模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆者が10年近く積み山で眠らせていた、ハセガワのJu88C-6が完成しましたな。
今回は何を作るのでしょうか。
裏側で筆者が中古袋キットの航空機を進めている。
今回はこれを紹介しよう。
この特徴的な見た目は……。
筆者のお気に入り、スツーカですな。
今回のお題 フジミ ユンカースJu87B-1(シャークマウス)
今回作るのはこちら。
フジミ模型より
ユンカースJu87B-1(シャークマウス)だ。
ここではJu87スツーカシリーズを今までに2回作っているみたいだね。
ズベズダのB-2スキー型と、フジミのG-2型という。
筆者の一番好きな航空機のようですが……
ここではあまり作っていませんな。
ここの開設以前にたくさん作っているからね。
特にフジミ製品は古いけどかなりお気に入りらしい。
ユンカースJu87とは?
この航空機はスペイン内戦や第二次世界大戦初期に活躍したドイツ軍の急降下爆撃機だ。
愛称のスツーカ(シュトゥーカ)は急降下爆撃機を意味する「Sturzkampfflugzeug」(シュトルツ・カンプフ・フルークツォイク)の略となっている。
シュトルツカンプフフルークツォイク……
ドイツ語の単語って妙に長ったらしいよね。
複数の単語を繋げて新しい単語にしていますからね。
原型機は1935年に飛行。
同じ急降下爆撃機となった競作機
- ハインケルHe118
- ハンブルク製作所(後のブルーム・ウント・フォス)Ha137
- アラドAr81
を抑えて、Ju87がドイツ軍急降下爆撃機の座を勝ち取った。
ハインケル社、戦闘機でBf109に負けたと思ったら今度は急降下爆撃機でも。
He118は肝心の急降下性能が不足していたようですな。
4案の内、唯一引き込み脚で近代的な設計だったのですが。
試験飛行中に操縦不能になり墜落する事故が発生したことも不採用の原因に。
先行量産型とも言えるA型に続き、前期量産型とも言えるB型が生産開始。
A型は馬力が610~700hpの、ユンカースJumo210シリーズのエンジンを搭載していた。
B型はユンカースJumo211シリーズを搭載している。
Jumo211シリーズはいくつかあるけど、量産型のB型が主に搭載していたのは1200馬力級のJumo211Da。
その他A型から水平尾翼や主翼を除いた各部を再設計している。
A型、筆者の積み山にあったような気がしますな。
そのうち完成させたいところです。
B型は試作型ともいえるB-0のほか、量産型のB-1とB-2がある。
今回作るのはB-1型。
第二次世界大戦開戦時の主力タイプともいえる存在で、後のB-2型と比較すると外見は
- プロペラの幅が狭い
- 機首下部にあるカウルフラップが存在しない
- 排気管が機体に対して真横を向いている
のが主な特徴だ。
主に機首で区別できるみたいな感じだね。
スペイン内戦、そして第二次世界大戦緒戦で猛威を振るったドイツ軍急降下爆撃機、Ju87。
フジミから特徴的なマーキングをセットしたキットが発売されているので、それを作ってみよう。
箱の中身を確認しよう
それでは箱……はないので、袋を開けよう。
中身はこんな感じ。
メーカーロゴ入りの袋がいいね。
一昔前の贅沢な仕様ですな。
筆者が新品で購入したフジミ製品ではあまり見かけないものでした。
ランナーは通常のが4枚と、クリアーランナーが2枚。
胴体や主翼はD型やG型と共用。
増槽などR型の部品も含まれているけど、ここでは余剰になる。
このシャークマウス以前にB/R型選択式の「インメルマン」という名義のキットが発売されていたので、それの名残ですな。
インメルマンのほうは塗装にR型が収録されていましたが、今回の「シャークマウス」はB型のみとなっています。
付属のマークはこんな感じ。
フジミスツーカは国産なので鉤十字が付属するのが利点だ。
イタレリ、ズベズダ、エアフィックス。
後発のキットはいくつかあるけど、みんな海外製だから規制でついてこないんだよね。
付属の紙媒体は説明書のみ。
ペライチではあるものの、各部の丁寧な解説が特徴的だ。
……なんか改造とか書かれているのは気のせいかな?
このキットはB-2型が基本で、B-1型にする場合は一部加工が必要です。
塗装図はこんな感じ。
塗装パターンは全て共通のスプリッター迷彩で、3種類のマーキングから選択することになる。
- B-1型 第77急降下爆撃航空団第2中隊 A.Orthofer少佐機 1940年夏
- B-1型 第51急降下爆撃航空団第9中隊所属機 1940年夏
- B-2型 第77急降下爆撃航空団第4中隊所属機 1941年夏
とのこと。
A.Orthofer少佐、調べたらアルフォンス・オルトフォーファー少佐というらしい。
今回は商品名にもなっている、シャークマウスが描かれた彼の機体を作ってみよう。
オルトフォーファー少佐の機体はB-1型。
前述のとおりこのキットはB-2型が基本で、B-1型にするには少々加工が必要ですな。
一手間かかるという。
筆者はここの開設以前に加工作業は行っているので、そこまで苦戦はしないかと。
フジミに限らず、B型スツーカはほとんどがB-2型で発売されていました。
近年はエアフィックスがB-1型を発売したので、そちらは無改造で再現できますな。
2021年にそちらでもデカール換えでシャークマウスの機体が発売されたようです。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業開始だ。
基本構成は以前作ったG-2型とあまり変わらなさそうだから……
とにかくB-1型への加工がメインになりそうだね。
パーツ自体は少ないので安心です。
時間がかかるのはおそらく加工部分と、マスキングが必要なスプリッター迷彩かと。
筆者のお気に入りJu87を久々に作る。
気が変わらないうちにサクッと完成させたいところだ。
続きは次回!