
ドイツレベル社より発売されています、ハインケルHe177A-5爆撃機を作っていきましょう。

前回は蛇行迷彩を施し、マーキングも行った。
今回は残りのウェザリングを施して完成させよう。

長かったけど、ようやく完成なんだね。

長かったですが、ようやく完成ですな。

特に塗装で時間がかかった感じだ。
そこさえ乗り越えてしまえば、後はいつも通り。
そんないつも通りの作業を今日は紹介しよう。
スミ入れ作業

手始めにスミ入れ作業から。
タミヤのスミ入れ用ブラックをモールドに流し込み、はみ出たところは溶剤でふき取り処理する。

このキットは比較的モールドが深くはっきりしているね。
流し込んだ塗料もしっかり残っていい感じに強調されるね。

筆者はどちらかといえば深めのモールドのほうが好みですな。
銀のハゲチョロ!

続いて銀のハゲチョロ。
いつも通りタミヤエナメルのクロームシルバーを筆にとり、擦れたりぶつかったりしそうな箇所に置いていく。

いつもの単発戦闘機なら主翼周辺に銀剥げをしますが……
He177は搭乗部分が機首下部や機体後部です。
この辺りで剥げ場所を変えてやるとそれらしくなりますな。
排気管を汚す

続いて排気管。
最初はいきなりウェザリングを行おうと思ったけど……
ウェザリングだけで下地のライトブルーを隠そうとすると、厚塗りをしなければならなかった。
なのでまずは急遽下地に焼鉄色を塗っている。

ちょっと変わった形の排気管だね。

消炎排気管ですな。
夜間での作戦用に、目立つ排気炎を防ぐ目的で取り付けられています。

排気管の下地を塗ったら、続いて管本体を錆びさせる。
クレオスのウェザリングカラーを
- ステインブラウン
- ラストオレンジ
- マルチブラック
の順で塗っていく。
メインはブラウンで、残り2色は塗るというより置くといったほうが正しいかな。

特にオレンジは主張が強いので注意ですな。
排気管の汚れに関しては過去の戦車用の記事でも紹介しています。


その後は排気汚れ。
タミヤウェザリングマスターBセットのススを筆にとり、排気管の後方に擦り付ける。
黒だけだと単調だから、同じセットに収録されている茶色のサビを混ぜてもいいかもね。

基本はいつものウェザリング3点セットだね。
詳しくは過去記事……。

つやを消せ!

ここまで来たら完成まで後1歩。
タミヤアクリルのフラットクリヤーをエアブラシで吹きつけ、ウェザリング資材を定着させる。

後は風防のマスキングを剥がし、各部を装着。
これで完成ですな。

あれ、何か足りないような……。
国籍マーク上の蛇行迷彩を描く

完成かと思いきや、アホな筆者が重要なことを忘れていた。
この機体の側面国籍マークにも蛇行迷彩が施されているのだが、完全に書き忘れていた。

あらら。

鉛筆で下書きして、RLM76ライトブルーを面相筆で塗って……
手順は前回紹介した本体の蛇行迷彩と同様ですな。

これで今度こそ完成だ。
以下、ギャラリーとなる。
ドイツレベル ハインケルHe177A-5 グライフ 完成!

大型機って感じだけど、画像だけじゃよくわからないね。

他の機体と並べてみましょう。

というわけで同じ爆撃機であるユンカースJu87スツーカと。


同じ爆撃機なのにこの違い。

スツーカの成功などから、ドイツ空軍の上層部はすべての爆撃機に急降下爆撃能力を求めた。
しかしHe177にそれを付与することは本来の目的である長距離爆撃能力と相反することに。
双子エンジンを採用するなどして、どうにか機体を小型化することで両立させようとするものの……。
作ってみた感想のコーナー

長かった……。

どうしても大型の爆撃機なので作るのに時間がかかる。
戦闘機とは違って透明の風防が機体各所に存在し、組み立てには気を使うね。
風防から飛び出た機銃を作業中に引っ掛けたりしないようにする必要もある。

長大な本体も組み立て注意ですな。
ずれた状態で接着してしまうと後で段差の処理に難儀します。

キット自体は複雑な本機を上手くまとめた好キットだと思うね。
というか今回時間がかかったのは寧ろ選んだ塗装のせいかもしれない。
テープの切り貼りが必要なスプリッター迷彩だけでなく、更に蛇行迷彩を行ったからね。

作業中はあまり気づかなかったですが、こうやって全体像を眺めていると蛇行迷彩がいい味出しているように見えますな。

ところでこのキット、全幅が43.2cmもあるみたいだけど……
置き場所は確保出来ているのかな?

ここで以前筆者がダイソーで500円で購入したベッド下収納ケースの出番だ。
こいつは全幅51cm。
He177A-5グライフも問題なく収納出来る。

実際に入れてみるとこんな感じに。
こういうケース類のメリットは
- 積み重ねることである程度の個数に対応
- フタ付きなのでホコリ避けにもなる
- 半透明なので中身もわかる
といったところでしょうか。
そのままだと中身が滑るので、何か敷いたほうがいいかもしれませんが。

筆者の在庫には中・大型機がまだまだある。
置き場の問題が解決したから、このまま処理していきたいところ。

どうなることやら。

今回はここまで。
次回はグライフとは反対に、小さいものでも紹介する予定だ。

次回も、お楽しみに~。
この記事で紹介しているキット