
タミヤスケール限定シリーズにラインナップされています、イタレリ製のP40重戦車を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回はウェザリングをして完成に持ち込もう。

実際は先月末の時点で完成していたみたいだけどね。

諸事情で実際の作業と記事の紹介で差があるというやつです。
その前は寧ろ記事が作業に追いついていたわけですが。

そのうちまた記事が作業に追いつくだろう。
それでは作戦を再開する。
エナメル塗料でのウェザリング


手始めにエナメル塗料でのウェザリング。
- スミ入れ兼ウォッシング
- ドライブラシ
- オイル染み
といったところですな。
詳しくはそれぞれの過去記事を参照いただければ……。

ウォッシングに使った塗料はガイアノーツエナメルの埃色とタミヤスミ入れ用ブラウンで、過去記事のとは違うものだけどね。
この辺りは筆で本体を擦ったりふき取ったりするものが多め。
今回のキットはエッチングパーツ多めだから、うっかり引っ掛けて外さないように……。
ウェザリングライナー・カラーでの汚し


続いてクレオス社のウェザリングカラーやライナーを使っての汚し。
- 雨だれ・錆だれ
- チッピング(傷)
- 錆
などですな。
ここも過去記事を参考にしていただければ……。

排気管部分はタミヤエナメルのハルレッドを下地に塗っている。
ここは面が広いので、今回はウェザリングカラーだけでは隠蔽できなくてね。

ウェザリングカラーはガビガビ感が手軽に出せるけど、ちょっと定着力が弱いんだよね。
なんかいい方法はないかな……。
足周りのウェザリング


その後は足周り。
ここも過去記事どおり、ウェザリングカラーの泥汚れとシルバーのドライブラシで済ませてしまっています。

ここも溶剤成分や筆で擦るときに履帯がバラバラにならないように……
このキット、履帯があんまり強度高くないし。
つやを消せ!


最後にタミヤウェザリングマスターで砂埃や赤錆などを追加しつつ、全体をつや消しクリアーでコーティング。
付属のライトレンズを取り付けて完成です。
レンズパーツ、少々大きいのかうまくハマりませんな。

今回はそのまま進めてしまおう。
というわけで完成。
以下、ギャラリーとなる。
タミヤ(スケール限定) P40重戦車 完成!







砲塔とか散々隙間とかで悩まされたけど、完成してみるとそこまで目立たないというか。

目の細かい迷彩のおかげで目立たなくなっていますな。


同じ迷彩での比較として、以前組んだセモベンテM42da75/34との比較を。
今回は使用した塗料が異なるので色味も異なりますな。
余談ですが両車は装備している主砲が同じもののようで。

P40は
- フィールドグレー
- レッドブラウン
- ダークイエロー+サンディブラウン
セモベンテM42は
- 濃緑色
- ウッドブラウン
- ライトサンド
となっている。
ブラウン部分は意識して変更したみたいだけど、それ以外は単なる筆者の失念だ。

経年変化とかみたいな解釈でもいいかも。


セモベンテの車長をP40に移動。
こちらは戦車なので、黒服にした方がもっとそれらしそうですが。

P40のキットはフィギュアを乗せる改造とかをしていないはずだけど……。

ハッチに挟まっているだけですな。
本格的に乗せるなら台座を自作したほうがよいかと。


続いてプラッツのアンツィオ高校仕様と。
元のキットはどちらも同じイタレリ製です。
使用した塗料はあちらも同じフィールドグレーですな。

今回のキットでは迷彩塗装の他に単色塗装の車輌が収録されている。
このアンツィオ高校版と同じようなものだとイメージしてもらえれば幸いだ。


タミヤ版のキットではプラッツ版のものには付属しなかった、マフラーカバーと後部のナンバープレートのエッチングパーツが付属します。
プラッツ版ではそれらのパーツが付属しない代わりに、アンツィオ高校の各種マーキングやおまけが付属しますな。
ガルパンキットは同一車輌でも時期によっておまけの内容物が変化するので注意を。
筆者の購入したものはGP-65で、アンツィオ高校生が制服につけている校章の缶バッジが付属しました。
2025年10月現在はパンツァージャケットキーホルダーのおまけがついた、品番GP-92が新たに発売されているようです。

そういえばどのキットもジェリカンが付属しないんだよね。
タミヤのドイツ軍版ならともかく、アンチョビ車は3つ装備していたからどっかから持ってこないと。

筆者は確か手持ちのジャンクパーツに入っていた、タミヤのM13/40の余剰品を流用している。
他にもアスカモデルがイタリア軍用のジェリカンだけのセット品を発売していたはずだ。
作ってみた感想のコーナー


うーん、だいぶ苦戦したような。

筆者の感想としては……
- 貴重なP40という戦車のキット。大元が本場イタリアのメーカーのキットということだけはある。付属する分厚い冊子は単なるおまけ以上の価値あり
- 派手なマーキングはない・そもそもマーキングがない車輌が含まれるものの、収録された塗装パターンは多め。実は1種類マーキングの多い5種類が収録されている
- 各部品の精度が悪く組み立てには苦労する。隙間が発生しやすい砲塔・反った車体下部の板パーツ・千切れやすい上に機動輪上で浮く履帯など多数……
- エッチング製のマフラーカバーが妙に硬くて曲げにくい。逆に厚みがあるおかげでジェリカンラックパーツは丁度いい強度になるのだが
といった感じ。
各部の調整が必要で組み立てにはなかなか苦労するキット。
単に切り出して貼り付けるだけではうまくいかないので、初心者には少々難しいかもしれない。

組み立てもそうですが、今回は塗装でもだいぶ時間を使いましたな。
いつもはエアブラシでブワッと吹き付けておしまいですが、迷彩を筆でチマチマと……
目の細かい迷彩なので、塗り分けにも苦労します。
単色塗装も収録されていますので、面倒な方はそちらを選ぶのも手ですな。

前のセモベンテは最初エアブラシで済ませようとして、うまくいかなかったんだよね。
筆者が細吹きできるハンドピースを使っているならワンチャンあったかもしれないけど。

筆者が使っているのは汎用性重視の安物であるタミヤのベーシックエア
ブラシだ。
安物だけどトリガー式で調整しやすいのが魅力なんだけどね。

今回は筆塗り仕上げ。
時間はかかりましたが、こちらのほうが低コストになるのが長所ですな。
とりあえずそれらしいものが出来上がったので、筆者は大満足だそうです。

筆者は戦車模型素人時代だった10年ぐらい前に組もうとして、挫折しているみたいだからね。
そういえば、今回のキットの他にも2輌分放置しているんだっけ。


筆者は新品2つとその組みかけ品1つを保有していた。
今回はキットの紹介のため新品を開けて完成に持ち込んだので、現時点で残りは新品1つと組みかけ品1つになっている。
諜報部の情報によると……
実は組みかけ品も修復が完了し、既に裏では今回のキットと同時に地のグリーン部分まで塗装が終了しているのだとか。

ということは次はそれの紹介に……。

そうしたいところだけど、ちょっと急ぎの用が入ってね。
後続のP40は後回しだ。
今回はこれで終了。
次回はその急ぎのキットを紹介することになるだろう。

次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット