模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はハセガワのHe111Pが無事完成しましたな。
今回は……。
もうしばらく航空機模型が続く。
筆者がHe111と同時に開封して進めていた爆撃機があるので、それを紹介しよう。
またまた飛行機かぁ。
そろそろAFVユーザーやガンプラユーザーが逃げるよ?
これともう1つ位で別のジャンルに移行予定だ。
今回のお題 イタレリ ユンカースJu86E-1/E-2
今回作るのはこちら。
イタレリより
ユンカースJu86E-1/E-2
だ。
Ju86?
87や88じゃなくて?
少々マイナーな機体ですな。
ユンカースJu86とは?
この航空機は第二次世界大戦前の1930年代にドイツのユンカース社が開発した爆撃機だ。
なんか前回のHe111と同じタイミングのような。
そのHe111とまさに同期の機体だ。
1934年、ドイツ軍は民間旅客機型と軍用爆撃機型を同時に開発させ、迅速に飛行テストを行うという条件で新型航空機の開発を指示した。
ハインケル社がHe111を開発したのに対して、ユンカース社が開発したのがこのJu86だ
この時点で飛行性能ではHe111よりも劣っていたとか。
ただ無事生産は始まりますな。
Ju86はまず最初の量産型であるA型や、燃料タンクを増設したD型などが開発された。
これらの機体はユモ205ディーゼル液冷エンジンを搭載していたことが大きな特徴だった。
しかしこのエンジンの整備に手間がかかったり、機体の構造自体が虚弱と判断された。
今回作るのはそれらに続くE型。
問題となった機体構造を見直し、エンジンをユモ205ディーゼル液冷エンジンから空冷のBMW132エンジンに換装したのが最大の違いとなっている。
同じエンジンを搭載した飛行機としてはヘンシェルHs123、ユンカースJu52などが挙げられますな。
E型は1938年までに500機前後が生産されたという。
しかしやはりHe111より劣っていると評価されたのか、第二次世界大戦での活躍はポーランド戦まで。
その後は主に輸送や訓練、対ゲリラ攻撃など二線級の任務に使用されるに留まった。
マイナーな飛行機と思いきや、既に旧式化していたんだ。
Ju86で有名なのは高高度偵察機型であるP型、R型ですな。
いずれも少数の生産でしたが。
地味ながら初期の新生ドイツ空軍爆撃隊を支えたJu86。
今回はその中で、信頼性の高い空冷エンジンBMW132を装備したE型を作ってみよう。
中身の確認
それでは箱の中身を見てみる。
箱を開けると
- 説明書兼塗装図
- パーツ入りの大袋
- デカールシート
が入っている。
イタレリ製品お馴染みの注意書きがびっしり書かれた大袋。
OEM時もこれでわかるんだよね。
大袋の中身は通常のプラランナー2枚とクリアーランナーが1枚。
ハセガワのHe111と比べるとかなり少ないような。
……というのもこのキット、古いものでね。
このパッケージでは2019年に発売されたんだけど、デカールを一新しただけでパーツは古いものの使い回しだ。
なので、凸モールドとなっている。
あっ、これはヤスリで削れて消えるやつだ。
クリアーランナーには風防類のほか、ロゴ入りのスタンドがありますな。
ロゴの社名が現行の「イタレリ」ではなく旧社名の「イタラエレイ」になっているところから、元の製品の古さがわかりますな。
今回は着陸形体で作るから、使わないけどね。
ちなみにイタレリの社名になったのは1980年頃だそうだ。
少なくとも、それ以前の製品ってことだね。
デカールは質の良さそうな大判モノが付属。
ただし垂直尾翼の鉤十字は付属しない。
また別のところから持ってくる必要がありますな。
塗装は全部で7種類。
まずはドイツ軍所属の4種類から。
いずれの機体も訓練用に使われた軍の飛行学校所属機のようだ。
いつものRLM70&71のパターンが2種類に、なんか見慣れない色使いが2種類……。
コンドル軍団など、大戦前にドイツ軍で用いられていた迷彩パターンですな。
RLM61、62、63の上面とRLM65の下面になります。
今回はこの旧塗装を施したパターンAで仕上げる予定。
ボックスアートにも描かれたもので、垂直尾翼の黄色帯が特徴的だね。
というより、筆者がまだRLM71ダークグリーンの補充が出来ていないからという。
残る3パターンはドイツ国外の輸出機。
- 南アフリカ空軍
- ポルトガル空軍
- オーストリア空軍
となっている。
こっちはカラーリングまで大幅に変わっているね。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から早速組立て開始だ。
見た感じ部品は少ないですが、古いキットなのが気になりますな。
パーツの合いとか。
……それで思い出しましたが、筆者の積み山のなかに旧版の本キットがあったようn
続きは次回!
この記事で紹介しているキット