模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はタコムから新発売したオイ車が完成しましたな。
今回は……。
他の新製品たちも紹介したいけど、一旦箸休め。
航空機模型をサクッと作ってみよう。
1/72の航空機模型は比較的息抜きには優れていますな。
たまに異様に組みにくいのもあるけどね。
今回のお題 タミヤ 1/72 F4U-1Aコルセア
今回作るのはこちら。
タミヤウォーバードコレクションより
F4U-1Aコルセアだ。
やった、タミヤのだ!
珍しく米軍機ですな。
F4U-1Aコルセアとは?
この航空機は第二次世界大戦期に登場したアメリカ海軍の艦上戦闘機だ。
愛称のコルセアとはかつて北アフリカで活動していたバルバリア海賊のこと。
詳しくは後述するんだけど、どちらかといえば海軍より海兵隊で運用されて活躍したんだけどね。
海軍と海兵隊ってまた別なんだよね。
海軍は海で活動して主に海上の戦闘を担当。
海兵隊は海を移動しますが、主に上陸作戦やそれによる橋頭堡の確保を担当。
強襲揚陸艦や戦闘機のほか戦車などの陸戦装備も充実しているようです。
海兵隊は海を移動する陸戦部隊って認識でいいのかな。
話をF4Uに戻す。
1938年ごろにアメリカ海軍は当時主力の艦上戦闘機だったF2Aバッファローの後継機となる機体を各メーカーに要求した。
このときに各メーカーは1200馬力級エンジンを搭載する案と2000馬力級エンジンを搭載する案を軍に提出した。
この後者の案でヴォート社が開発したのがF4Uコルセアだ。
F4Uはアメリカ海軍機の命名規則でそれぞれ
- F→機種記号で戦闘機を意味
- 4→メーカーごとの通し番号。海軍のヴォート社製戦闘機4号のような意味
- U→開発を担当したヴォート社を表す符号
を意味しているとのこと。
後にヴォート社以外でも製造されようになり、そちらではまた別の形式名がついているけどここでは割愛。
ヴォート社、調べてみたらこの頃は買収やら分離やらで頻繁に社名が変わっていたみたいだね。
そういえばバッファローってなんかいなかったっけ。
筆者が以前フィンランド軍仕様を作っていますな。
実は米軍所属機よりもこちらのほうが大活躍しているのだとか。
2000馬力級エンジンを搭載したためそれに対応した大直径のプロペラを搭載。
そのままではプロペラが地面につかないように主脚を長くする必要があり、それでは前方視界が悪くなったり破損しやすくなったり等艦載機としては不適切。
そのため逆ガル状の主翼を採用して主脚を短くし、この問題を解決している。
逆ガル……途中で下向きに折れ曲がっているような感じの主翼だよね。
以前ここでも作ったJu87スツーカみたいな。
今回作るのはコルセアの中でも初期型から少し改良されたF4U-1A。
対する初期生産型はF4U-1という形式名。
主な改良点としては……
- 初期型では枠の多いバードケージ(鳥かご)と呼ばれた風防を装備していたが、枠の少ないバブルキャノピーに変更して視界を改善
- 視界改善のため約18cm操縦席を高くし前方視界を確保
- 尾輪支柱を16.5cmほど延長して機体の三点姿勢角度を減らし、前方視界を確保
- 右翼に失速を防ぐためのスポイラーを追加
といったものが挙げられる。
また爆弾ラックが作られ、戦闘爆撃機としても使われるようになった。
なんかものすごくこまごましたものが多いというか。
コルセアは2000馬力級エンジンを生かした高速性能など優れたところも多かったのですが
- 機首が長く前方視界が悪い
- 着艦時に失速して機体が転覆する
などと艦載機でありながら着艦が難しい機体だったそうです。
なので初期型のF4U-1は海軍では使用されず、主に陸上基地で海兵隊が使用していたのだとか。
このF4U-1A型になってなんとか艦載機として使えるようになったみたいですな。
この後さらに改良が加えられたF4U-1D型も現れています。
個性的な見た目と優れた性能を誇り、大戦後も長く使われたアメリカ海軍・海兵隊の戦闘機F4Uコルセア。
そのなかでも主に視界関係の改良を施したF4U-1A型を作ってみよう。
箱の中身を確認する
それでは箱を開けてみる。
中身はこんな感じ。
ここはいつものタミヤWBというか。
部品はこんな感じ
- 通常ランナー×3
- クリアーランナー×1
- ポリキャップ×2
となっている。
ポリキャップは1つだけ機首に使い、もう1つは予備だ。
コルセアは他のバリエーションもありますからね。
いくつか余剰パーツも発生するようです。
付属マークはこんな感じ。
米軍機は主翼上下面共に片方しか国籍マークを描いていないので、少しすっきりした印象だ。
代わりに撃墜マークなんかは目立つね。
旭日旗は日本海軍相手の撃墜スコアかな?
紙媒体は説明書とTech Tips!
いつものメンツだ。
お馴染みの構成ですな。
収録されている塗装・マーキングは3種類。
- アメリカ海軍第17戦闘飛行隊”ジョリーロジャース” アイラ・C・ケプフォード中尉機
- アメリカ海兵隊第111戦闘飛行隊”デビルドッグス”所属機
- アメリカ海兵隊第214戦闘飛行隊”ブラックシープ” グレゴリー・ボイントン少佐機
となっている。
見た感じ部品選択が必要なキットのようだね。
組み立てる前にどの塗装で組むか決めておこう。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から組み立て開始だ。
見た感じ米軍のみの収録キットだったね。
珍しく米軍で筆者は組むのかな?
ところが筆者が以前こんなものを手にしていまして……。
あっ、日の丸デカール!
ということは……。
今回はこのデカールを使って、キットには収録されていない日本鹵獲機のマーキングで仕上げる予定だ。
詳しくは組み立てを始める次回以降に説明することになるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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