ハセガワA帯の九七式艦上攻撃機を進めていきます。
前回は風防の整形を行い、組み立て作業が完了した。
今回は塗装とマーキングを済ませよう。
ここからはいつも通りかな?
いつも通りですな。
あんまり急ぎすぎても、筆者が裏で作っている次のキットに追いついてしまう。
次のキットも、なかなか苦戦しているようでね・・・・・・。
下地系の塗装
まずは塗装図の確認。
今回は塗装図3番、インド洋での空母赤城搭載・淵田中佐機で仕上げます。
シルバーの下地に暗緑色といった、帝国海軍機ではよく見られる塗装ですな。
近年だと下面色は零戦や九九艦爆のように明灰色という説もあるようだ。
今回は塗装図と同じシルバーで仕上げてみよう。
斑模様になっているけどどうやら応急的な迷彩というよりは、酷使による塗装剥がれのようだね。
ちなみに淵田中佐機、調べてみると直前の真珠湾攻撃時には尾翼が赤で塗られていた様子。
この塗装図は緑地のようだけど、間違っているのかな?
ちょっとググってみたけど不明。
この塗装図は真珠湾攻撃から4ヶ月後の姿だけど塗り直されたのか、この塗装図が間違えているのか・・・・・・。
ついでに言うと真珠湾攻撃時の淵田中佐機は800kg爆弾搭載で、主翼下面に数字が書かれているとのこと。
このキットには魚雷しか付属しませんな。
インド洋の戦いではどのような装備だったのか・・・・・・。
余談だけど、この緑尾翼で魚雷装備の淵田中佐機。
ブラウザゲーム「艦これ」の装備カードではこの姿で登場している。
ゲームの姿を再現するなら寧ろこの尾翼と装備で合っていたりするんだ。
その場合は上部の塗装を剥がれ無しで綺麗に・・・・・・。
とりあえずお喋りはこの辺りで止めて、塗装作業に入ろう。
風防にコクピット色(中島系)で下塗りをして、サーフェイサーで下地作り。
特に風防周辺はパテ工作をしたので、念入りに段差をチェックしよう。
サーフェイサーを吹くことでパーツやパテが一色になり、段差や傷を見つけやすくなります。
それらを見つけたらパテで埋めなおしたり、ヤスリで削りなおしたりしましょう。
筆者はここでその作業を何回か繰り返していますな。
サーフェイサーのチェックと整形が完了したら、細かい塗り分け部分を先にエアブラシ塗装をしてしまう。
- 機種はカウリング色
- 主脚はMr.カラーGXウィノーブラック
だ。
魚雷はグレーの指示が出ていたけど、手元にはズバリの指定色を持っていなかったのでニュートラルグレーで代用している。
というより、Mr.カラーの22番・グレーは現在欠番のようだ。
このキットで作れる九七艦攻は黄色の識別帯が無いみたいだね。
ちょうど切らしていたので助かりましたな。
機種部分はマスキングしてしまう。
先端の外せる部分は外して隔離しておこう。
識別帯や反射避けがない分マスキングは簡単かな?
本体の色を塗る
ここからは本体色。
前述通り、今回はシルバーの下面塗装で仕上げる。
使ったのはここ最近お馴染みのガイアカラー、スターブライトジュラルミン。
相変わらずのギンギラギン。
続いて緑色。
中島の機体なので、単純に暗緑色(中島系)を塗ってしまう。
全体には塗らずに、剥がれた部分は残して・・・・・・。
しかしこれでは緑とシルバーの境界線がなんか剥がれたように見えませんな。
最初から塗り分けた感じというか・・・・・・。
後でウェザリング時にそれらしくしよう。
マスキングをはがして、筆で細かい塗り分けをするとこんな感じに。
塗装をしたことで一気にそれらしく。
九七艦攻は同じ時期でも塗装がバラバラであったようですが、これは比較的スタンダートな色ですな。
どうも真珠湾攻撃時の九七艦攻は急遽迷彩を施すことになったらしい。
一航戦(赤城・加賀)搭載機は上面緑がほとんどだったようだけど・・・・・・
それ以外の二・五航戦搭載機の迷彩は各艦各機バラバラだったようだ。
画像左のは塗装図1の空母飛龍搭載機。
(追記 エアフィックスのキットでの翔鶴搭載機も完成した。詳しくは下記リンクから)
画像右の銀色に赤い尾翼のは?
あれは真珠湾攻撃以前の海軍機によく見られた「保安塗装」と呼ばれるものだとか。
不時着水した際に発見してもらいやすくするために、このような目立つ塗装をしていたようだね。
無論他の機種でも見られたものだ。
マーキング作業
続いてデカール貼り付けですな。
個性的な本キットの塗装。
それに合わせて、マーキングも個性的なものが揃っています。
今回の戦果
パーツの精度がよろしくなく、組み立てには苦労したがデカールの質は良好。
サクサク貼り付けていこう。
塗装の選択により選択するマークも多いので、貼り間違えには注意。
緑やシルバーに映える日の丸がいい感じ。
今回はここまで。
次回はウェザリング作業を行って完成予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット