ホビーボスのタシュ駆逐戦車を作っていきましょう。
前回は車体下部や足回りを組み立てた。
今回は車体上部を組み立てていく。
筆者がなんか在庫を漁っているよ。
どうせまたTwitterの企画にでも参加するためのものを用意しているのだろう。
なにやら完成したら箱より大きなものになりそうなのを漁っていますな。
これは後々置き場所に苦労することに……。
それより、タシュ駆逐戦車の続きだ。
車体外装の組み立て
車体上部は重戦車型ともっとも異なる場所ですな。
ドイツ軍の駆逐戦車同様、傾斜した前面装甲と固定された主砲が特徴的です。
戦闘室の雰囲気なんかは、同軍のズリーニィ突撃砲を彷彿とさせるデザインだ。
主砲は丸っこい部品を取り付けるね。
ざらついているところを見ると、実際は鋳造製になる予定だったのかな?
このG11番パーツは向きがある。
主砲を通す穴とパーツの端までの距離が短いほうが下に来るようにしよう。
上下さかさまに取り付けないように。
説明書通り更に外装の部品を取りつけていきます。
重戦車型では砲塔後部に付いていた斧とツルハシは車体右側に移されていますな。
エッチンググリルの取り付け
キットにはエッチングパーツが付属します。
Part1でも触れましたが、重戦車型付属のものとは似ているようで異なるものだそうです。
シートは透明のビニールで両側から封をされているね。
シートごと必要なパーツをデザインナイフで切り出して、切り出し後にビニールをはがそう。
エッチングパーツは金属製。
プラ接着剤は使えないので瞬間接着剤を使う。
今回は通常の瞬間接着剤を使ったけど、こういう接着面積の狭いパーツにはゼリー状のものがおススメだ。
接着剤を付けすぎると車体表側に垂れてくるので注意ですな。
やはりここはゼリー状のほうが……。
内部からの部品を取り付ける
更に内部から組み込む部品を用意する。
これは車体後部とフェンダー。
重戦車型と同じ部品だ。
あれ、これはもしかしてエンジングリルから見える部分じゃ。
後で黒く塗りつぶしておきましょう。
続いて主砲基部。
可動部分はプラ同士の簡易的な接合となっている。
軸の強化のためビニールを噛ませることも考えたけど……
どうもこの部分は完成後外から見えるようだった。
なので瞬間接着剤で軽く軸を太くするだけに留めている。
外から見えるけど、エアブラシの霧は入りにくそうだね。
ここも黒く塗っておいて……。
内側から組み込むパーツをすべて接着するとこんな感じに。
エンジングリルから見えそうな場所は黒く塗ってある。
ここからは見えませんが、フェンダーの内側も塗っているようですな。
そして上下を貼り合わせる。
説明書では全ての工具類を取り付けた後に合わせる指示が出ている。
ただこのテープで抑える際に破損する可能性があったので、先に車体を組んでしまっている。
必要な部品は全て組み込んだから大丈夫なはず……。
車体前面に出来る合わせ目を消す
重戦車型でも問題になった唐突な前面の合わせ目。
駆逐戦車型でも同様に発生します。
接着剤のはみ出しだけではうまく消えてくれないので、パテやビンサフも併用して埋めましょう。
ひとまずこれで大まかな形は出来たかな?
これより先は細かい部品の取り付けになる。
細かい部品の取り付け
筆者が先ほどのパテ乾燥待ちに、細かい部品を仕上げていたようですな。
今度はこれらを取り付けていきます。
主砲も整形済みだね。
確かドイツ製の8.8cm砲だっけ。
そのようだね。
ただティーガーIが装備していた56口径なのか、ティーガーIIなどが装備していた71口径なのか計画の詳細が不明とのこと。
パーツの長さを見た感じ、このキットの車輌は56口径の8.8cm砲を装備しているようだけどね。
この記事を書いている2022年4月25日のウィキペディア先生では、71口径との記述がありますが……。
貼り付けるだけの部品はどんどん貼り付けていく。
主砲は塗装を考えてここでははめ込むだけにしている。
機銃も塗装を考えてまだ接着はしていないね。
重戦車型同様に、ジャッキは2つ装備。
やはりジャッキ本体が太いのか、車体後部側の留め具C21番パーツがうまくはまりません。
これはジャッキを削って薄くすることで対処しています。
画像では角度の都合上見えないけど、ジャッキ本体にはフック状の部品B1番パーツを2つとりつける。
そのままでは接着面積が狭いイモ付けなので、接着予定位置に0.5mm径のピンバイスで軽く凹みをつけている。
バールの留め具はエッチング製。
頭部分以外のものは単純な直角ではなく、丸みを帯びた形となっています。
筆者はあまり気にせず直角に近い状態になっていますが……。
無理に曲げようとすると接着部分が外れるからじゃない?
ライトコードはフェンダーにモールド済み。
しかしライトパーツにうまく繋がっていなかったように見えたので、エナメル線で自作している。
フェンダー上は滑り止めがモールドされているね。
元のコードを削る際は、これをつぶさないように……。
筆者はハセガワのトライツール、モデリングチゼルを使っていますな。
牽引ロープの組み立て
牽引ロープは銅線とプラパーツの組み合わせ。
更にそれをエッチング製の留め具と組み合わせて作る。
まずはプラ製のロープ端を銅線と接着後、フックに接着。
これを起点にする。
ロープ端パーツは銅線との接続穴が小さいので、一度ピンバイス類でさらって広げたほうがいいですな。
留め具のエッチングパーツは折り曲げて形を作った後、上部だけ車体と接着した状態にします。
下部は接着しません。
下部はこの後銅線を通すからね。
銅線を通したら、車体に銅線本体や留め具下部を接着して固定する。
ここで更なる問題が。
このキットの説明書には銅線の長さは一切指示されていない。
重戦車型のときはそのままで良かったけど、今回の駆逐戦車型は長い銅線が用意されていた。
ずいぶんと余るねぇ。
これは現物あわせでカットですな。
んで現物カットをしてもう片方のロープ端パーツを接着するとこんな感じに。
特に問題ない感じかな?
組み立て自体はこれで終了だけど、ここでもう一仕事だ。
溶接跡を付ける
タシュ重戦車のとき同様、後部のパネル合わせ目に溶接跡を追加する。
あらかじめ用意していた伸ばしランナーを使おう。
- 伸ばしランナーをプラセメントで接着。
- 更にプラセメントを塗ってランナーを溶かす。
- 溶けたランナーにピンセットやらで凸凹をつける。
……といった感じだね。
車体前面も同様ですな。
これらはドイツ軍戦車に倣った形に。
そういえばタシュ系は装甲の接合が溶接メインなんだよね。
なんか新鮮というか。
トゥラーンとかはリベット接合でしたからね。
今回の戦果
これでようやく組み立て終了ですな。
低いシルエットに長い主砲と、駆逐戦車らしい見た目ですね。
なんか違和感を感じるのは気のせいかな?
ドイツ軍のものと違って、鋳造製の防盾が主砲に装備されていないことかもね。
今回はここで中断。
次回は塗装作業に入る予定だ。
続きは次回!
この記事で作っているキット