模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はタミヤMMシリーズのSd.Kfz.232装甲車が完成しましたな。
今回は……。
引き続き、筆者が最近増やした積みを崩していこう。
いつになったら筆者の積みは全部崩れるのかな?
あれでもまだマシなほうです。
世の中に部屋1つを完全に埋め尽くしている人もいるようで……。
今回のお題 タミヤ III号突撃砲G型(フィンランド軍)
今回作るのはこちら。
タミヤMMシリーズより
III号突撃砲G型(フィンランド軍)
だ。
この前到着したやつだね。
タミヤのIII号突撃砲G型は過去にドイツ軍版を作りましたな。
今回はそれのバリエーションキットとなります。
オリジナルのドイツ軍版はMMシリーズ第197弾として1995年に発売。
今回作るフィンランド軍版はシリーズの第310弾として、2010年に発売された。
約15年の開きがあるんだね。
III号突撃砲G型とは?
III号突撃砲は第二次世界大戦期に活躍したドイツ軍の突撃砲だ。
今までにも何回か触れているね。
元々は歩兵の進撃を支援をするために榴弾威力を優先した短砲身を装備。
後に敵戦車に対抗するため、長い主砲を搭載して対戦車兵器として多用されるように……。
長砲身化したのはF型から。
途中車体を変更したF/8型をはさみG型が登場。
G型は戦闘室の形状を改めたのが特徴ですな。
今回作るのはそれのフィンランド軍仕様。
1943年の7~9月に最初の30輌が。
翌年6月から8月にかけて第2波の29輌が到着している。
初回のは初期の溶接型防盾を装備し、2回目のは新たに導入された鋳造製の防盾を装備。
今回のキットのは溶接型防盾だから、初回の30輌のグループだね。
更に15輌の追加発注があったようですが……
これは国際関係の変化により届かなかったようです。
とりあえず、フィンランド軍所属となった突撃砲は全体としては59輌になったわけだね。
フィンランドの地形に合わせ、到着した突撃砲は改修を受けている。
時期によって改修内容と外見が少々異なり、今回のキットではそれらを前期改修型・後期改修型と区別されている。
1944年春ごろの前期改修は
- 到着時に装備されていたシュルツェンを撤去
- エンジンデッキ後部に雑具箱を追加
- 元々雑具箱の場所にあった予備転輪は車体側面に移設
- 機銃をドイツ製のMG34からソ連製のDT機関銃に変更
といった感じ。
1944年7月以降の後期改修は更に
- 車体側面の予備転輪ラックを撤去し、丸太を搭載
- 車体前面下部に予備履帯のラックを増設
- 車体側面下部に増加装甲のボルト止め
- 戦闘室前面にコンクリートを盛り上げ、操縦手用視察孔に装甲バイザーを追加
などの追加をおこなっている。
ボックスアートのは丸太を積んでいるから、後期改修型のようだね。
回転砲塔を持たないIII号突撃砲を見た当初のフィンランド兵はあまり期待していなかったものの、実際には大活躍。
キット付属の解説書によると、8輌の損害に対しソ連戦車87輌を撃破したとの記録が残っているようだ。
突撃砲について当初期待していなかったのは、前任のBT-42が目立った戦果を挙げていなかったというのもありそうですな。
あちらは事実上の廃品寄せ集めなので、性能不足は仕方がないのですが。
航空機でブルースター・バッファローが「ブルーステル」、メッサーシュミットBf109が「メルス」と呼ばれたように、フィンランド軍でIII号突撃砲は「シュトルミ」と呼ばれた。
戦後も60年代ごろまでは現役で、引退後も多数保存されているとのこと。
1輌貰えないかな?
筆者の1/35コレクションで我慢してください。
ドイツの傑作兵器III号突撃砲G型。
タミヤから発売されている北欧フィンランド軍仕様のキットを作ってみよう。
箱の中身を確認しよう
箱を開けるとこんな感じに。
オリジナルのドイツ軍仕様に近いサンド系の成型色です。
フィンランド軍はグリーン系迷彩。
塗り残しとかがあると目立ちそうだね。
プラパーツその1。
これらはドイツ軍版と共通だ。
犬にエサを与えて休憩しているドイツ兵2人組もそのまま付属しますな。
今回はフィンランド軍仕様なので、余剰品になりますが。
プラパーツその2。
こちらはフィンランド軍版で新規に付属する部品となる。
追加された装備のほか、微妙に形の異なる砲身なんかが特徴的だ。
逆にドイツ軍版で入っていたシュルツェンや10.5cm砲は付属しないみたいだね。
他の付属パーツとして
- ポリキャップ
- タコ糸
- 履帯
がある。
履帯は接着・塗装が可能なベルト式だ。
この辺りはタミヤIII号シリーズ共通のようだね。
付属デカール。
国籍マークハカリスティは形がアレだからか、端に印刷されている。
見た感じ、今回は戦中仕様のみのようだね。
紙媒体は
- 組み立て説明書
- 実車解説&塗装図
- Tech Tips!
の3種類。
解説はかなり濃い内容ですな。
今回塗装図に収録されている、固有の車輌たちの活躍も書かれています。
塗装に関してだけど……
まず前期改修型と後期改修型の2種類からの選択となる。
車番は前期後期共通で
- Ps.531-12
- Ps.531-19
- Ps.531-20
- Ps.531-22
の4種類からの選択になっている。
4種類の車番と前期後期2種類の姿。
ということは実質8パターンからの選択だね。
筆者はここの開設以前、後期改修型でこのキットを作ったことがある。
なので前期改修型も考えたけど……
よりフィンランド軍の独自色が強くなった、後期改修型で再び作る予定だ。
筆者が以前作った後期改修型、どこにしまいましたかな。
筆者の戦車模型でも、かなり初期のものでしたが……。
次回、製作開始!
というわけで今回はここまで。
次回から組み立てを開始する。
筆者はタミヤのIII号シリーズを何度も作っているから、組み立てには問題なさそうだね。
タミヤのIII号シリーズは、モーターライズの名残がある旧製品以外は全て組んだことがあるはずです。
解説も主にこのキット独自の部分を中心に取り上げる予定だ。
続きは次回!
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