タミヤMMシリーズより、ティーガーII(キングタイガー)のポルシェ砲塔搭載型を作っていきます。
前回は車体の外装を仕上げた。
今回は砲塔の外装を組み立てて、そのままツィンメリットコーティングをしてしまおう。
砲塔にツィンメリットコーティング・・・・・・。
本キットのメインディッシュ的存在だね。
目立つポイントですな。
ヘンシェル型の場合コーティングの有無が選択できましたが・・・・・・。
手間が増えたと考えるか、楽しみが増えたと考えるか・・・・・・
その辺りは人それぞれだ。
それでは中断していた作戦を再開しよう。
砲塔の組み立て
この戦車最大の特徴である砲塔。
以前説明したとおり、元々は不採用になったポルシェ社案のティーガーIIであるVK4502(P)のものです。
ポルシェ社の独断で砲塔のみ選考を待たず生産されてしまい、このようなことに。
ヘンシェル型のとき同様、主砲基部の軸はビスとナットの組み合わせだね。
締めすぎると破損の原因になるから注意して組み立てよう。
金属砲身じゃないから多少緩めでも大丈夫。
砲尾や砲弾ラックは再現されていない。
金型流用の都合でヘンシェル型に付属した砲尾パーツも含まれているけど、このキットでは余剰パーツだ。
装填手用ハッチ前のペリスコープはキットでは省略されています。
筆者は今回余剰パーツを持ってきてこれを追加しています。
どのキットの余剰品だったかははっきりしませんが、成型色からおそらくドラゴン社、もしくはそれを元にしたプラッツ(ガルパンVer)のヤークトティーガーのものかと。
後部の脱出ハッチは周囲が一体成型されており非可動。
今回は兵士を乗せないけど、キット付属の兵士はキューポラから顔と手を出しただけのポーズになっている。
なのでヘンシェル型と違い兵士を乗せる台座が低い位置についているのが特徴だ。
内部構造に関しては全体的に省略・簡略化されている場面が多いかな?
砲塔上下と後部ハッチを接着して外装は組み立て完了です。
防盾もコーティングを行うのでここで用意しておきましょう。
キューポラの左側面に何か丸いパーツ(D24番パーツ)をつける指示が出ているね。
これは何かな?
おそらくピストルポートかと。
敵歩兵が接近してきたときにここから拳銃による射撃を行います。
このパーツ、アタリ線や取り付けピンが一切ない。
説明所の図とにらみ合いながら接着することになる。
前回と今回で揃った外装類。
ここで一旦組み立て作業は中断しましょう。
ここから先はツィンメリット・コーティングとなる。
ツィンメリット・コーティングを施そう
キット付属の説明書ではポリパテとノコギリの刃を使ったツィンメリットコーティングの方法が掲載されている。
刃に関しては現在コーティング用のブレードも別売りしているけどね。
どうもこのキットが発売された当時はまだコーティングブレードが発売されていなかったようですな。
更に現在はシール状のコーティングシートセットも発売されています。
ただ筆者は今ローラーをコロコロしたい気分らしい。
なので今回はエポキシパテとモデルカステンのローラーを使って再現してみよう。
ツィンメリット・コーティングって何?
・・・・・・って人は過去記事を参照だよ。
まずは車体側面からコーティングしてみましょう。
ここはフェンダーを取り付ける部分に被らないようにします。
アタリ線が引かれているので、それに合わせてテープを貼り付け保護。
こねたエポパテを伸ばしていきます。
テープで保護しているとはいえ、硬化後のエポパテは頑丈。
テープが千切れて上手く剥がれないときもあるので、なるべくはみ出ないようにパテを伸ばしていこう。
装備品の取り付け位置も埋まらないように・・・・・・
適時爪楊枝とかで掘り返しておくといいかな。
ローラーをコロコロ。
エポパテを貼り付けた直後だと、作業中につけた水分もあってかローラー側に貼りつくことも。
ローラー側を水で濡らすのと、少し時間を置いてパテ側の水分が飛ぶのを待つほうがいいかもしれません。
モデルカステンのローラー・スタンプセットでは3種類の幅が5個セットになっている。
今回は一番広い幅のローラー・スタンプを使用。
測ったところ約5mm幅だ。
さっきのコーティング説明でも約5mmと幅を指定していたね。
ブレードのほうと違って、ローラー側は幅が決まっているのが利点。
この記事を書いている2022年2月現在、このローラーセットは店頭であまり見かけませんな・・・・・・。
一帯をコーティングするとこんな感じに。
特に問題はないかな?
このまま進もう。
続いて後部パネル。
やや入り組んだ場所なので難しいですな。
一部部品の取り付けでコーティングしない箇所がありますが、そこはアタリ線が引かれているのでそれを目安に・・・・・・。
極端に狭い場所はローラーもスタンプも入らない。
そういう場所はヘラで跡をつけるといいだろう。
筆者はタミヤの調合スティックで突っついている。
前面は広い面なので比較的簡単です。
機銃のボールマウント部分は車輌によっては放射線状にコーティングパターンがついている場合もあります。
今回のティーガーIIは前面装甲に合わせて真っ直ぐなものにしてしまいましょう。
砲塔後部は細かいボルト類のディティールが多い。
なるべく潰さないように、パテを細切れにしてセットしていく。
ここもコーティング完了。
ハッチ周辺は別パーツ感を出すため、乾燥前にモールドを簡易的にスジ彫り強化しているよ。
砲塔は後部を除けばほとんど平面。
比較的容易ですな。
今回の戦果
防盾含め全ての面がコーティングし終わったものがこちら。
独特の模様がついた様子がわかる。
重量軽減と衝撃時に広く剥がれるのを防ぐ目的のものでしたな。
車輌によっては格子状やらワッフル模様もありますが、ティーガー系列はほとんどがこのギザギザパターンだったようです。
なんか独特なんだよね。この模様。
ポルシェ砲塔搭載のティーガーIIはほとんどの車輌がこのコーティングを施されていたとされている。
今回はここまで。
次回は残りの部品を取り付けていくことになるだろう。
続きは次回!
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