
イタレリより、ユンカースJu86D爆撃機を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回は仕上げのウェザリングを行い完成させよう。

滑り込みで完成に。
……そういえばこれはもう1機あるんだっけ。

中古で何故か2個入りでしたからね。
後続として組み立ては裏で進んでいますよ。

それが片付けば、ここ一年で購入したものはすべて完成のはずだ。
とりあえず、まずは先行しているこの1機めを片付けよう。
それでは作戦を再開する。
いつものウェザリング


デカールの透明ニス部分が白く濁って消えなかったので、機体色を一度筆で上塗り。
その後ウェザリングになります。

いつもの3点セットといきたいところだけど、Ju86Dの排気管がどうなっているのか不明だった。
なのでとりあえず排気汚れは施さずに、スミ入れ(黒のウォッシング)とわずかな銀剥げのみに留めている。

実機画像を見ても、上面は排気汚れっぽいものがないんだよね。
モノクロ印刷で暗色の機体色だから、見えにくいという可能性もありそうだけど。

下方にある可能性が濃厚ですが、実機画像が見つからず……。
完成へ……


最後につや消しクリアーを吹きつけ、マスキングを剥がしたり各部の組み立てを行って完成となります。
主脚周りが独特な形状なので、少し難しいですな。
例によってカバー部分がイモ付けですし。

着陸形態で組む場合は主脚カバーを折り曲げる必要がある。
詳しい形状は完成写真で確認してほしい。
それでは以下、ギャラリー。
イタレリ ユンカースJu86D 完成!







多面的な機首形状とか、ちょっと古めかしい感じなんだよね。

この機首形状は後のG型やP型、R型なんかで改められたようですな。
Ju86の同期であるHe111も、初期は操縦席と機首銃座が分かれていましたがP型以降は一体化されていますし。


3年前に筆者が作ったE型と。
エンジン周りの形が違うのがわかりやすいね。

D型ではディーゼルエンジンであるユンカースJumo205を搭載。
整備性に難ありだったらしく、E型では空冷のBMW132に変更されています。


そういえば気がついたんだけど……
E型のほうは凸モールド周辺に凸リベットモールドが追加されているんだよね。

E型はD型からエンジンを変更した他、機体自体を強化しているようなのでその違いかと思いましたが……
筆者の積み山にある古いE型のキットにもリベットモールドはありませんでした。

輸入代理店であるタミヤのHPによると、再販分のE型キットは2019年発売とのこと。
イタレリのJu86はイタラエレイ時代の70年代に初登場して、再販を繰り返しながら現在に至る。
もしかしたら近年の再販分は金型改修がされて、凸リベットが追加されているのかもしれないね。

今回のキットのメーカー名はイタレリ名義でした。
なので少なくとも社名を変更した80年代以降のものだとは思いますが……。
作ってみた感想のコーナー


やっぱりちょっと古いキットだね。

筆者の感想としては……
- マイナーな機体のインジェクションキット化。これだけで快挙
- 説明書に胴体や主翼の断面図が掲載されており、一見わかりにくい内部パーツの配置の把握はしやすい
- パーツの番号がランナーにない・凹凸がなくイモ付け箇所が多いなど古いキット故に少し組みづらく感じる箇所がある
- 空冷エンジンのE型に比べてプロペラ部品の後付けがしづらい構造になっている。単純に挟み込むわけではないので、接着剤が流れ込んで固着しづらくなっている点もあるけど
といったところ。
古い製品の中型爆撃機なので多少組みにくいところはある。
競合がほとんどいない機種なのが最大の魅力だ。

Ju88やHe111はイタレリ以外からも多数のメーカーから発売されていますが、マイナー機だからかJu86はほとんど見かけないというやつです。
ラインナップが特徴的なイタレリの中でも特に異彩を放っていますな。

パーツの数はそうでもなかったり。
もう少し精度があるとより組みやすいキットだったのかな。

イタレリ製品はときどき精度が気になるものが混ざりますな。
箱組みするパーツの角が丸まっているせいで隙間ができたりなど。

今回はほかにもエンジン周りの整形や搭乗ハッチの後付けに苦労した。
本体を形にしてから細かい部品を取り付けるのではなく、胴体や主翼など各部位ごとに組んで整形してから合わせたほうが組みやすいかもしれない。

そういえばこのキットはもう1セットあるんだよね。
そっちでは生かしたいところ。

今回はここまで。
次回はそのもう1セットのほうを進めていく予定だ。

次回も、お楽しみに~。