ドイツレベル社より発売されています、ハインケルHe177A-5グライフを作っていきます。
前回は主翼や尾翼を組み立てて、全体の形を整えてきた。
今回は爆弾等の細かい部品を組み立てて、塗装直前まで進めよう。
やっと組み立て終了かぁ。
昔の筆者なら途中で放置モードでしたな。
積み山の中には筆者が組み掛けで遺棄した双発爆撃機が幾つかある。
その内サルベージしてここで紹介したいところだ。
それは置いといて、He177の作業再開といこう。
尾輪カバーの加工
尾輪カバーも前回組み立てた主脚カバー同様に飛行形態で付属します。
着陸形体にする場合はモールド部分で切り離し、再接着します。
切り離すとそれぞれの部品は見分けが付きにくいから、1つずつ確実に……。
切り離したカバー同士はこのように接着する。
結構微妙な角度だ。
筆者は接着面を斜めに削って、接着面積を広めに確保しているようですな。
そして尾輪格納庫周辺に接着。
うーむ、完成品見本よりも角度をつけすぎた気もしますな……。
細かいことは気にしないで、そのまま進んじゃおう。
爆弾等の組立て
続いて爆弾や格納庫の扉、アンテナ類など。
アンテナは一度接着せず、整形のみで留めておく。
キットの自重がある分、作業中に破損したりしそうですからね。
本キットには通常の250kg爆弾のほか、ドイツ第三帝国の秘密兵器フリッツXが3つ付属する。
それぞれ両主翼と機首に3つ装備することが出来る。
これはミサイル?
正式名称はルールシュタール/クラマーX-1。
ロケットなどの推進装置は付いていない滑空式誘導爆弾ですな。
母機から発射された後、無線誘導によってスポイラーを遠隔操作して目標に向かって飛んでいくというものです。
後部のH121番パーツは凹凸面にガッツリパーティングラインが入っている。
まずはここを整形しよう。
筆者は彫刻刀の平刃を使ってカリカリ削って整形している。
ガンプラの武器とかもそうだけど、どうも凹凸の激しいところのパーティングラインは作業しづらいんだよね。
ある程度は妥協するのも必要ですな。
流し込み式接着剤を使って、切削後の毛羽立ちは溶かして均してしまっています。
本体には4枚の翼が付いている。
キットでは後退角が付くような形で接着するように指示が出ている。
しかし実物の写真を見たところ、どうもキットの指示とは逆向きになっているようだった。
なので今回はキットの指示とは逆向きに取り付けている。
本体と直角になっている側が前に来る感じかな?
3つのフリッツXとそれの懸架装置、そして2つの250kg爆弾を用意して武装組み立ては完了です。
爆弾は全部で6つ付属するので、残りの4つは余剰品ですな。
キットでは各部の塗装が
- 本体→RLM65
- 懸架装置→RLM76
- フリッツX→RLM65
となっている。
今回は本体と懸架装置は同じ色にしてしまうので、先にそれらを接着してしまう。
胴体下部の機銃、懸架装置やフリッツXに引っかかりそうだね。
これは角度を変えないと。
幸い機銃の接着に使ったハイグレード模型用のセメダインは頑丈です。
多少の角度の変更にも対応していますし、それで部品が外れることもありません。
マスキング
あらかた組立てが終了したので、ここでマスキングを。
爆撃機キットの難所ともいえますな。
爆撃機は多人数がバラバラの箇所に乗るものが多く、どうしてもマスキング箇所が多くなる。
少し手間が多くなるけど、地道に進めていこう。
丸い窓なんかは筆者はマスキングゾルで作業しているね。
市販のマスキングテープには丸く切り抜かれたものもあるようなので、それを使うのもありですな。
機体上部のドーム状のクリアーパーツらも、ゾルを有効活用してマスキングしている。
筆者は真っ直ぐ塗り分けたいところは細切れのテープで、曲面なんかはゾルを使っているね。
下部の機銃部分は隙間があって、後の塗装で機内に塗料が吹き込みそうだった。
ここは先に機銃周辺を塗装、その後広めにマスキングしている。
機銃の回りをテープで囲って土手を作り、隙間にティッシュを突っ込んでいますな。
今回の戦果
やっとこさ全ての部品が揃った。
これで組立てが完了だ。
長かったなぁ。
しかし、ここから更なる試練が待ち構えています。
今回はここで作業を中断。
次回は、その試練である塗装作業になる予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット