模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回はブレンガン社のメッサースピットが完成しましたな。
今回は息抜きに組みやすいキットを紹介するようですが……
キット本体を紹介したいところだけど、今回は少し路線変更。
戦車模型にたびたび付属する、兵士の人形の塗り方を紹介してみたいと思う。
またあれですかな。
「毎回説明するのが億劫なので専用記事を用意する」
という。
そういうことになる。
上に何枚か筆者が過去作った兵士の画像を載せたけど、今回はこういうのを筆者がどうやって塗っているかを紹介することになる。
需要あるのかな。
もっと上手い人のを真似したほうがいいんじゃない?
とりあえず、今回は比較的手に入りやすい塗料や道具を使って
「なるべく簡易的にそれらしく」
塗ってみましょう。
今回使うもの タミヤ 1/35 III号突撃砲B型
兵士の人形を塗装するに当たって、それのキットを用意する。
今回はこのタミヤ製III号突撃砲B型に付属する、突撃砲兵を使ってみよう。
このキットは先月末に購入してきたやつだね。
一緒に購入した零戦は完成済みですな。
キットの詳しい内容は後日紹介するとして、とりあえず開封。
画像の下にあるDランナーの中に突撃砲兵の人形パーツが含まれている。
今回はこれを使うことになる。
突撃砲のハッチから顔を出した、比較的シンプルなポーズですな。
兵士を組み立てよう
塗る前にまずは組み立て。
本キットの兵士は6パーツ構成となっている。
装備品のヘッドフォンとピストルホルスター。
本体は頭部、両腕、胴体&脚で分割されている。
現行のタミヤ製品と比べると、一体成型部分が多いね。
とりあえずニッパーで部品を切り出します。
この時点では何の変哲もないプラ成型品ですな。
がっつりパーティングラインがあるから、ここはデザインナイフやヤスリで整形。
今回はフィギュアの塗りメインだから、この辺りは軽く触れるだけに……。
そしてプラモデル用接着剤で各部品を接着。
ヘッドフォンだけは塗装の便を考えて接着しません。
凸凹面をヤスリがけすると、プラの削りカスが毛羽立ちがち。
これは流し込み接着剤の刷毛で軽くなでてやると、接着剤成分で溶けて均すことが出来る。
接着剤が完全固着しないうちに、車輌に乗せて腕の位置とかを確認しよう。
不自然に浮いているようだったら位置の調整が必要だ。
近年のタミヤ製品は各パーツにダボがありますからね。
兵士の人形もぴったりとしたパーツの噛み合わせになります。
というか突撃砲がもう組み立て終わっているんだ。
それについては後日触れる。
とりあえず、これで組み立ては終了。
下地を作ろう
それではいよいよ塗装作業に入る。
まずは1000番のグレーサーフェイサーをエアブラシで吹きつけ。
下地を整えるついでに、傷や不自然な段差がないか確認する。
筆者は今回ビンのサーフェイサーを使っていますが、缶スプレーのサーフェイサーでも問題ないですな。
ついでに肌の部分の下地もエアブラシ吹き。
使ったのはガイアノーツのノーツフレッシュピンク。
この兵士は手袋を装備していないので、手の部分もこれで塗ってしまいます。
筆者はよくこの辺り間違えたりすることが多いですが……。
手袋だと思ったら素手だった、みたいな。
というかこのくらいの面積だったら筆塗りでもよくない?
ですな。
今回下地はエアブラシで塗っていますが、缶スプレーや筆塗りでも問題ないですね。
実際この先もほとんど筆塗りなので……。
肌の部分はその時々に合わせて使用塗料を変えている。
アフリカ戦線の兵士だったら日焼けしていそうなので少し濃い色にしてみたり。
今回はラッカー系のノーツフレッシュを使っていますが、アクリル塗料でも問題ないですな。
筆者の場合過去には水性ホビーカラーの薄茶色を使ってみたり。
目の塗装
ここでようやく本格的に塗っていこう。
その前に使っている筆類の紹介。
筆者は主にクレオスのシリコングリップのものを愛用している。
今回のフィギュア塗装では細かいところを塗り分ける面相筆と、服装を塗り分ける丸筆を用意。
だいぶ使い込んでいるね。
なんか毛先が広がりかけているというか。
勿論、新品では毛先がちゃんと整っている。
筆者はケチだから、かなりボロボロになるまではなかなか代えないんだ。
筆者の場合、ボロボロになってもウェザリングとかで使いますからね。
途中で買いにいくのもアレなので、筆者は何本かストックしている。
面相筆・丸筆共に幾つか種類があるけど、
「とりあえず毛先が揃っていればなんでもいい」
みたいな感じらしく、筆者はストックの番号もバラバラだ。
目の塗装で今回使うのはこの色。
タミヤエナメルの
- フラットブラック
- フラットホワイト
- ライトブルー
だ。
瞳の色は好みでいいけど、今回は碧眼にしてみるのでライトブルーをチョイス。
あれ、一時期はクリアーブルーじゃなかったっけ。
一時期はクリアーブルーだった。
だけど筆者曰く
「ライトブルーのほうがそれらしい」
とのことで今回はそちらにした。
まずは白目を塗ってみる。
面相筆でフラットホワイトをとり、目の部分を塗る。
あとで拭き取ったり他の色と馴染ませたり出来るので、多少のはみ出しは気にしない。
今回はまだマシなようですな。
いつもの筆者は思いっきりはみ出した状態になるのが普通ですが。
ここで早くも別の道具が登場。
「先を削って尖らせた爪楊枝」
だ。
画像右のは普通の爪楊枝。
左のが改造を施したもの。
なんかものすごくしょうもない道具が。
先を尖らせているので、より細かい点をつけるのに便利ですな。
一度使っても、デザインナイフで再度先を削れば再利用可能となっております。
ライトブルーを爪楊枝に乗せて、白目の上にちょこんと乗せる。
ど真ん中に乗せるというよりは、少し上にずらすような形で乗せている。
ちょっと瞳部分が大きいかな。
もう少し白目分が多めでもいいかもね。
再びフラットホワイトの出番。
これを瞳の上に軽く乗せて簡易的にハイライトを表現。
うーむ。
あまり精度がよくないですな……。
筆者の気分次第では、よりそれらしいものが描けるんだけど……。
後で周りの塗装とうまく馴染むかもしれないので、とりあえずこれで進む。
続いてアイライン。
まずはフラットブラックを面相筆で塗る。
これもすぐ拭き取るので、多少太めに描いても大丈夫。
多少どころの太さには見えませんな。
なんだろう、公園前の派出所にいそうな。
はみ出たところはエナメル溶剤を含ませた、このガイアノーツのフィニッシュマスターで拭き取る。
これは綿棒と違って平面があるので、狙ったところを綺麗に拭き取れるんだ。
これもまただいぶ使い込まれた感じがするね。
筆者がケチでスポンジ部分を交換していないからですね。
見た目は綿棒みたいですが、ロッド部分は樹脂製。
両先端のスポンジ部分は交換可能です。
このフィニッシュマスターを使ってアイラインの余計なところはふき取ってしまう。
いきなり細く描くのが難しいから、太いのをふき取って細くする感じかな?
そうなりますな。
アイラインは今回黒で塗っていますが、他にもダークブラウン系で塗るのもいいですね。
これで目の塗装は終了だ。
顔の塗装
続いて顔の塗装になる。
今回使用するのは
- フラットブラウン
- フラットフレッシュ
- ピンク
- フラットホワイト
の4色。
なんか多いなぁ。
ただ塗る面積は狭いので、量自体は大したことないですよ。
この4色を少量ずつ塗料皿に出す。
すべて混ぜてしまわず、部分ごとに混ぜながら使っていく。
真ん中に配置したフレッシュとピンクを色のベースに使い、ブラウンとホワイトで陰影を調整する感じですかな。
まずは陰の部分から。
4色のうちのブラウンを中心に混色。
顔のしわやら首の辺りなど、主に凹んだ部分を中心にこの色を置いていく。
手の辺りも、手首周辺や指の間を中心にこの色で塗っていく感じかな。
これも多少汚く見えますが、後の色で馴染ませれば問題ないので……。
続いて中間色。
これは今回フレッシュとピンクを混ぜたものを塗っている。
陰の部分を少し残しつつ、顔全体をこれで塗っていく。
下地色同様、この辺りもどんな兵士を作りたいのかで少し色味を変えてみるといいですね。
筆者の場合ドイツアフリカ軍団の兵士に関しては、ブラウンを混ぜて少し焼けた感じを出すことが多いよね。
今回のドイツ軍突撃砲兵は1941年夏の東部戦線のイメージで塗っている。
ちょうど独ソ戦開始直後だ。
最後にハイライト。
ベース色にホワイトを加えたものを、今度は凸部分中心に塗っている。
鼻の頭とか、耳の先とか。
ドライブラシ感覚で、凸部分に引っ掛けるように塗るのもいいかもしれませんね。
今回の戦果
とりあえず顔を塗ったあとの全体図はこんな感じ。
……続きは次回。
また薄い記事を更に引き延ばそうとしている。
筆者としては本当は1つの記事にまとめる予定だったようだけど……
どうも予想以上に画像枚数とかが多くてね。
分割することにした。
閲覧している読者の皆さんがどうなのかはわかりませんが、既に編集しているこちら側は動作が遅くなっていますな……。
とりあえず続きは次回だ。
次は服装の塗装から再開する予定。
後編へ続く!
追記 後編が出来ました。
この記事で作っているキット
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