こんなところを見ている人がいるかわかりませんが一応ご挨拶を。
どうも、本ブログの案内人であるアドルフと申すものです。
同じく、こんなところの案内人であるヴァルダ。
さて前回はタミヤイタレリの6輪重装甲車Sd.kfz.231が無事に完成しました。
今回は何を作りますかな。
筆者が作りかけで積んでいたあるキットが数日後再販するらしい。
なのでこの機会にそいつを完成させる。
作りかけ?
うむ。アホな筆者の気まぐれによって製作スケジュールのクレバスに転落したんだ。
ベルリンの黒騎士 Fw-190 Me-262
そんな筆者が今回製作するのはこちら。
ハセガワより「ベルリンの黒騎士」版のフォッケウルフFw-190D-9&メッサーシュミットMe262A-1aだ。
この記事を書いている2020年5月の下旬に再販が決まっている。
筆者が保有しているのは2015年に発売されたもの。
漫画やゲーム、アニメなど創作作品に登場するメカをキット化したシリーズ、クリエイターワークスシリーズの一つですね。
このキットはハセガワが以前発売していたドイツ軍戦闘機に松本零士氏の作品「ベルリンの黒騎士」に登場する機体を再現できるマークが新規でついてくる。
同作品は「戦場まんがシリーズ」のひとつなんだ。
戦場まんがシリーズ(ザ・コクピット)とは?
ところでヴァルダ殿、戦場まんがシリーズの説明をしたほうがよろしいのでは?
うむ。
この「戦場まんがシリーズ」とは銀河鉄道999やキャプテン・ハーロックなどでお馴染みの松本零士氏が描いた作品達だ。
1970年代に週刊少年サンデーやビックコミックオリジナルに連載されていて、内容としては主に第二次世界大戦を舞台にした短編漫画となっている。
厳密にはサンデーに連載されていたものが「戦場まんがシリーズ」でビックコミックに連載されていたものが「ザ・コクピット」らしい。
現在では「ザ・コクピット」の名前で単行本にまとめられている場合が多いね。
ベルリンの黒騎士
どうやら単行本もいくつか種類があるようですね。
筆者の手元にあるのは小学館の文庫版ですね。
今回の題材になる「ベルリンの黒騎士」はこの文庫版2巻に収録されています。
2巻には90年代にOVA化された3作品のうちの2作品「音速雷撃隊」と「鉄の竜騎兵」も収録されている。
んで、ベルリンの黒騎士について簡単なあらすじを。
舞台は大戦末期のドイツ・ベルリン。
主人公であるドイツ空軍戦闘機パイロットであるヘルベルト・フォン・リヒター大尉は航空機280機撃墜の記録を持つエース。
彼は損傷を与えてもう墜落すると決まった飛行機にはそれ以上攻撃を加えない、騎士道精神を持ったパイロットとして敵味方双方から知られていた。
しかし、ある日の戦闘で情けをかけたB-17爆撃機、護衛のP-51戦闘機の攻撃を受けて撃墜されてしまう。
「やった!!ハミルトンがベルリンの黒騎士をやったぞ!!半分はおれの弾だ!!」
B-17機銃手 サンダース
リヒター大尉は一命を取り留めるものの、左目を失い、更に愛機Fw-190の爆発に一人の女性を巻き込んで死なせてしまう。
「敵に情をかけたばかりにおれは撃墜された…
この人も死なせてしまった……」
ヘルベルト・フォン・リヒター大尉
1945年4月30日、左目を失ったリヒター大尉は自らを撃墜した2機を討つべく、最新鋭のジェット戦闘機、Me262に乗り込みベルリン上空へ出撃する……。
「古いベルリンの黒騎士はこの前殺された…
こんどは、新しい黒騎士がおまえたちを地獄へたたき落としてやる!!」
ヘルベルト・フォン・リヒター大尉
ちなみに、この話、シリーズ内で筆者が最も好きな話だそうです。
このシリーズを知ってから筆者は航空機模型にはまり込んでいったんだ。
シリーズの大半は航空機の話だけど、銃器や大砲、戦車の話も少数ある。
航空機模型の後、筆者は「このシリーズ」→「黒騎士物語」→「ガルパン」の流れで戦車にのめりこんでいったんだ。
エレファントやヤークトティーガーなんかはこのシリーズで知ったようですな。
前半の主人公機、Fw-190D-9を作る
長々と作品の説明をしていたけど、そろそろキットのほうに入っていこう。
説明したとおり、キットにはリヒター大尉の愛機2機がセットになっている。
とりあえず今回は先に前半の搭乗機であったFw-190D-9から作っていく。
作りかけなので既にランナーから大半のパーツが切り出されていますね。
キット自体は以前ハセガワが発売したものとなっています。
元のキットの発売年月が不明ですね。以前のBf109同様、推測では90年代だと思われますが……。
部品が切り出されているので説明所のパーツ一覧を代わりに。
一昔前の1/72キットなので、非常にシンプルな部品構成となっている。
このキットの主役ともいえる新規のデカール。
リヒター大尉のパーソナルマークである髑髏もしっかり再現。
松本零士作品で髑髏というと、キャプテン・ハーロックを思い出す人も多いのではないのでしょうか?
ちなみにこの戦場まんがシリーズにはハーロックの先祖が登場する話もありますよ。
記憶を掘り出して作りかけキットを再開する
とりあえず袋に放り込まれていたパーツを確認します。
ランナーがほとんど消滅、コクピットを組み立てて色を塗ったところで止まっているようですね。
コクピットを作る
このキット、座席の部分に押し出しピン跡がある。
奥まっているため削りはせずにパテを盛っている。
その後、部分塗装。操縦桿は黒、パテ盛った座席はカーキ。
パテ盛った部分は昔作ったタミヤのキットを参考にしています。
脱出用のパラシュートでしょうか?
計器類はデカールで再現します。
計器板だけでなく、座席左右にも貼り付けます。
デカール感想後、スミ入れで色を落ち着かせて、胴体にコクピットを組み込んでしまいます。
胴体を貼り合わせたら、そのまま主翼も接着する。
ただ少し合いが悪いので、主翼の後部を少しだけ削って調整したほうが良さそうだね。
その他の部品も取り付ける
その後は合わせ目を消して部品を次々接着していきます。
ちなみにこのキット、主翼と機銃・ピトー管が一体になっているため気をつけないと折ったりします。
……とか言っているうちにアホな筆者は折ってしまっています。
金属パイプで機銃を作り直す
アホな筆者の後始末のために近くに転がっていたこの0.6mm径ニッケルパイプを使う。
真鍮パイプなど金属の極細パイプはペンチ類で切ろうとするとパイプ切り口がつぶれてしまう。
なのでデザインナイフなどで「転がすように」切る。
刃が欠けるので間違ってもニッパーは使わないように……。
主翼側に穴を開けて差し込んで接着します。
反対側は折れていませんがそろえる目的で同じことをしておきます。
その後、ヤスリがけで消えた座席後部の機内色を塗りなおし、風防を接着する。
内部に防弾版パーツを装着するのを忘れずに。
今回の戦果
風防をマスキング、機体下部のパーツを接着してこの状態で塗装に入ります。
塗装は次回。
この記事で作っているキット