模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はアカデミー社のT-34-747(r)を完成させました。
ヴァルダ殿、今回は航空機を作るようですが・・・・・・。
うむ。
筆者が数年前にセール品で確保した、簡易インジェクションキットを紹介しよう。
本ブログ初の簡易インジェクションキットですな。
簡易インジェクションキット?
詳しくは後ほど。
今回のお題 ブレンガン ブローム・ウント・フォス BV-40R
今回作るのはこちら。
ブレンガン(Brengun)より
ブローム・ウント・フォス BV-40R
だ。
聞きなれないメーカーの聞きなれない航空機だね。
(project)とある通り・・・・・・
どうやら計画だけの機体のようです。
というか値札シールに1800円+税と書いてあるけど、なんか値段高くない?
その割りに箱が小さくて軽いし。
大丈夫なの?
それが簡易インジェクションキットだ。
ちなみにこれは数年前筆者が秋葉原のボークスさんで確保したもの。
たまたま決算セールだったので、もっと安く購入していたような。
ブローム・ウント・フォス BV-40Rとは?
とりあえず原型であるブローム・ウント・フォスBV-40について解説しよう。
これは第二次世界大戦後期にドイツ軍が試作した、戦闘グライダーだ。
戦闘グライダー・・・・・・これも聞きなれない機種だね。
あくまでグライダーです。
なので動力を持たず、滑空しか出来ません。
この航空機は連合軍の重爆撃機編隊を攻撃するために作られた。
迎撃のために敵へ接近しなければならないけど、濃密な弾幕の前では返り討ちに合う可能性も高かった。
そこで・・・・・・
- 被弾率を下げるために、機体の投影面積を狭くしよう。
- エンジンがあると、どうしても機体が大型化するね。
- じゃあもうエンジンを撤去してしまおう。
・・・・・・という発想で動力のないグライダーになったのだとか。
なんか無理矢理な発想だなぁ。
極力投影面積を狭くするため、パイロットはうつ伏せで乗るようになっていますね。
物資節約のためか、機体は木製。
勿論パイロットの乗るコクピットは厳重に装甲化されていたけど。
動力を持たないため、離陸時はBf109など他の戦闘機に曳航されていく。
敵編隊の上で切り離され、急角度で滑空しながら機銃を叩き込み戻ってくる。
主脚は離陸時投棄するので、着陸は機体底面のソリを使う。
この辺はロケット戦闘機Me163みたいなノリですな。
実際に飛行もして試作機が7機ほど作られたけど、途中でこの機体に関する計画は打ち切られたようだ。
なんというか、ジュラル星人並みに回りくどい攻撃方法というか・・・・・・。
んで、本キットはそれにロケット動力を積んだものらしい。
・・・・・・ところが筆者がいくら調べても詳しいことが一切出てこない。
計画にあったものなのか、それともメーカーが勝手に考えたのか・・・・・・。
よりMe163っぽいというか。
動力を積んでいるとは言っても航続距離が短そうですね。
簡易インジェクションキットの箱の中身を見てみよう
それでは、この箱を開封してみよう。
1つの袋にキット1式が収まっている。
ところで、さっきから言っている簡易インジェクションキットてなんなのさ。
簡単に調べたところ、アルミなどの軽合金や樹脂を使用した簡易金型を使って射出成型をするキットということだそうです。
金型のコストが抑えられる代わりに型の寿命が短いため、主に少数生産のキットで用いられるのだとか。
少数生産だからか、値段が高くなる傾向があるようですね。
1/72の単発戦闘機で3000円前後することもしばしば。
少数生産だからか、普通なら採算が取れるか怪しいマイナーな兵器のキットが多い。
珍しいものが好きな人は必見だ。
筆者の在庫には、イタリア軍の戦闘機キットが相当数存在するよ。
メーカーは幾つかありますが、特にチェコに多数メーカーがあるようです。
本キットのメーカー、ブレンガン(Brengun)もどうやらチェコにあるメーカーのようです。
袋の中身はこんな感じ。
ランナーが1枚。
それにクリアーパーツ
レジンパーツ
エッチングパーツ
デカールに説明書。
・・・・・・なにこのスカスカ感。
キットの値段間違えてないよね?
あってますよ。
次回、簡易インジェクションの世界へご案内!
とりあえずキットの中身を見たところで今回は中断。
次回から、このキットを実際に組み立てていこう。
たったこれだけのパーツなら、すぐ出来そうだね。
ところが、そういうわけにはいかないようで・・・・・・。
とりあえず簡易インジェクションキットがどのようなものか、それを次回確かめていこう。
この記事で紹介しているキット