ハセガワ　1/72　二式単座戦闘機　鍾馗　　製作記⑤(完成)

ハセガワA帯シリーズより、二式単座戦闘機　鍾馗を作っていきます。

前回は塗装とマーキングを済ませた。

今回はウェザリングを施して完成させよう。

今月も残り少ないね。

これで今月の完成品は最後かな？

実は既に出来上がっているものが幾つか･･････。

詳しくは月末にお知らせしよう。

まずはスミ入れ作業。

タミヤのスミ入れ用ブラックを使って簡単にスミ入れ。

はみ出た部分は溶剤を染み込ませた綿棒やガイアノーツのフィニッシュマスターで拭き取ろう。

モールドを彫り直したからか、主翼面はバッチリとスミ入れが決まっているね。

続いてタミヤエナメルのクロームシルバーを使って、銀のハゲチョロ表現。

動かしたりぶつかったりしそうな場所を中心に施していこう。

基本塗装の時点でシルバー地の主張が強いので、今回は剥げ表現は控えめに留めておきます。

そして排気管汚れ。

管本体の錆はクレオスのウェザリングマスターより、ステインブラウン。

排気口やそこから伸びる排気汚れはタミヤのウェザリングマスターより、Bセットのサビ･スス。

排気汚れはなるべくふわっとした気体感を･･････。

ウェザリング後はいつも通りアクリル塗料のつや消しクリアーをエアブラシ吹き。

その後は各部の接着だよ。

機首の組み立てがやや面倒ですな。

先にカウリング内でプロペラと発動機を組み、その後本体に接着してしまいます。

筆者は画像の状態で発動機が本体に上手くはまらず苦労した。

この部分は先に仮組みして上手くはまるか確認したほうが良さそうだね。

結局本体側の取り付け穴を削りまくっていましたね。

そんなこんなで機首や主脚の組み立てが完了しました。

主脚は取り付け穴が浅く多少遊びがあるので、位置をよく確認しつつ接着。

最後にマスキングテープを剥がして完成です。

以下、ギャラリーだよ。

続いて前に完成した一式戦闘機、隼と比較。

隼と比較して、胴体が太くて主翼が短い感じ。

旋回能力に優れ、格闘戦向けの隼に対して、速度を重視した一撃離脱戦法を得意とする鍾馗。

設計思想の違いがわかりますな。

一撃離脱戦法を得意とする設計とはなっているけど、実際は連合軍の戦闘機に対して格闘性能でも上回っていたようだ。

更に前に作った海軍の雷電と。

爆撃機用のエンジンを流用･防空戦闘に用いられたという点で両者は共通点がある。

外見としては鍾馗は前が太くて後ろを細くしているのに対して、雷電は後ろが太くて前を細くしているんだよね。

今回も順調に進んでいたね。

基本的には今まで組んできたハセガワA帯シリーズ同様、パーツが少なくすぐに形になる。

特筆すべき点としては同じハセガワA帯の陸軍戦闘機、隼と比較すると凹モールドなのがポイント。

ただそのままでは浅くスミ入れがしにくいので、気になる人は筆者のほうに彫り直すのがおススメ。

見た感じ元のキットはかなり古いように見えますが、凸モールドでないのは珍しいですね。

鍾馗は実機が1機も現存していないらしい。

そのためか、キット化しているメーカーは2021年10月現在でも少ない。

1/72スケールで本機を作るなら、このキットのお世話になるだろう。

単純に隼などに比べて知名度が低いというのもありそうですが。

筆者がこの戦闘機を知ったのはザ･コクピットの成層圏戦闘機でしたな。

筆者の大戦機好きに強い影響を与えた作品群だ。

最もその話に出てきた鍾馗の内、肝心の主役機は40mm砲装備だけどね。

･･････今回はここで終了としよう。

次回もまたハセガワA帯シリーズの続きとなる。

7個目中の4個目である鍾馗が完成したので、ようやく後半戦となるところだ。

次回も、お楽しみに～。