ハセガワ箱のモノグラム製品、ドルニエD017Z爆撃機を作っていきましょう。
前回は機内を組んで胴体や主翼と合わせた。
今回はそれらを整形しつつ、残りの部品を取り付けて組み立てを終了する。
なんか随分と難航しそうな予感。
前回と今回の2記事で組み立てを終了してしまいますが、実際は待ち時間が長くて難航していましたな。
また記事が作業に追いつきそうな感じだ。
それはともかく、作戦を再開する。
細かい部品の整形
待ち時間に整形しておいた残りの部品達。
搭乗員は4人付属しますが、今回は使わず。
タイヤは真っ二つだから合わせ目接着済みだね。
機銃なんかは風防内に来る側をこの段階で塗っておくといいかも。
というか双発爆撃機のわりに部品は少なめだね。
Do17は爆弾倉(ウェポンベイ)持ちの機体ですが、このキットは倉内の再現がありませんからね。
尾翼の組み立て
Do17の尾翼は双尾翼。
他の爆撃機と区別するポイントになりそうですな。
古いキットだからか、凸モールドに混ざって丸い押し出しピン跡がある。
幸い凹んでいるものではなかったので、適当に削って処理をした。
本来の凸モールドに混ざっているので、少し作業しづらいけどね。
筆者はあまりモールドを彫り直さないタイプなので、そのまま進めている。
合わせ目部分の整形をする
とりあえず前回の接着部分が乾燥したようなので、整形作業に。
まずは胴体下。
- レーダーアンテナパーツは省略されている&整形時に邪魔なので一度切り取り。0.5mm径の穴を開けて目印にしておく
- 爆弾倉の扉は逆に合わせ目を残したいので、タガネで彫り直し
といった感じに。
なんか汚いなぁ。
合わせ目部分のチェックのため、以前組んでいたJu87のサフ吹きついでに
こちらも吹いておいたというやつです。
特に今回のキットは成型色が暗色なので、そのままだと視認しづらいという。
問題のエンジンカウル部分。
ぴったりくっつけると先端と合わなくなるので、あえて隙間ができた状態で固着。
隙間にはプラ板や伸ばしランナーを突っ込み、再度合わせ目接着。
整形している。
伸ばしランナー君大活躍。
ただここは断面が平面の部分だから、主力はプラ板かな?
どっちにしろ接着するのは変わらないけど。
削った後に再びサフチェック。
機内に吹き込まないよう、簡易的なマスキングを施す。
今度はエアブラシを使用している最中ではないので、缶サフで済ませる。
組み立て中に吹き付けるとどうしても汚く見えるんだよね。
接着もしづらくなるし。
ただ細かい部品を取り付けた後では整形しづらいですからね。
合いの悪いことが予想される場合は道中でサフチェックをすると良いかと。
削り落とすこと前提の、いわゆる「捨てサフ」だ。
画像ではわかりにくいけど、今回は胴体の合わせ目部分がまだ凹んでいるように見えた。
この後ビンの500サフを塗って盛り付けた後、再度削って整形している。
主脚の組み立て
あまり細かいところを突っついていても先に進まないので、各部の組み立てに入る。
まずは主脚。
ここは本体にはめ込みつつ、脚パーツのみを接着して組む。
タイヤパーツは接着せずとも組み立て可能なので、塗り分けも安心。
主脚の格納部分は主翼と一体成型だね。
よく見ると配線の他、「MM1」と刻印があったり。
このキットの品番かな?
プロペラの加工
プロペラは単純にエンジン部分に差し込むだけ。
ただ抜けてしまう上に少々ゆるいのか、そのままだと垂れ下がったようになる。
なので5mmプラ棒に2.5mmの凹みをつけたものを用意し、それを抜け留めにした。
でも、それだとプロペラの着脱ができなくて塗り分けが不便そうな。
このパーツはセットせずに組み立てをする。
カウリング先端は本体と色を合わせるため、瞬間接着剤の点付けで仮留めして組む。
塗装後に一度解体してからプロペラをセットする感じだ。
クリアーパーツなどの取り付け
風防をはじめとした他の部品も取り付けていきます。
サフ部分は接着を阻害するので、ヤスリで削り落としつつ……。
筆者が疑問に思ったのが、この機首下部に取り付けるドーム状の28番パーツ。
キットではイモ付け指示が出ているが、完成見本やボックスアートにはこのパーツが描かれていない。
なので今回は取り付けずに進めることにした。
派生機で使うのかな?
Do17Z自体いくつかバリエーションがあるみたいだし。
上部風防。
突き出た機銃を引っ掛けそうですな。
筆者はなるべく本体側に機銃を固着。
その後に風防を被せるようにして接着しています。
クリアーパーツには使えないような接着剤を先に使うことで、がっちりと機銃をセットしています。
さすがに機首や下部の、クリアーパーツに密着した機銃には使えませんが。
風防類の合いは可もなく不可もなくといったところ。
パチピタではなく多少隙間ができるが、まったく合わないわけではない。
わずかな隙間ができるので、そこは先ほどの500番サフ(溶きパテ)を塗っている。
例によってあまり細かいところを突っついていても進まないので、ほどほどに……。
細いパーツの改造
最後に細いパーツの改造を。
先ほど切り取った胴体下部のレーダーアンテナを0.5mm径の真鍮線で作り直します。
これは以前の同社製Bf110なんかと同様ですな。
それと筆者がさっきから気になっていることがあったようなので……。
なんか変なところでもあったかな?
このキット、ピトー管が右主翼から伸びている。
しかしボックスアートや完成見本、そして実機の画像を見たところ……
どうも左主翼にあるのが正しいようだった。
なので左主翼に0.8mm径の穴を開け、右主翼のピトー管を切り取って移設している。
ピトー管は微妙に湾曲した独特の形をしていますな。
今回ここは金属製にはせず、元のパーツをそのまま使用します。
今回の戦果
とりあえずこれで組み立て完了に。
アンテナ線支柱など、細い部品は接着せずに進めます。
中途半端に取り付けても作業中に折れたりするので……。
サフのせいでなんか汚く。
早く塗りたいところだね。
今回はここで中断。
塗装は次回になる。
続きは次回!
この記事で作っているキット