タミヤのマルダーII(マーダーII)を作っていきましょう。
前回は主砲を組み、全体の組み立て作業を終えた。
今回は塗装とマーキングを行う。
とりあえず組み立てはあれで完了して……。
多少のガタつきは今後の作業でどうにかしましょう。
タミヤ製品だけど、思ったより苦戦したように思えるね。
とりあえず塗装作業に入ろう。
塗装図の確認
キットに収録された塗装図はこんな感じに。
一昔前の製品らしく部隊マークの位置や迷彩例が描かれているのみで、組み合わせに関しては作り手にお任せしているような感じです。
今回はボックスアートにもなっている、石炭泥棒マークの描かれた車輌にする。
ただ少し迷うところもあってね。
ボックスアートとなるとこれだよね。
調べたところ、マルダーIIは大半が1942年に生産されている。
キットではダークイエローがベースになっているけど、その色は1943年2月の途中で導入された。
大半のマルダーIIはそれ以前の生産ですな。
近年ではアフリカ向けのトローペン塗装で東部戦線に送り込まれた車輌もいるという情報もありますが。
1942年のアフリカ向け塗装としては、このブラウンとグレーのトローペン2と呼ばれる組み合わせがある。
ただ筆者としてはこの塗装のマルダーIIがしっくり来ないみたいでね。
グレーがかなり薄いからか、迷彩として目立たないというか。
散々迷った筆者だったけど、結局ボックスアートと同じダークイエローとグリーンの迷彩にすることにした。
やはりこの塗装が一番しっくりくるようでね。
配備後に1943年2月以降になり、塗り替えられたと考えればあってもおかしくはなさそうですな。
下地を作る
とりあえず下塗りからはじめる。
まずはポリ製の履帯にガイアノーツのマルチプライマーを塗り、塗料の食いつきを確保する。
ついでに兵士も塗装。
いつものガイアノーツのサーフェイサー・エヴォホワイトとノーツフレッシュ・ピンクの組み合わせだね。
その後は車体全体をクレオスのマホガニーサーフェイサーで塗りつぶし。
ダークイエロー系の車輌にはこの色が下地に似合いますな。
車内もこの色で塗りつぶす。
あらかじめ筆塗りしておいたので、奥まったところは軽く吹くだけで十分だ。
むしろ完全に外せない主砲周りの塗り残しに注意しよう。
車体色の塗装
その後は本体色を塗る。
先に履帯やゴムリム周りをモデルカステンの履帯色で塗る。
その後ゴムリムを残すように、ガイアカラーのダークイエロー2で塗る。
一気にそれらしくなったね。
オープントップの車輌だからか、車内も白系の色じゃなくてこの車体色だね。
続いて斑模様の迷彩。
これはガイアカラーのオリーブグリーンで。
ぼかしを出すため、ベース色や下地よりもやや濃度を薄めるといいでしょう。
筆で装備を塗り分ける
ここまでできたらエアブラシは終了。
そのまま筆で装備品を塗り分けていきます。
バフやガンメタルとかおなじみの色だね。
自走砲キットでよく見られるケースの砲弾は金色。
キットではタミヤカラーのゴールドリーフ指示だけど、筆者はMr.カラーのゴールドを使っているよ。
ついでに兵士も塗装。
塗装方法については過去記事を参考にしてほしい。
使用塗料はほぼ同じですな。
強いて言うなら、軍服のスミ入れをフラットブラックではなくオリーブグリーンにしたぐらいです。
軍服と同じ緑系なので、落ち着いた感じになりましたね。
デカールを貼り付ける
キット付属のマークはこんな感じに。
今回はこの石炭泥棒(KOHLENKLAU)のマークを使う。
塗装図だと単純に「マスコットマーク」としか描かれていないんだよね。
なんなのかな?
どうも戦時中のプロパガンダの一環として作られたキャラクターのようですな。
石炭の浪費や、石炭を盗んで闇市に横流しすることなどを戒める目的だったそうです。
日本で言う
「ガソリンの一滴は血の一滴」
「ぜいたくは敵だ」
みたいな感じかな?
貼り付けるとこんな感じに。
この時点では筆者が塗装図に合わせて砲身のキルマークを切って少なくしてしまっています。
実際はボックスアート同様切らずに使用し、もっと車体側寄りに貼り付けるべきなようですが。
後で残りのキルマークを追加しておこう。
……後ろの兵士が真っ白に戻っているよ。
実際はマークを貼り付けてから、兵士の塗装を済ませているんだ。
先に兵士の塗装を紹介したので、写真が前後している。
なんかグダグダというか。
今回はここまで。
次回はウェザリングをする予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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