
イタレリより発売されています、ラヴォーチキンLa-5戦闘機を作っていきましょう。

前回は筆者の組みかけ品を修復しつつ形にした。
今回は塗装とマーキングになる。

あっという間に進んで……
直前のレッドホーンとは速度が違うね。

あちらはパーツ数が段違いですので……。

可動モデルと非可動モデル、フレームの有無の差を味わうことになった感じだ。
それでは作戦を再開する。
塗装図の確認


キットの塗装図は箱裏に。
ドイツ軍仕様とソ連軍仕様が1種類ずつの計2種類ですな。
細かいところを除いて、全体の使用色はほぼ同じですが。

筆者はドイツ軍仕様のソ連機という、物珍しさでこのキットを購入した。
なのでドイツ軍版で仕上げる。
他のイタレリ製品同様鉤十字が付属しないので、それは後に別途用意しよう。

大戦中のソ連機ってなかなか作らないから、あんまり塗装パターンとか筆者は詳しくないみたいだね。
大丈夫かな?

この機体はアースカラーの上面色ですが、実際のソ連戦闘機はグリーンやグレー系の塗装パターンがよく見られたようですな。
どちらかといえばアースカラーの上面色は、低空を飛ぶ攻撃機でよく見られたパターンのようです。

タミヤのIL-2シュトルモビクなんかがそのパターンのようだ。
とりあえず今回はボックスアートリスペクトのそのパターンで塗ってみよう。
下地周りの塗装


手始めに下地周りから。
- 風防の下塗り→Mr.カラーのRLM02グレー
- 全体の下塗り→Mr.サーフェイサー1000
- 主脚周りの塗装→Mr.カラーのRLM02グレー(二回目)
- プロペラスピナーの塗装・尾翼の下塗り→Mr.カラーのグランプリホワイト
- 尾翼の赤→Mr.カラーのRLM23レッド
- エンジン下塗り→Mr.カラーGXのウイノーブラック
- エンジンの塗装→Mr.カラーの黒鉄色
……といった感じです。

うわ、なんかいきなりたくさんの色が。

小物類はさっさと塗って、塗り終わったものを早めに隔離しておくというやつです。
いつまでもその辺に転がしておくと事故の元なので……。


それと小物類を先に全部塗ったのかこれもある。

なんか筆者が削っている箇所が。

当初は主翼と胴体の合わせ目部分を残していたんだけど
「ないほうがいいのでは?」
と筆者が思い、伸ばしランナーを接着して急遽埋めている。
この辺りキットの塗装図で載っていない部分なので、実際あるのかないのか不明なんだけどね。

ラヴォーチキンシリーズは確か木製機だったはずなので、モールド少な目でヌルっとした感じのほうがそれらしい気がしますが。
下面の塗装


続いて下面。
キットではライトグレー系の色の指示ですが、ソ連機はブルー系の下面色らしいので……
Mr.カラーのライトブルーで塗ってしまっています。
胴体側面にも一部回りこむので、忘れずに塗っておきましょう。

ここの開設以前に、筆者はハセガワのポリカルポフI-16のフィンランド軍仕様を組んだこともある。
そちらの下面色もこの色指示だったので、そのつながりで採用だ。
上面色の塗装


続いて上面色。
まずはグリーンから。
キットの箱には具体的な塗料番号は書かれていませんので、適当にそれらしいものを使ってみます。
今回使用したのはMr.カラーのRLM83ダークグリーンですな。

本当にこの色調であっているのかな?
やっぱりソ連機は謎が多い……。

時期的に冷戦期のキットというのもあるからね。


続いてブラウン部分。
とりあえずMr.カラーのダークアースで塗ってみます。
……なんか東南アジア方面に展開している米英軍機っぽくも見えますな。
ダークアース自体が英軍機向けの塗料というのもありますが。

大昔に筆者が間違えてダークアースを2本買ってきていて、いまだに2本とも使いきれていない。
惜しまず使っていこう

筆者は英軍機をあんまり作らないから……。

どうも
ザクに塗るために1本購入
↓
すでに購入したことを忘れてもう1本購入
というやつだそうです。
ザクIスナイパーなどに使っていますが、なかなか減らず……。
筆で細かい部分を塗る


マスキングをはがし、漏れ部分をレタッチしたり細かい部分を塗りわけ。
機首側面の排気部分は「METAL BURNISHED」と書かれていたので、とりあえずMr.メタルカラーのアイアンを塗って済ませています。
木製機とはいえ、さすがにエンジン周りは金属製ですな。

スピナーは紅白の塗り分け。
筆者はどうやったのかな?

先ほど白く塗ったものに対して
- 鉛筆で下書き
- 赤い箇所を面相筆でRLM23レッドを塗り分け
- はみ出たところを再度グランプリホワイトでレタッチ
といった感じ。

……これはあれだ。
「文では簡単だけど実際は複雑なやつ」だ。
はっきりわかるね。

先に下書きをすると意外となんとかなりますな。
どうしても曲面でテープ類が使いづらいので、フリーハンドの塗り分けになったという。
マーキング!


続いてマーキング。
今回の中古品では2種類入っていましたが、キットNo.からしておそらく上のものがこのキットに本来付属するものですな。

今回のキットのNo.は135。
下のデカールはNo.110。
気になって調査したところ、110はイタレリ製ラヴォーチキンLa-5の初版版らしく、70年代発売とのこと。
しかもまだ社名は当時イタラエレイ。
今回のNo.135は社名変更後の80年代頃に登場した版のようだ。

どっちにしろ75番のソ連軍使用は新旧共に付属するみたいだね。
ドイツ軍仕様は新版のみ付属みたいだけど。
今回の戦果


貼り付けるとこんな感じに。
国籍マークと機番だけなのであっという間です。
古いデカールでしたが、水に漬けるとすぐ剥がれてくれました。

鉤十字はエクストラデカール製だね。
ちょっと大きいような。

La-5の鹵獲機はいくつかあったらしく、複数の画像が出てきた。
鉤十字の大きさもまちまちだったけど、21番の機体のはやや大きめに描かれていたのでFw190などで見られるものを使ってみた。
もしかしたら友軍からの誤射防止のために、わざと大きめに描かれているのかもしれない。

画像を少し調べたところ、この機体はグレー系の塗装をされているみたいな情報もありましたな。

今回はボックスアートに合わせて、下面をブルーにした以外はキット指定に合わせてしまおう。
というわけで今回はここで中断。
次回はウェザリングを施して完成となる予定だ。

続きは次回!