模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はフジミの彩雲が完成しましたな。
今回は何を作るのでしょうか。
今回も航空機だ。
彩雲と同じく、偵察機のキットとなる。
筆者の作業場を見たところ、しばらく航空機キットが続きそうだね。
今回のお題 マイクロエース 九七式司令部偵察機1型
今回作るのはこちら。
マイクロエース(アリイ)より
九七式司令部偵察機1型だ。
この前筆者が購入していたやつだね。
マイクロエースのキットは九六陸攻以来ですな。
九七式司令部偵察機とは?
この飛行機は大日本帝国陸軍の司令部偵察機だ。
計画番号はキ15。
連合軍によるコードネームはBabs(バブス)
あれ、海軍とは番号の法則が違うのかな?
海軍機は機種・開発順・開発メーカーなどで違いましたが、陸軍機はキ+番号となっています。
キは機体のキで、番号は単純に開発順に通しでつけられています。
この法則は1933年から始まったのだとか。
本機は特に戦略的運用のためただの偵察機ではなく、司令部偵察機というカテゴリに新しく充てられることとなった。
特徴としては従来の偵察機に比べて特に高速性能に特化した設計となっている。
沈頭鋲を使ったのが有名なポイントかな。
沈頭鋲?
リベットの一種ですな。
通常のリベットは頭の部分が丸みを帯びています。
沈頭鋲は頭が平らな形をしており、外板を接合した際に板自体に埋まるような格好になります。
表面が平らになるので、航空機では空気抵抗を少なくすることが出来る利点があります。
他には重量増加や主翼を薄くするためにスパッツ付きの固定脚、段が出来るのを避けるため観音開きになった風防等が特徴だ。
固定脚・・・・・・。
1930年代ってちょうど固定脚と引き込み脚の過渡期だっけ。
固定脚だと空気抵抗を受けやすいという欠点がありますね。
引き込み脚にした場合は重量増による速度低下や、部品が複雑化するためコストや破損率が上がる欠点があります。
初期の航空機はエンジン出力が低かったので引き込み脚でも速度が出ず、より簡易的な構造である固定脚が好まれることが多かったとか。
やがてエンジンの出力が上がって引き込み足の重量を帳消しできるようになると、固定脚の空気抵抗を避ける傾向になっていくんだ。
九七司偵は優れた性能で活躍するものの、この頃の航空機は進歩が早く案の定旧式化して撃墜される機体も多くなっていった。
幸い後継機の百式司令部偵察機(新司偵)が登場したので、順調に交代して一線を退いていったようだ。
日本軍機は大多数が後継機が登場せず、旧式化した機体が戦い続けているイメージがありましたが、これは順調に機種変更が出来たようですな。
キットの中身を確認してみよう
こちらがキットの中身。
小さめの箱に2つの袋が入っている。
プラランナーは5枚。
内1枚はクリアーランナーですな。
偵察機らしく、クリアーパーツが複数あります。
この九七式司令部偵察機、同社からは幾つか派生種が発売されている。
そのため余剰パーツも発生するようだね。
それにしても、バリがひどいことで知られるマイクロエース製品にしてはやけに整っていますな。
紙媒体は説明書のみ。
簡易的な解説も添えられている。
このキットって、そういえば倒産したLSっていう会社のキットが元なんだっけ。
マイクロエースの1/72スケール航空機キットはほとんどそうらしい。
ちなみにこのボックスアートもそのLS社時代のキットのものだとか。
塗装は2種類。
迷彩の独立飛行第18中隊と、単色の飛行第28戦隊 第10中隊のもの。
今回は前者で塗ってみる予定だ。
次回、製作開始!
今回はここで終わり。
次回から早速キットの組み立てに入る予定だ。
そういえば、九七式司偵はなんかハセガワ製のがあったような・・・・・・。
ここの開設直後に購入したのがまだ放置してある。
あちらが単色塗装なのもあって、こちらを迷彩塗装で仕上げることになった。
とりあえず、このマイクロエース製を作っていこう。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット