模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はHGUCのザクI(旧ザク)が完成しましたな。
なにやら筆者の作業に記事が追いつきかけているそうですが、ネタはあるのでしょうか。
本当はザク系キットを作る予定もあったんだけど、諸事情で中止。
筆者がまたTwitterの企画に参加するため戦車を掘り出してきたので、それを紹介しよう。
諸事情・・・・・・
ザクの日に間に合わない云々だっけ。
どうしても合わせ目消し箇所とかが多くて初動が遅れますからね。
今回は一体どのような車輌が出てくるのか・・・・・・。
今回のお題 ホビーボス 44Mタシュ重戦車
今回作るのはこちら。
ホビーボスより
44Mタシュ重戦車
だ。
またなんかマイナーそうな戦車だ。
以前作った同メーカーの戦車、トルディ軽戦車と同じくハンガリーの戦車ですな。
もっとも、こちらは実物が完成せず・・・・・・・。
44Mタシュ重戦車とは?
この戦車は第二次世界大戦中にハンガリーで開発されていた重戦車だ。
タシュとはハンガリーの基礎を築いたマジャール人部族の族長の名前だとか。
ハンガリー軍の戦車って、昔の民族名とか歴史的人物が由来のが多いみたいだね。
大戦中のハンガリーはドイツ軍から受け取ったIV号戦車や38(t)軽戦車などのほか、自国でトルディ軽戦車やトゥラーン中戦車を生産していた。
しかしこれらの国産戦車はいずれも主な敵であるソ連のT-34やKV-1にはまるで歯が立たなかった。
ドイツ軍の長砲身7.5cm砲装備のIV号戦車やIII号突撃砲でなんとか対抗できるような感じですからね。
20mm対戦車ライフルや40mm砲装備のハンガリー戦車では・・・・・・。
というわけで1943年の春ごろから、これらの国産戦車に代わる新型戦車の開発が始まる。
これが後のタシュ重戦車となる。
開発担当はヴァイス・マンフレート社。
主砲は長砲身の75mm砲を装備し、最大装甲厚は120mm。
重量は38tと見積もられた。
傾斜装甲を採用したからか、パンターに酷似したデザインになったようだ。
実際に量産車ではパンターと同じドイツの7.5cm kwk42が搭載される予定だったとか。
傾斜装甲を大々的に取り入れたのはソ連のT-34が始まりなんだよね。
ドイツ軍のパンターだけじゃなく、イタリアのP40も影響を受けているっぽいし。
・・・・・・そういえばパンターって中戦車だけど45tなんだっけ。
タシュは計画38tなのに重戦車だけど。
この辺りの定義は各国で曖昧ですな。
前述したイタリアのP40なんかは26tで重戦車を名乗っていますが。
ちなみにドイツ軍のIV号戦車が25tぐらいのようです。
仕様は定まったのの、当時のハンガリーでは荷が重かったのか開発はなかなか進まず。
そうこうしているうちに時は流れ1944年の7月。
米軍機の空襲によりヴァイス・マンフレート社の工場が爆撃され、試作中だったタシュも破壊されてしまう。
試作車はおろか工場も破壊されたことにより開発続行が不可能になり、タシュ重戦車は1輌も完成することなく計画自体が放棄されることになる。
なんてこった、タシュ重戦車が壊されちゃった!
この人でなし!
敵は陸から迫るソ連軍戦車部隊だけではなかった。
ということでしたな。
空襲により工場ごと幻に消えたハンガリー軍重戦車。
我々の手でこの世に蘇らせてみよう。
キットの中身を確認する
それでは早速箱の中身を確認しよう。
比較的コンパクトな箱の中に、ぎっしりとパーツが入っている。
成型色はサンドブラウン。
以前のトルディと同じですな。
プラパーツその1。
実物が完成していないこともあって内部は省略されている。
外装も比較的パーツは少なめだ。
車体は一体成型のバスタブスタイル。
箱組みに比べると簡単に組めるからいいよね。
プラパーツその2。
足回りは複数の同じランナーが付属する。
余剰パーツもありそうだ。
履帯は接着組み立て式。
トルディのものに比べて大柄なので多少は作業がしやすそうですな。
噛み合わせとかがどうなっているのか、この段階では不明ですが。
その他のパーツ。
デカールとエッチングパーツ。
そして牽引ロープ用の銅線だ。
大判のエッチングパーツが印象的だね。
見た感じエンジングリル部分に使うのかな?
付属の紙媒体。
説明書と当時の広告だ。
塗装図は後述。
2015年3月・・・・・・
今が2022年3月だから、ちょうど7年前だね。
そんなに筆者は放置していたんだ。
ゼル伝の主人公がマスターソードを引っこ抜いて飛ぶ期間と同じですな。
塗装図は2種類。
付属デカールで628号車か622号車かを選択できる。
ただしこの車輌は前述通り量産はおろか、試作車すら完成していない。
なのでこの塗装図はあくまで参考品。
好きに塗ってしまおう。
どうなるかな・・・・・・。
塗装図ではダークイエローがベース色になっていますが、筆者としてはハンガリー戦車はグリーンベースのイメージが強いようですな。
なのでとりあえずグリーンがベースの塗装になると思いますが・・・・・・・。
次回、製作開始!
今回はこれで終了。
次回から早速組み立て作業に入ろう。
というか記事が作業に追いついているので、実際書けることがないという。
何やってんのさ。
筆者は作業時間捻出のためにYouTubeの視聴時間を削減しているんじゃないの?
とりあえず我々も早めに切り上げましょう。
うむ。
この記事で紹介しているキット