模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はイタレリ社から発売されていました、ユンカースJu86が完成しましたな。
今回は……。
本当はもう1つ航空機模型を紹介しようかと思ったけど……
まだ紹介までに時間がかかる。
先に戦車模型の準備が整ったので、そちらを先に紹介しよう。
久々の戦車模型ですな。
そろそろガンプラも作りたいけどね。
今回のお題 タミヤ 1/35 II号戦車A/B/C型(フランス戦線)
今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
II号戦車A/B/C型(フランス戦線)だ。
II号戦車……
以前はF型を作っていたね。
あちらは50年以上前に発売されたMMシリーズで最古参の部類のキットです。
今回のは2008年ごろに発売された比較的新しいキットですな。
今が2022年だから、14年前だね。
スケールモデルではまだ新しい方と言えるけど。
II号戦車A/B/C型とは?
II号戦車は第二次世界大戦前半に活躍したドイツ軍の軽戦車だ。
厳密にいえばその直前のスペイン内戦にも投入されたけどね。
以前のF型の記事でも語っていたよね。
総統閣下の再軍備宣言直後、I号戦車が登場して……。
I号戦車の登場後、本格的な戦車としてIII号戦車とIV号戦車の開発がスタート。
しかしこれらの戦車の開発に手間取り量産までは時間がかかりそうだった。
ついでに既存のI号戦車は実践には勿論、訓練に使うにしても物足りないものだった。
そこでI号戦車よりは規模が大きく、III号・IV号戦車へのつなぎ役として開発されたのが今回作るII号戦車だ。
本当は開発される予定ではなかった、ってことかな。
a、b、cと3種類の試作型が登場。
この内のc型を元にして、II号戦車最初の量産型であるA、B、C型が登場する。
この量産型3種類は生産時期の違いだけで、いずれも外観と性能はほとんど一緒だ。
わずかにバイザー類の形状が違うくらいだね。
a、b、c?
A、B、C?
試作型達が小文字。
量産型が大文字表記ですな。
これら量産型II号戦車は1937年から1940年までに約1100輌が生産され、スペイン内戦や第二次世界大戦に投入された。
大戦の開戦時のポーランド戦では持ち前の軽快さを生かしてポーランド軍相手に活躍するものの、装甲の薄さからそれなりに損害も発生していた。
そのため1940年5月のフランス戦の時期には砲塔や車体の前面に15~20mm厚の増加装甲を装備した車輌が登場した。
今回作るのは、この増加装甲を取り付けたII号戦車となる。
グデーリアン将軍も
「こんな訓練用の車輌で大戦に突入するとは思ってもいなかった」
と回想しているようですな。
III号戦車の開発に手間取っていたのもあってか、II号戦車を主力にしようと推す声もあったとか。
結局その案はボツになったけどね。
つなぎ役として登場しながらも予想を超えた活躍をしたII号戦車。
その中でも前期量産型とも言えるA、B、C型の増加装甲装備型を作ってみよう。
箱の中身を確認しよう
箱の中身はこんな感じ。
蓋の裏側にもエッチングパーツ&デカールが貼り付いているので、それも忘れずに確認しよう。
意外と見落としがちなんだよね。
まずはプラランナー紹介。
成型色はグレー。
履帯は接着組み立て式ですな。
足回りのAランナー、なんか誘導輪が2つついているね。
このランナー端の後付け感が気になるけど……。
詳しくは組み立て始めてから説明しますが、どうもこの誘導輪はかつて形状違いという指摘がされて一悶着あったようです。
そのことで後に発売したポーランド戦線版で新しい誘導輪が付属し、それ以降のフランス戦線版でもその部品が含まれた状態で再生産されるようになったとか。
その他付属品。
ポリキャップにデカール、エッチングパーツ。
ポリキャップが多数入っていますが、このキットは転輪などにもポリキャップを組み込む設計になっているようです。
紙媒体は説明書とTech Tips!
塗装図は説明書内に記載されている。
いつものメンツだね。
塗装は4種類。
いずれもドイツ軍車輌前期色であるジャーマングレーの単色となっている。それぞれ……
- A 第6機甲師団・第4中隊第1小隊2号車
- B 第4機甲師団・第35戦車連隊第1大隊第3中隊第1小隊2号車
- C 第6機甲師団・第5中隊本部3号車
- D 第4機甲師団・第36連隊第2大隊第2中隊第1小隊6号車
商品名通り、いずれも1940年のフランス戦時のものとなっている。
今回はボックスアートと同じAパターンで作っていく予定です。
背面のスモークディスチャージャーの有無やバイザー形状の選択があるので、組み立てる前に決めておきましょう。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から製作に入る。
筆者はいままで古いF型のキットは何度も作りましたが、今回の新シリーズは初めて。
どのようなものかは不明だそうです。
ところで、誘導輪の形状違いとかが気になるね。
筆者が先人たちの製作記録を見ていたところ、そのような表記がありましてね。
詳しくは実際に組み立てる際にお伝えしましょう。
続きは次回だ。
この記事で紹介しているキット
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