棒なりで擦って、後方に描いたブラックをぼかしてあげます。

とりあえず、液体を塗った感をなくす感じで・・・・・・。

Bパターン ウェザリングマスターを使う

ヴァルダ
ヴァルダ

続いて、タミヤウェザリングマスターを使った方法を紹介。

こちらも幾つか種類があるけど、今回は茶色と黒が収録されたBセットを使う。

それと、アクリル塗料の溶剤を準備。

今回はタミヤアクリルの溶剤を使う。


ヴァルダ
ヴァルダ

ウェザリングマスターはそのままでは粉状になっている。

ここでは用意したアクリル塗料溶剤で溶いてから、サビ色を排気管部分にぬってやる。

ヴァルダ
ヴァルダ

そしてスス色を、やはり排気口とそれの後方に溶いて塗る。

後方のは乾燥した後、筆や綿棒で擦ってぼかす。

元々粉状のものなので、ふわっとした煙状の表現はこちらのほうがしやすい感じ。

アドルフ
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とりあえず今回は両方を採用、

排気管はウェザリングカラーで塗る

排気汚れはウェザリングマスターでこすり付ける

ということに。

アドルフ
アドルフ

とりあえず、これで筆者が行う航空機模型ウェザリング3点セットが終わりました。

そして完成へ

ヴァルダ
ヴァルダ

ついでなのでそのまま水性のつや消しクリアーを吹きつけ、風防のマスキングを剥がし、微調整。

そして完成としよう。

アドルフ
アドルフ

放置するのもあれですからね。

以下、完成したJu88C-6のギャラリーとなります。

ヴァルダ
ヴァルダ

続いて同じドイツ軍の戦闘機、Bf109G-6と比較。

アドルフ
アドルフ

中型双発機だけあって、かなり大柄な機体に見えますね。

ヴァルダ
ヴァルダ

Bf109が戦闘機のなかでもかなり小柄な部類に入るから、余計そう見える。

まとめ

アドルフ
アドルフ

筆者の3点セットを詳しく解説したつもりですが・・・・・・

いまいち伝わりにくかった気がしますな。

ヴァルダ
ヴァルダ

キット選択ミスだったのかもしれない。

凸モールドのキットでスミ入れを解説

機体下部から風防を開けて乗り込む機体に塗装剥げ表現

をしていたからね。

アドルフ
アドルフ

うーむ・・・・・・。

ヴァルダ
ヴァルダ

もっと解説に向いたキットを用意して、リベンジする可能性が出てきたね。

最も、今回のおかげで放置傾向がある双発機を完成させることができたけど。

アドルフ
アドルフ

筆者は今年度の目標として、双発機を5機以上完成させることを上げていましたからね。

そういえば、先月の集計をとっていませんでした。

先月は……

購入 0

完成 3(IV号戦車J型、IV号突撃砲、パンターG黒騎士物語)

です。

ヴァルダ
ヴァルダ

順調に積みを崩しているようだね。

今回はここまでにしよう。

全てのモデラーに栄光を。

航空機模型がそれらしくなる3点セットのまとめ

・エナメル塗料によるスミ入れ

・シルバー系塗料による塗装剥げ表現

・ウェザリングカラー、ウェザリングマスターによる排気管汚れ

不定期恒例 散財報告

アドルフ
アドルフ

そんな矢先にまた積みが増えてしまいました。

筆者がポチるなり衝動買いするなどして。

ヴァルダ
ヴァルダ

2020年現在、Amazonはスケールモデルはお買い得品が多数あるけど、最近ガンプラは定価以上のものもあったり、やけに高いね。

転売屋にでも狩られたのかい?

アドルフ
アドルフ

とりあえず積み鉄筆者の確保した模型を。

まずはTOMIXから、72・73形電車です。

50年代から登場した、国鉄の通勤電車です。

今の通勤型電車にも受け継がれている、20m級車体と片側4ドア構造を持っています。

ヴァルダ
ヴァルダ

この車両は生産時期によって細部の違いが多数あるとか。

製品では前面の窓枠が基本セットと増結セットでことなるようだね。

アドルフ
アドルフ

続いて同じくTOMIXから、205系山手線。

国鉄末期の80年代に登場した、ステンレス車体の通勤型電車です。

混雑対策の6ドア車も含まれています。

ヴァルダ
ヴァルダ

筆者が生まれたときの山手線はこの車輌だったね。

2020年現在は武蔵野線に転属した車両が極少数残るのみだ。

これを書いている筆者も、確かその生き残りに朝乗っていたような……。

アドルフ
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最後に同じくTOMIXから、455(475)系です。

国鉄の交直流両方に対応した急行型電車です。

東北で活躍したのが交流50Hz対応の455系

北陸、九州で活躍したのが交流60Hz対応の475系となっています。

ヴァルダ
ヴァルダ

明治時代に東日本と西日本で周波数の違う別々の発電機を取り入れてしまい、今更統一することもできずに引きずってこうなってしまったのだとか。

後に両方の周波数に対応した457系も登場しているね。

・・・・・・ところで、妙な車両数だね。

アドルフ
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筆者が予約先の在庫不足問題に巻き込まれて、サロとサハシの手配に遅れているそうです。

ヴァルダ
ヴァルダ

珍しい展開だ。

・・・・・・本当に今回はここまで。

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