模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はタミヤウォーバードコレクションのイタレリ製Bf110が完成しました。
今回は……。
ここ最近イタレリ製品が続いていたので、さすがにそれ以外のものを作る。
筆者がこの前積みを増やしたので、忘れないうちに崩しにかかろう。
またなんか買ってきたんだ。
先月、先々月の購入はありませんでした。
二ヶ月ぶりの積み増やしですな。
今回のお題 タミヤ IV号戦車H型(初期型)
今回作るのはこちら。
タミヤミリタリーミニチュアシリーズより
IV号戦車H型(初期型)
だ。
同社からは1/48スケールで後期型も発売されているけど、例によって1/35スケールのものとなる。
タミヤのIV号はここでも散々作っていたね。
これで何輌目だっけ。
駆逐戦車型などを除くと、J型から始まるタミヤの新IV号戦車シリーズはこれで4輌目ですな。
今回のH型で2024年6月現在までに発売されているものは全て揃うはずです。
D型はモーターライズ時代の旧製品ベースなので、ここでは除外……。
発売順としては
J→H→F→G
となる。
史実での順番はアルファベット順に
F→G→H→J
だけどね。
IV号戦車H型とは?
この戦車は第二次世界大戦全期間を通して第一線で活躍した、ドイツ軍の中戦車だ。
詳しいことは過去のIV号戦車の記事でも語っているので、ここでは簡潔に済ませる。
元々はZ.W(小隊長車。後のIII号戦車)とB.W(随伴車。後のIV号戦車)の二本立てとして構想されていたんだよね。
3.7cm砲を装備した機動性のあるIII号戦車が主力で、IV号は短砲身の7.5cm砲を使った火力支援車輌だったという。
大戦前はその構想でしたが、わけあってIV号戦車が途中から長砲身の7.5cm砲を備えた主力に。
この長砲身の7.5cm砲も初期では43口径でしたが、後に48口径に改められたという。
先ほども少し出てきたG型の初期生産型が、43口径を装備したものでしたな。
一部の資料ではF2型とも呼ばれることもあります。
今回作るのはH型。
1943年4月ごろから翌年7月ごろまで生産されていたとされるタイプだ。
直前のG型の後期型同様、主砲は48口径7.5cm砲を装備。
最大の違いは新型の変速機を搭載していること。
なので機動輪の基部周りの形が異なる。
この辺りはなんかよく見ないとG型とあんまり変わらなさそうな。
今回のキットは初期型と銘打っていますな。
おそらく車体前面のボルト留め装甲がそれに該当するのかと。
当初は当時並行生産されていた後期のG型同様に車体前面の基本装甲厚は50mmで、そこに30mm厚の増加装甲をボルト留めしていた。
これは途中で基本装甲厚が80mmの一枚板に変更された。
このボルト留め装甲の車輌が今回のキットのメインとなっている。
詳しくは後述するけど、実は一枚板の前面装甲を持つ通常型として組むこともできるけどね。
H型の生産開始は43年4月ごろから。
初期型なのは時期的にもツィンメリットコーティングの直前だし、模型化するのに都合がよかったのかな。
タミヤは旧製品でもH型を出していましたが、そちらが中期型に分類されるものだったようですな。
それとの変化をつけるために、初期型として発売されたのもありそうです。
続くJ型は生産の簡略化が目的で登場したので、このH型こそが事実上IV号戦車の完成形とも言える。
大戦全期間を通して活躍したIV号戦車。
ボルト留め装甲が特徴的な初期のH型を、タミヤ製品で再現してみよう。
箱の中身を確認しよう
それでは箱を開ける。
今回は中古で購入したもの。
なので現行品とは付属しているものが少し異なるかもしれない。
デカールも少し変色していますな。
戦車模型の場合マークが少ない上にウェザリングを施すので、そこまで気になりませんが。
プラパーツ。
成型色はサンドカラー。
先に発売されたIV号戦車J型のものをベースに、一部パーツがH型用に差し引きされている。
画像右下のG・Hランナーが、このキットで新規に追加されたものだ。
追加されたG・Hランナーにはボックスアートに描かれた防寒着姿の戦車長がいるね。
右上のBランナーにも黒服の戦車長が。
BランナーはJ型からの流用品で、そちらに付属した戦車長が引き続き付属します。
なので選択式ですな。
こちらは以前のJ型に付属したAランナー。
上部転輪や誘導輪が含まれた区画が分けられていますな。
H型のキットではこの区画が外され、代わりにゴムリム付きの上部転輪や旧型の機動輪が収まった区画がセットされています。
J型では誘導輪が選択式だったけど、H型では機動輪が選択式になっているんだね。
その他付属品。
- 履帯(塗装・接着可能なベルト式)
- タコ糸
- ポリキャップ
- デカール
となっています。
履帯はセンターガイドが穴なしで、接地面に滑り止めのないタイプ。
同社のIII号戦車系列に付属するものと同じように見える。
紙媒体は
- 説明書
- 塗装図
- 注意書き
ですな。
中古品なので近年よく見かけるTech Tips!君の代わりに、注意書きが入っていました。
塗装図は裏面にも記載あり。
詳しくは後述する。
収録されている塗装は4種類。
- 第20戦車師団所属車(1943年夏 ロシア 三色迷彩)
- 第2戦車師団第3戦車連隊所属車(1943年夏 ロシア ダークイエロー地にグリーンの斑迷彩)
- 第4戦車師団第35戦車連隊所属車(1943年秋 ロシア ダークイエローの単色)
- 第24戦車師団第24戦車連隊所属車(1943年秋 北イタリア ダークイエローの単色)
となっている。
最後の第24戦車師団の車輌のみ初期型ではなく通常型となっており、一部パーツを選択する必要がある。
先にどの塗装で決めるのか選んでおこう。
今回筆者は第2戦車師団の車輌で作る予定ですな。
1943年の夏のロシアとなると、おそらくツィタデレ作戦辺りでしょうか。
防寒着の戦車長が付属するけど、どの塗装も夏~秋の車輌なんだよね。
この人は今回出番なしかな?
この戦車長、同時期に発売された野戦会議セットに合わせて防寒着姿になっていると聞いたような気がします。
キットの指示を無視して、冬季迷彩を施してみても面白そうです。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業開始となる。
IV号はたくさん作っているし、タミヤ製品だし。
大丈夫そうだね。
90年代のタミヤMMなので、少し省略された箇所もあるようですな。
可能な範囲で手を加える可能性があるかと。
あまり欲張らず、程ほどにするつもりだけどね。
詳しくは実際に組んでから説明しよう。
続きは次回!
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