
模型大隊戦闘日誌、始まるよ!


前回はハセガワの震電改が完成しました。
あのキットは連山とのセット商品でしたな。

そのまま連山を組みたいところだけど……
そのキット、震電改とは違ってやや古いキットらしくてね。
筆者が苦戦していてまだ紹介できる状態ではない。
なので準備が整うまで、代わりの航空機キットでその場をつなごう。

どんなキットかな。

連山同様の日本海軍機だ。
今回のお題 ファインモールド 1/72 零式艦上戦闘機五二型


というわけで今回作るのはこちら。
ファインモールドより
零式艦上戦闘機五二型
だ。

なんかいつもと違う雰囲気のキット。

このキットは月刊誌、モデルグラフィックスの2011年2月号と3月号の付録キットとして登場したんだ。
それを購入した当時の筆者はまだ航空機模型素人。
来るべきときのために作らず、ずっと放置していたというやつだね。

日付からして、発売から14年も経過しているという。
……というか、雑誌の付録ということは今は手に入らないというやつじゃない?
今更ここで紹介する意味はあんまりなさそうな。

ところがどっこい、近年ファインモールド社は1/48スケールで新金型の零戦を発売した。
そして先日、その1/48零戦の他に1/72の零戦五二型キット2種の発売を発表してね。
そのキットがどうも、この付録キットの派生品のようなんだ。
2025年4月現在の情報によると、発売予定は2025年10月とのこと。

基本的にファインモールド社の付録キットは一般販売しない方針のようでしたが……
細かい仕様を変更して、一般販売されるようになったという。
他に付録が初出で一般販売されたものとしては八九式中戦車がありますな。
付録キットで乙型が初出。
一般販売としては
- ガルパン仕様の甲型
- 日本陸軍仕様の甲型
- 日本陸軍仕様・荷物を追加した乙型
が存在します。
零式艦上戦闘機五二型とは?

この機体はゼロ戦の通称でも知られる、大日本帝国海軍の艦上戦闘機だ。
略符号はA6M。
連合軍によるコードネームはZEKE(ジーク)
派生タイプ含めここでは何機も作っているから、簡潔に済ませよう。

五二型もタミヤ、ハセガワと組んでいましたな。
特にタミヤ製品はここを開設して最初の製作記という。

五二型は直前の二二型からの派生タイプ。
- 二二型では12mだった主翼幅を、五二型では11mに短縮して折りたたみ機構を廃止
- 二二型以前では機首下部に2本の排気管が出ている集合排気管であったが、五二型では極初期の機体を除き複数の排気管が後方に伸びた推力式単排気管になっている
のが主な特徴だ。
零戦シリーズの中でも最多の生産数で、大戦後期の主力タイプともいえる存在だね。

大戦後期を描いた映画とかに出てくるのもこのタイプかな。
「緑色で日の丸がついた飛行機は全部零戦」
っていう印象を植え付けるのに一役買ったというか。

前述した2025年10月に発売予定であるファインモールドの1/72零戦。
2種類ある内の片方、三菱製初期型の機体こそが、従来の集合排気管を装備したタイプのようですな。

今回の付録キットのは五二型でも一般的な、推力式単排気管の機体になっている。
装いも新たに登場するファインモールドの1/72零戦五二型。
その前身とも言える、モデルグラフィックスの付録キットを組んでみよう。
箱の中身を確認する


それでは箱を開封する。
中身はこんな感じ。
今回は2011年の2月号と3月号の2回に渡って
「天の巻」「地の巻」
として登場した。
この2号を合わせて1機の零戦パーツがそろう。

お値段の都合で分かれているのかな。
それともパーツの体積での都合かな?

キットによっては1号分で完結しているものもあれば、3号に渡って分かれてるものもあるみたいですな。
筆者の在庫にもまだ付録キットがいくつか……。

……筆者の積み山には付録キットらしき箱なんて全く見当たらなかったみたいなんだけど。

どうも積み山にない積みプラのようです。
押入れの布団の隙間に入っていたり、棚と壁の狭いスペースに押し込まれていたり……。


まずは天の巻の分から。
デカールはこちらに含まれている。
コクピットは黄緑色など、ある程度成型色段階で色分けされているのが特筆すべきポイントだ。

なんか下面の灰色だけ塗ってもそれらしくなりそうな。
筆者はいつも通り全塗装するつもりだけどね。

このキット自体は2010年にできていたらしく、2010の刻印があります。
ただ一部ランナーは2007年の刻印が。
どうやらこの五二型以前に、二一型の付録キットが存在したようですな。


そしてこちらは地の巻の分。
クリアーパーツの他、主翼などの大柄はパーツが目立ちます。

……部品は全部揃っているっぽいね。
揃っていなかった大変なことになりそうなんだけど。

こういうキットは基本的に不良品対応期間も短いからね。
未開封でとっておきたい気持ちもわかるけど、本当なら購入してすぐに中身を確認すべきだ。


付属のデカール。
組み立て説明書や塗装図は誌面内なので、今回は割愛させていただきます。

塗装・マーキングに関しては3種類。
- 第261航空隊(61-126) 昭和19年 サイパン島
- 第221航空隊(嵐部隊)戦闘第308飛行隊(221-10A) 昭和19年
- 第653航空隊戦闘第166飛行隊(653-222) 昭和19年
となっている。
いずれも三菱製零戦に見られる、上面色と下面色の塗り分けがまっすぐなタイプだ。



参考までにタミヤ製品の塗装図を。
胴体側面の塗り分け境界の違いに注目です。
三菱製は真っ直ぐに。
中島製は曲面に塗り分けられているのが違いですな。
筆者がここで組んだタミヤ製品とハセガワ製品は、共に中島製零戦の塗り分けで仕上げました。

ということは今回は違う塗り分けになるということだね。

塗装による部品選択はなさそうなので、どのマークにするかは後で決めましょう。
次回、製作開始!

今回はここまで。
次回から組み立て開始となる。

ファインモールド製品は久々だね。
最後に作ったのは3年前のBf109G-2という。
どちらかというと組みやすいものが多いメーカーだから、そんなに問題はないかな。

付録というだけあって、誌面には詳細な組み立て解説が掲載されていますな。
筆者がそればっかり読んで全く手が進んでいないようですが……。

ここは筆者の組みやすいように進めていこう。

続きは次回!