フジミ模型の流星改艦攻を作っていきましょう。
前回は箱の中身を確認した。
今回から組み立て開始。
まずは合わせ目部分を貼り合わせ、例によって機内を塗っていこう。
説明書をざっと見た感じ、他の飛行機模型とは少し構造が違うのかな。
このスケールの機体では省略されがちな、爆弾倉部分が再現されているのもありますな。
もっとも、今回は雷装なので爆弾倉部分はフタをしてしまいますが。
構造が少し違うので、過去に筆者は姉妹キットの試製流星でつまづいた。
その辺りを中心に見ていく予定だ。
それでは作戦を開始しよう。
合わせ目部分の接着
手始めに合わせ目部分の接着。
すぐにできそうな主翼と魚雷を貼り合わせてしまいます。
主翼内には爆弾ラック取り付け穴を開けるための凹みがある。
今回のキットには爆弾が付属しないので、ここは触れずに進めよう。
合わせ目消しについては過去記事参照だよ。
……なんか合わせ目が存在しない尾輪パーツが混ざっているね。
尾輪パーツは肉厚で、ヒケによる大きな凹みができている。
キットの説明書にも
「くぼみが生じた場合は、パテ等で補正して下さい」
と書かれている。
わざわざ書かれているということは、これはだいたいの個体で発生してしまうのだろう。
ヒケはプラパーツが成型後、冷えて縮んだ際に発生するものです。
なので肉厚のパーツだと発生しやすいというやつですな。
今回のパーツも肉厚の一体成型部品なので、そうなってしまうという。
中空になる左右分割式や、ガンプラでよく見かける肉抜き穴なんかはヒケ防止の側面もあってのものだ。
それらはまた別の問題が発生するんだけどね。
ヒケだろうと肉抜き穴だろうと穴埋めが必要になって、左右分割だと合わせ目消しが必要になるという。
なにより分割式だとパーツ数が増えるから、メーカー側の負担も増えるという。
とりあえずヒケを埋めるための仕込みをしておこう。
今回は合わせ目消しのついでに、伸ばしランナーを溶着して埋めることにした。
詳しい方法は過去記事も参考にしてほしい。
パテの代わりに、接着剤で溶かしたランナーを突っ込んであげる感じだね。
機内の組み立て
乾燥待ちに胴体を進めていきます。
まずは機内から。
床板はコクピットと爆弾倉が一体になっていますな。
爆弾倉部分は押し出しピン跡があるね。
今回は魚雷装備で倉内はほとんど見えなくなるから、丁寧に処理する必要はないけど。
ここは過去に試製流星を作ろうとした筆者のつまずきポイントだったりする。
- コクピットの隔壁側面についた押し出しピン跡が気になった
- 計器盤は宙吊り方式で、接着面積が狭く強度が気になる
といった感じに。
ここがクリアできずに、過去の筆者は試製流星を放置コース入りにしたという。
今の筆者はここをどうにか突破することに。
- 計器盤は普通に接着後、外から見えない裏側からタミヤのエポキシパテ(速硬化タイプ)を詰めて補強
- 押し出しピン跡は彫刻刀でカリカリと削ってから整形
と言った感じに。
押し出しピン跡の処理は過去記事でも語っているね。
……随分あっさり解決したような。
筆者は以前模型誌とか少し購読していたようですが……
こういう部分の解決法があまり書かれていなくて少し苦労したようですな。
そういうのもあって、こんな感じで詳しく取り上げているという。
……押し出しピン跡を平らにしたのはいいんだけど、操縦席脇にある機器類がやたらヒケているような。
こっちは処理しないの?
ここで画像を見るまで筆者が気づかなかった。
見なかったことにしよう。
処理するなら、座席や操縦桿を取り付ける前に行ったほうがよさそうですな。
機内の塗装
ここまでできたら機内の塗装に。
キットでは一昔前らしく、機内前面が青竹色の指示ですな。
筆者が他の流星製品を参考にしたところ、青竹色の他にも黄緑色や暗緑色など様々なものを見かけた。
爆弾倉内も青竹色だったり、下面色と同じだったり。
今回は
- コクピット→Mr.カラーのRLM02グレー
- 爆弾倉→Mr.カラーの明灰白色1
に。
明灰白色は紫電や紫電改などみたいに、後で塗る予定の下面色に合わせた感じだ。
今回爆弾倉は閉じた状態になるけど、覗き窓から内部が少し見える。
それらしく塗っておこう。
RLM02グレーは?
そっちは同じ愛知航空機製の機体、タミヤの晴嵐に合わせた。
これで合っているのかは不明だけどね。
こういうのは博物館で別の色を塗られたり、経年劣化で変色したりするので現存の実機でもわからないことが多かったり……。
今回の戦果
その後は
- 操縦桿周りを黒で塗り分け
- 計器のデカールを貼り付け
- タミヤエナメルのスミ入れ用ブラックでスミ入れ
- タミヤエナメルの明灰緑色でドライブラシ
ですな。
機内がシンプルなので、ウェザリング類はそこまで目立たなかったり。
計器盤はキットではシルバーで塗る指示。
今回は機内色と同じにしている。
……本来ならここで胴体貼り合わせだけど、まだやることがある。
筆者のもう一つのつまずきポイントで話が長くなりそうだから、今回はここまでにしよう。
待ち時間に残りの部品の整形をして準備をしておくと良いかと。
主脚カバーなど、押し出しピン跡がガッツリついていますな。
胴体内部同様、削って処理するとよいかと。
次回はエンジン取り付けから再開予定だ。
それらの部品を優先して処理しておこう。
続きは次回!