筆者が組みかけで放置していた、CMKの35(t)軽戦車を作っていきます。
前回はサルベージしてきた組みかけ品に残りの部品を取り付け、組み立て作業を終えた。
今回は塗装とウェザリングを行い、完成させてしまおう。
ダイジェストだけあってあっという間だね。
途中まで組みかけだったのもあって、あまり語る箇所がないのですよ。
基本的にスペシャルアーマー版と同じだ。
というか、スペシャルアーマーがこのCMK製品を元にしているんだけどね。
塗装の確認
まずは塗装図の確認。
本キットでは4種類の塗装・マーキングから選択出来る。
今回は4番のSSトーテンコップ師団所属車輌で仕上げてみよう。
……4番の塗装、使うマーキングだけで塗装見本がないんだけど。
どうも説明書では省略されていて、箱に記載されていたようですね。
筆者は箱なしの中古品を購入したので……。
幸い検索すれば出てくるので、そのところは問題ない。
塗装!
何はともあれ、塗装作業を開始する。
今回の作業も基本的には前回組んだスペシャルアーマー製品と同様だ。
詳しくは当該記事を参考に……。
まずは下地系の塗装。
- 金属部分にクレオスのプライマー入りサーフェイサー
- 全体にガイアノーツのサーフェイサー エヴォブラック
の順に塗っていきます。
こっちはコード部分ぐらいしか金属パーツがないから、プライマーはそこまで吹き付けない感じかな。
……コードで思い出したけど、なんか車体左側の車幅灯が短いのは気のせいかな?
どうも以前の筆者がいつの間にか折っていたらしい。
ウェザリング中に気づいて、それ以降の画像ではいつの間にか修復されて長くなっている。
その後は本体色。
履帯にモデルカステンの履帯色。
車体はタミヤラッカーのジャーマングレイですな。
マーキング!
ここまで出来たらマーキング作業へ移る。
キット付属のデカールはこちら。
今回のトーテンコップ師団は再下段にあるマーキングを使う。
わかりやすく点線で区切っているね。
ずいぶん古そうなデカールだけど、大丈夫かな……。
貼り付けるとこんな感じに。
古いからか6枚中2枚が崩れかかったけど、なんとか修正できた。
髑髏(ドクロ)のマークがいい感じ。
トーテンコップはドイツ語で髑髏を意味しますからね。
SSのマークの印象が強いですが、大元はプロイセン王国時代から使われているものだとか。
もっとも、プロイセン時代のものは下顎が描かれていなかったようですが。
SSも当初伝統的なトーテンコップを使っていた。
国防軍の戦車兵らが同じものを使い始めた際に、それらと区別するために下顎を追加した独自のものを使うようになったんだ。
そして工具類を塗りわけ。
スペシャルアーマー版と違ってあまり装備がごちゃごちゃしていないので、作業は比較的楽だ。
ウェザリング!
ここから先はウェザリング。
これもスペシャルアーマー版の記事を参照に……。
- スミ入れ兼ウォッシング
- ドライブラシ
- オイル染み
と、この画像の時点では主にエナメル塗料の作業を施していますな。
そういえばこの車輌、フランス戦の時期の車輌っぽいけどジェリカンを装備していないんだね。
筆者も疑問に思ったようですが、下手に手を加えると完成しなくなるのでそのまま進めています。
次はウェザリングカラー・ライナー・ペーストの汚し。
- 傷と排気管の錆
- 雨だれ
- 泥汚れ
などを施している。
それらの最後にタミヤエナメルのクロームシルバーを用いた、履帯の凸部分の擦れ再現ですな。
スペシャルアーマー版とまったく同じ作業のような……。
というか、実際は同時に製作しているんだ。
最後の仕上げ
最後はつや消しとタミヤウェザリングマスター擦りつけ。
使用した資材類は先ほどの過去記事で紹介したスペシャルアーマー版と同様だ。
別々感を出しているように見えますが、実際は同時製作という。
とりあえずこれで完成だね。
以下、ギャラリーだよ。
CMK 35(t)軽戦車 完成!
装備が少ない分、すっきりした感じだね。
続いて今まで作った35(t)系列と並べてみましょう。
35(t)が4輌も。
筆者も好きだねぇ。
実は軽戦車の中では結構気に入っているようだ。
模型としては複雑な足回りのせいでどうしても組みにくくなるのが難点だけどね。
筆者の倉庫の奥底には、ここの開設以前に作ったタミヤ箱のCMK製品が眠っているのだとか。
それも合わせれば5輌になりますね。
そういえば、共食い整備で止まっているアカデミー製品の作りかけがあったような。
もういいよ。
筆者が過去に作った、SSトーテンコップ師団所属の他車輌とも並べてみましょう。
ソミュアS35にパナール178……。
どれも他所の子じゃん。
SSトーテンコップ師団はフランス戦が初陣。
35(t)の大部分を装備した国防軍第6装甲師団同様、アルデンヌの森を突破して英仏連合の背後を突くA軍集団に配置されていた。
ただし当時戦闘経験がなかった同師団は1940年5月21日のアラスの戦いで英軍の反撃を受けて壊走している。
装備していた35(t)もここで損失してしまったのだという。
作ってみた感想のコーナー
基本的にはこれを元にしたスペシャルアーマー版の指揮戦車と変わらない感じかな。
元が同じキットだからね。
フレームアンテナやディティールアップパーツが含まれていない分、こちらのキットのほうがシンプルで組みやすい感じだ。
ただし成型不良品には注意かな。
このキットは砲口が欠けていたし、スペシャルアーマー版は後部パネルの一部が欠けていた。
こればっかりは個体差のようなのでどうにも出来ない感じがしますが。
他に評価できるポイントは収録デカールが4種類と多めなところ。
チェコスロヴァキアや独立スロヴァキアの車輌も選べる。
基本的にドイツ軍の35(t)仕様が多いからね。
確かエアフィックス箱のアカデミー製品はスロヴァキア軍の車輌が収録されていた気がするけど。
長らく35(t)軽戦車の1/35スケールキットはこのCMK製品だけだった。
近年はアカデミーやブロンコなどのキットも発売されている。
筆者はまだ後者の製品は作ったことがないけど……。
CMK製品はどうしても古いので多少精度が悪いですが、少なめの部品でよくまとめられたキットだと思いますな。
古いし海外製品なのでなかなか見かけることはないと思うけど、見かけて気になった人は是非ともチャレンジしてもらいたい。
今回はこんな感じかな?
そうなる。
今回はこれで終了。
次回は詳しいことは不明だけど、久々に飛行機模型になる予定だ。
次回も、お楽しみに~。