模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は通算200記事目だったので、箸休め的な内容になりましたな。
今回は予定ですと、通常のプラモデル製作記事になるようですね。
筆者はこのごろ双発戦闘機を立て続けに作っていたけど、部品紛失騒ぎとかで消耗したらしい。
なので今回は積んでいるタミヤMMシリーズを、サクッと作ってみたいと思う。
今回はAFVキットですな。
今回のお題 タミヤ BT-42突撃砲
今回作るのはこちら。
タミヤより
BT-42
だ。
商品名は「フィンランド軍突撃砲 BT-42」
一時期入手困難になっていたキットですな。
ガルパン劇場版のときだっけ。
あれがきっかけで全国のBT-42が乱獲されて・・・・・・。
筆者の古いデータによりますと……
このBT-42は2年前に購入したもののようです。
流石に今は供給が落ち着いたようですね。
BT-42とは?
これは第二次世界大戦中、フィンランド軍が開発した突撃砲だ。
開発……とはいっても完全なオリジナルではない。
元々は敵対していたソ連軍のBT-7快速戦車。
フィンランド軍が鹵獲していたこの車輌を改造してBT-42は作られた。
BT-7は砲塔側面が垂直な1935年型と砲塔側面が傾斜した1937年型があります。
BT-42は1937年型をベースに改造されたようです。
1937年型のBT-7、筆者の部屋で以前見かけた気がするなぁ。
ドイツ軍鹵獲仕様で作っていましたな。
例によって奥底にしまっちゃうおじさんされてしまいましたが。
改造ポイントは見てわかるとおり、主に砲塔。
主砲はイギリス製のQ.F4.5インチ(114mm)榴弾砲を搭載。
それに合わせて、箱型に装甲を継ぎ足している。
名前の通り、1942年に開発が始まる。
翌年2月に最初の量産型が部隊に引き渡され、最終的に18両が完成。
改造車だけあって、少ない生産数だね。
そもそもの戦車数が足りませんからね。
このBT-42、車体も砲も旧式のもの。
初陣である1943年5月のスヴィル川戦区では、大口径の榴弾砲を生かした陣地攻撃を行うものの、性能面では不安があった。
原型のBT戦車はともかく、問題は砲ですな。
どうも1908年に正式化されたもので。
第一次世界大戦が1914年だっけ。
- 弾が弾頭と装薬に分かれた分離式だったので、素早い装填が出来ない
- 容積を拡大したとはいえ、車内が狭い
- 砲の仰腑角と砲塔の旋回ハンドルが左右に分かれており、1人で操作できない
とかなんとか。
そんなこともあってか、すぐにドイツから購入したIII号突撃砲に後を譲る。
BT-42は突撃砲大隊から独立戦車中隊へと転属するんだ。
そして1944年6月、ソ連軍の攻勢が行われる。
この戦いで9輌のBT-42が北西の都市ヴィープリへ出撃。
どうなるかな・・・・・・。
結果としてはこのヴィープリ防衛線で5輌のBT-42が失われる。
苦手な対戦車戦になった場面もあったようだね。
最終的に1944年7月には中隊が解体。
性能面で限界だったBT-42も前線から引き上げられてしまう。
BT-42の戦いはこれで終わったのですね。
ただ10輌ほどが戦後のフィンランド軍の装備リストに載っていたようだ。
その内の1輌がフィンランドのパロラ戦車博物館に現存しており、今も姿を見ることが出来るんだ。
中身を見てみよう
それでは箱を開けてみよう。
小さめの箱に大量の部品が入っている。
メインのプラパーツはダークグリーンの成型色。
エッチングパーツにデカール、糸にクリアーパーツ。
ポリキャップは大小2種類あるね。
紙媒体は
組み立て説明書
実車写真集
実車解説書
それと後述する塗装図が含まれます。
実車の写真集は前述した、パロラ戦車博物館の展示品を写したものとなっている。
塗装は3種類
塗装は3種類
Aはヴィープリ防衛戦に投入された迷彩のR-717号車。
Bは初陣であるスヴィル川戦区に投入されたR-708号車。
Cは戦後のフィンランド軍に残っていたPs.511-4号車。
マークや塗装で違いがはっきりしている。
合わせ目だけ消しておこう
さて、今回はここまで。
本格的な組み立ては次回からの予定だけど・・・・・・
諸事情で、合わせ目の接着だけやる。
対象は主砲2箇所と、フロントサスペンション。
ここは乾燥時間が必要ですからね。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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