模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆者がしばらく放置していた、中古のJu87が完成しましたな。
今回は何を作るのでしょうか。
筆者が
「辰年になったんだからDRAGONのキットが作りたい」
とか言い出した。
なので今回は積みの中から、ドラゴン社の製品を作ってみよう。
ドラゴンっていうとやっぱりAFVのスマートキットなのかな?
いや、今回は1/72の航空機。
ゴールデンウィングシリーズだね。
今回のお題 ドラゴン アラドAr234B-2
今回作るのはこちら。
ドラゴンより、アラドAr234B-2だ。
商品名にはB-2/B-2bとあるけど、これは部品を選択して偵察機型のB-2bにもできるため。
今回はB-2で組む予定だ。
初期のドラゴン製品のボックスアートって、なんか迫力があっていいよね。
いい意味で荒々しいというか。
アラドAr234B-2とは?
この機体は第二次世界大戦末期に登場したドイツ軍のジェット爆撃機だ。
当初は爆撃機ではなく偵察機として開発がスタートしたみたいだけどね。
ジェット機っていうとやっぱりMe262が有名だけど、ほかにもあったんだ。
時は第二次世界大戦が始まって約1年後の1940年秋ごろ。
ドイツ航空省が
「ジェットエンジン搭載の高速偵察機」
を欲しがり、それにアラド社が応じて開発が始まった。
アラドってあんまり聞かない名前だよね。
他になんか作っていたっけ。
練習機のAr66、水上機のAr196辺りが有名ですな。
元第一次世界大戦時のエース、ヴァルター・ブルーメ博士らにより原型機が設計される。
ただエンジンの開発が遅れたため、最終的に試作機が初飛行したのは1943年に入ってから。
当初は燃料積載量を最大限にするため、Me163のように降着装置は離陸時に投棄しソリで着陸するような構造だった。
んで後にドイツ航空省は本機を爆撃機としても使いたがり、アラド社に試作機の提出を依頼。
前述の降着装置は運用上不便で爆弾の搭載が不可能なこともあって、量産型では通常の引き込み脚に変更される。
偵察機から爆撃機に……。
今回作るのはB-2型。
B型はAr234最初の量産型で、Me262と同じユンカース・Jumo004エンジンを2基搭載したグループだ。
B-2型は爆撃機型としての量産型で、爆弾の最大搭載量は1500kg。
それまでの中型双発機達に比べるとやや少ない上、燃料積載の問題で爆弾は外付け式。
空気抵抗を生み最高速度は大幅に落ちた。
ただそれでも従来のプロペラ爆撃機に比べれば速度面では大幅に勝っていたけどね。
偵察に使われたAr234は高高度で約740km/h。
爆装時は約670km/hぐらいになるのだとか。
付属の説明書では最高速度735km/hと書いてありますな。
高高度を高速で飛ぶAr234を捕捉できる連合軍の航空機は当時存在しなかった。
しかし戦況が悪化したドイツ軍はそれらで得た偵察情報を生かすことはできず。
爆撃機型も1945年の3月にライン川のルーデンドルフ橋の破壊作戦に出動したが、うまくいかなかった。
ちなみに本キットのボックスアートも、おそらくその戦闘の様子だろう。
ドイツ空軍爆撃機版のゲルググ的な。
大戦末期に現れた世界初のジェット偵察機・爆撃機であるAr234。
爆撃機型の初の量産機であるB-2型を、ドラゴン社の製品で再現してみよう。
箱の中身を確認しよう
それでは箱を開ける。
中身はこんな感じ。
今回のキットはどのくらい放置していたのかな?
筆者は2011年頃に購入したとはっきり覚えているようです。
つまり13年前という。
プラランナーは3枚。
それとクリアーランナー1枚。
凹モールドで成型色はグレーだ。
見た感じは以前組んだ、同じくドラゴンのDo335に近いですな。
ドラゴンのAr234はいくつか派生種があるみたいなので、それでランナーも不自然に分割されていますな。
エッチングパーツとデカール。
海外製だからか鉤十字は付属しない。
ただ高品質なカルトグラフ製デカールだ。
13年放置していたのに劣化が見られないね。
さすが高品質。
紙媒体は説明書のみ。
よく見ると日本語表解説の下から五行目が
「余りが完成したと『二』ろで……」
と、誤植されている。
名物ドラゴソ語だね。
塗料名のほうが有名だけど、機体解説のほうもそこそこ……。
ちなみに塗料名はこんな感じに。
「レ」が「し」になっている程度で、今回はまだ軽症のようです。
重症だと
「オ」→「才」
「ク」→「ワ」
が加わるんだよね。
塗装は3種類収録。
- B-2型 第76爆撃航空団第8中隊 アメリカ国立航空宇宙博物館所蔵機 1990年
- B-2型 第76爆撃航空団第8中隊所属機 1945年
- B-2b型 1944年
B-2型とB-2b型では部品の選択式なので、どちらにするか先に決めておこう。
今回は爆撃機型であるB-2型で組む予定だ。
塗装図のクレオス製塗料の指示が
- 304番 オリーブドラブFS34087
- 309番 グリーンFS34079
- 314番 ブルーFS35622
と、全部300番台だね。
このキットが発売した当時はRLMシリーズがなかったのかな?
Ar234は大戦末期の明るいグリーン系塗装が多かったみたいですな。
筆者はいつも通り手持ちのRLM系塗料で塗ってしまう予定です。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業に入る。
ドラゴンの航空機っていると、以前はDo335プファイルを作ったね。
あれはかなり筆者が苦戦していたけど、大丈夫かな?
あれはエンジン内部まで再現しているのはいいのですが……
その分部品同士のすり合わせやオモリをセットするのが難しいという。
Ar234はエンジン内部は再現されておらず、胴体やエンジン部分に空洞がある。
なのでオモリのセットは容易そうだ。
詳しくは実際に作り始めてから確認することになるだろう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット