
月刊モデルグラフィックス誌の2014年1月号付録として販売された、ファインモールド製の九試単座戦闘機を作っていきましょう。

前回はコクピットを組んだ。
今回は残りの部品を取り付けて、組み立てを完了させよう。

サクサクっと。
前回の零戦以上にサクサク進んでいるような。

九試単戦は単葉固定脚なので非常に単純な形をしていますからね。
作業中に折れるような細い部品も少ないですし。

それでは作戦を再開しよう。
合わせ目部分の接着


合わせ目部分の接着がまだ終わっていなかったので、それから再開です。
主脚と主翼ですな。

今回は極力、説明書の組み立て順に従ったからね。
いつもの筆者なら先にこれらを組んでいたはず。


まずは主脚から。
九試単座戦闘機は固定脚。
タイヤ部分は別パーツとなっており、それをスパッツパーツで挟み込むスタイルですな。

こういうのってキットによってタイヤが別パーツだったり、スパッツと一体成型だったりするよね。
タイヤ部分は念のため先に塗り分け。
吹きつけ塗装の場合、後で上塗りされそうだけど……。

誌面の製作記事を参考に、今回はある程度は先に塗り分けてしまいましょう。

このスパッツパーツ、微妙に左右で形が違う。
ただ本体との取り付けダボも左右で異なる形をしており、切り出した後でも区別がつくような新鮮設計になっているのが特徴だ。


その後は合わせ目接着。
主脚はタイヤ側に接着剤が流れ込まないように、スパッツ部分を貼り合わせ。
主翼も貼り合わせ後、そのまま胴体とくっ付けてしまいます。

合わせ目消しについては過去記事参照だよ。
細かい部品の取り付け


本体の合わせ目を処理後、各部品を用意します。
単発単葉のレシプロ戦闘機なので、ここから先の部品はそこまで多くないですな。
ちなみに胴体の合わせ目ですが……
ヘッドレストパーツを取り付けるので、座席のすぐ後ろ部分は適当な整形でも問題なかったりします。

部品の合いがいいので、塗装後に組み立てても問題なさそうだ。
ただ筆者は接着剤のはみ出しとかを警戒して、ある程度は接着して組むスタイルでいく。


着艦フックは折り返し部分がプラで埋まっています。
誌面の製作記事ではエッチングソー系の工具で切削して本来の形にしていましたので、今回はそれをマネして切れ込みを入れてみます。

そういえば九試単戦は艦載機の試作機だったね。
ほとんどのパーツは組み立ててから塗るけど、この着艦フックは組んだ後に取り付けるよ。


続いて機首。
前回の同社製零戦キットもそうでしたが、エンジン周りの排気管も再現。
やや向きがわかりにくいので注意ですな。

今回は集合排気管だからまだ向きがわかりやすいけどね。
2本の排気口が機体の下部を向くようになる。
エンジンは本体との取り付け部分のCの字が左を向くようにしよう。
ここはエンジンを本体と仮組みして、実際に向きを確かめながら組むといいだろう。

カウリングは真っ二つだけど、実際もここはモールドを兼ねているみたいだね。
というわけで合わせ目は消さないでそのまま接着。
やろうと思えばエンジンとカウリングを別々に塗ってから接着できるみたいだけど……
ここも接着剤のはみ出しを警戒して、先に組んじゃうよ。

プロペラはエンジン先端内部にポリキャップを仕込み、それと接続する方式。
塗り分けの都合上、まだエンジン先端とエンジン本体は接着しません。
ポリキャップもまだ取り付けないので、紛失しないように保管を……。
風防の用意


キットに付属するクリアーパーツはこのDランナーのパーツ1つのみ。
九試単戦の風防は開放式なので、前面部分のみとなっていますな。

かなり小さい部品だから、紛失しないように……。
「大事な一寸法師、なくされちゃ大変よ」
っていう。

「夢見るアンディさん」
「おっさんですか、シャアですか」
……知っている人いるんですかね。


窓部分はわずか3箇所のみなので、マスキングは非常に簡単です。
開放式風防なので、内側からもテープを貼り付け。
合いは良さそうなので、本体との接着は塗装後の後付けにでもしておきましょう。

そのままだと紛失しそうなので、作業後は何か塗装用の棒にでも貼り付けておくといいだろう。
今回の戦果


ほとんどの部品は接着済みですが、一部パーツは塗り分けのために未接着。
この状態で組み立てを終了してしまいましょう。

先に塗ったタイヤ部分も細切れマスキングテープである程度マスキング。
コクピットは……。

この後に細切れテープで土手を作り、真ん中の空間にティッシュを突っ込んで簡易的なマスキングを施している。
今回はここで中断。
次回は塗装になるだろう。

続きは次回!