
月刊モデルグラフィックス2014年1月号の付録として登場した、ファインモールド製の九試単座戦闘機を作っていきましょう。

前回は塗装とマーキングを行った。
今回は軽くウェザリングを行い完成させる。

これもサクサクっと。
11年ぐらい放置していたのはなんだったんだろう。

1点モノですからね。
作るのがもったいないの法則が発動したのでしょう。

手に入れたものの、時期的に戦車のほうに興味が移っていたというのもありえるけどね。
それでは最終的にどうなるのか、確かめてみよう。
控えめウェザリングを施す


さて、いつもなら筆者は3つのウェザリングを施しますが……
今回はスミ入れ作業のみにします。

……そういえば今回のは試作機だったよね。
ならあんまりボロボロじゃないほうがそれらしいかな?

タミヤのスミ入れ用塗料3種類を使ってみましょう。
- ブラック→機体全体のスミ入れ
- グレイ→黒いカウリング部分のスミ入れ
- ブラウン→排気管部分に塗布して、乾燥後溶剤でふき取り
ですな。
ブラウンはスミ入れというよりはウォッシングですが。

最初は排気管もブラウンを塗ったままにするつもりだったようだ。
しかし筆者が
「工場から出てきた直後のイメージなのに錆びだらけなのは不自然なのでは?」
と思い、ふき取りに。
クリアーコートをして完成へ


そして最後に水性のつや消しクリアーを吹きつけ、整えてしまいます。
翼端灯部分は光沢クリアーを吹きつけ、輝きを取り戻していますな。

ジュラルミン地がつや消しに。

これはこれでいぶし銀感が出るんだけどね。
筆者のいつものノリでつや消しにしてしまった。

後は風防を取り付けるなどして、これで完成です。
以下ギャラリーとなりますな。
ファインモールド 1/72 九試単座戦闘機 完成!








武装は機首の7.7mm機銃が2つのみ。
大直径エンジンで機銃が隠れていると思いきや、シリンダーの隙間を通って発射されるみたいだね。

搭載エンジンは寿。
このエンジンもいくつか種類があるようですな。


前回作った零式艦上戦闘機五二型と。
あちらも同じファインモールド製で、モデルグラフィックス誌の付録として登場したものだ。

これらのキット自体は一般販売はされていませんが、一部パーツを変更した派生品は存在しますな。
厳密には、零戦五二型のはこれから発売予定ですが……。

……こうなると間の九六艦戦が欲しくなるんだよね。
基本的なシルエットは九試単戦も九六艦戦も同じだけど、量産型になってからはよりガッシリしたスタイルになっているのかな?

2025年4月現在、ファインモールドの九六艦戦は1/48スケールのみ発売されていますな。
1/72はフジミや童友社などの製品があります。
筆者はここの開設以前にフジミ製のをいくつか作ったことがありますが、どこにしまったのやら……。
作ってみた感想のコーナー


これも付録とは思えないような高品質キット……。

筆者がこのキットを組んだ感想としては……
- 機内の部品がやや多いものの合いは抜群。問題なく形になる
- 零戦同様、機内の細かい部品が多いので部品紛失に注意
といったところ。
正直言い意味でツッコミどころがほとんど見当たらない。
機体の形状上、零戦よりも更に組みやすいキットだ。
一般販売品でないことが惜しまれる秀作となっている。

映画に登場したとはいえ、やっぱり1点モノの試作機の一般販売は難しいのかな?
付録キットをそのまま……というわけにはいかないという事情もありそうだけど。

1/48スケールですと一般販売品がありますな。
他にも1/72では本キットを元にした、九試単座戦闘機改修型(品番FP33)が一般販売されているようです。
この記事を書いている2025年4月現在、メーカー在庫がなくネットショップでもあまり見かけませんが……。

これに限らず、ファインモールド社は他社では出さないような珍しいもののキットを多数手がけている。
気になる人はチェックしてほしい。

ここで組んだのはウェザリングの実験台にしたチハを除いて、全て航空機ですな。
戦車シリーズも組んでみたいところですが……。

どうしても筆者はドイツ軍戦車に流れてしまうからね。
ファインモールドの誇る帝国陸軍戦車も組んでみたいところなんだけど。
今回はここまで。
次回は……再び日本軍モノになるだろう。

次回も、お楽しみに~。