模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はタミヤのヘッツァー駆逐戦車が完成しましたな。
今回は何を作るのでしょうか。
再びドイツ軍のAFVとなる。
今度は量でドイツ軍を支えたヘッツァーとは反対に、質の面でドイツ軍を支えた戦車を作ってみよう。
ティーガーかな?パンターかな?
どちらですかな・・・・・・。
今回のお題 タミヤ ティーガーII(ポルシェ砲塔)
今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
ティーガーII(ポルシェ砲塔)だ。
正式な商品名は「ドイツ重戦車キングタイガー(ポルシェ砲塔)」
例によってここではティーガーIIの名前で統一する。
今回はティーガーだね。
筆者はティーガー好きですからね。
ティーガーII(ポルシェ砲塔)とは?
ティーガーIIは第二次世界大戦後期に登場した、ドイツ軍の重戦車だ。
そういえば以前も作っていなかったっけ。
あちらはヘンシェル砲塔搭載型ですな。
今回のはポルシェ砲塔となります。
前身となる重戦車ティーガーIが戦線に姿を現して間もない1943年初頭、総統閣下はティーガーIの後継となる71口径8.8cm砲を搭載した新型重戦車の開発を指示する。
この新型重戦車が後のティーガーIIとなる。
気が早いなぁ。
ティーガーIの時同様、この新型重戦車の開発はポルシェ社とヘンシェル社の競作となった。
ポルシェ社がVK4502(P)、ヘンシェル社がVK4503(H)としてそれぞれ設計をする。
なんかややこしい名前。
VKは試作車輌とか計画車輌といった意味でよいかと。
45は45t級、02と03は第2(3)案とかの意味ですね。
(P)(H)は担当したポルシェ、ヘンシェル社のことですな。
そういえばティーガーIがVK4501だったんだよね。
実際はティーガーIが60t弱、ティーガーIIは70t弱となっていましたが・・・・・・。
ポルシェ案のVK4502(P)は車体すら完成せず、ヘンシェル社の開発したVK4503(H)がティーガーIIとして正式採用されるのだが・・・・・・
ここで1つ問題が発生した。
ポルシェ社が正式採用の結果を待たず独断で砲塔のみを生産指示してしまい、車体側が開発中止・不採用になったのに砲塔のみ50基作ってしまった。
あらら。
実はこのポルシェ砲塔、名前こそポルシェ砲塔ですがどうやら設計と部品の生産はクルップ社で組み立てはヴェクマン社のようですな。
ポルシェ案の車輌に載る予定だったことからポルシェ砲塔と名前がついたのだとか。
ちなみに正式採用されたヘンシェル型の砲塔もクルップ社の設計だ。
・・・・・・とりあえず作ってしまったものは使うしかないので、50基のポルシェ砲塔は最初の50輌のティーガーIIに装備することとなった。
これが今回作るポルシェ砲塔搭載のティーガーIIとなる。
なんかすごい紆余曲折感が。
この砲塔、曲面を多用したことにより良好な被弾傾始を持っていた。
しかし丸みを帯びた形は量産に不向きで、さらに正面下部は窪んだ形状からショットトラップを誘発することが懸念された。
なのでポルシェ型の砲塔は50基分の在庫処分で終了。
以降は直線的な前面装甲を持つヘンシェル型が搭載されることになる。
ショットトラップ・・・・・・
パンターのときにも少し触れたっけ。
跳ねた砲弾が車体上部や砲塔リングを損傷する現象ですな。
パンターの場合はG型の後期から防盾の下部に垂直のアゴをつけることで解決しています。
他にもポルシェ砲塔は前面装甲厚が100mmなのに対してヘンシェル砲塔は180mmという差もあるね。
ポルシェ案は新型重戦車のわりには薄いような。
傾斜を強くすることで補おうとしたのかな?
曲面を多用した独特の砲塔を搭載したティーガーII。
ヘンシェル砲塔搭載型との違いを楽しみつつ作ってみよう。
箱の中身を確認する
長々と語っていたけど、キットのほうを見てみよう。
箱の中身はこんな感じ。
お馴染みのサンドイエロー成型色ですな。
付属のプラパーツはこんな感じ。
ランナー5枚に、車体上下の部品が付属する。
基本的にヘンシェル砲塔型と同じ内容だけど、肝心の砲塔は新規ランナーで差し替えられている。
説明書を見た感じ、他のランナーにはポルシェ砲塔型では使わない部品があるみたいだね。
組み立てるときは間違えないように・・・・・・。
その他付属物。
接着・塗装が可能なベルト式履帯にネジ&ナット、ポリキャップ。
それとナイロンメッシュに両面テープ、デカールだ。
メッシュ類はエンジングリル上に被せるネットに使用しますな。
紙媒体は説明書とTech Tips!
説明書にはポリパテを使用したツィンメリットコーティングの方法が書かれている。
当時はコーティングブレードが無かったから、ノコギリの刃で代用しているね。
なんか可愛いイラストが。
上田信氏のイラストだ。
90年代前後のタミヤMMシリーズの説明書には氏が描いた兵士達がところどころに現れるんだ。
塗装は3色迷彩と冬季迷彩の2種類が収録されている。
前者は車番違いで更に3種類からの選択が可能だ。
実質塗装は4種類ということですな。
次回、製作開始!
今回はここで終了。
次回から作業を始める。
このキット、有名な車輌だけあってタミヤ製品の中でもオプションパーツが多数ありますな。
今回は幾つかある別売りオプションパーツのなかでも、このエッチンググリルセットを使ってみることにした。
以前アルデンヌ戦線のキットでも使ったやつだね。
今回は使わないけど、他にも接着組み立て式の履帯セットやツィンメリットコーティングのシートなんかも発売されている。
気になる人はこれらを用意してもいいだろう。
今回のキットには予備履帯としてランナー1枚分の履帯が付属します。
別売りの組み立て式履帯はそれを6枚集めたものとなっています。
そういえば、以前のアルデンヌ戦線版では実際に余剰の予備履帯を集めて作っていたよね。
今回は無いものを追加するということで、エンジングリルのみ使うことになる。
実際の作業は次回以降だ。
かくして、次回に続く!
この記事で紹介しているキット
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