タミヤMMシリーズより、フランス戦線のII号戦車を作っていきましょう。
前回は車体を組み終えた。
今回は残る砲塔を組み立て、そのまま車体も塗ってしまおう。
作業開始!
砲塔の組み立て
まずは砲塔内部の部品から。
武装類は内部にある部分まで再現されているね。
II号戦車の武装は2cmKwkと7.92mm機関銃MG34。
主砲の2cm砲は当時最新鋭であった2cmFlak30対空機関砲の車載型だ。
機関砲ってことは連射ができるのかな?
まずはシートや主砲類を組み立て、その後外装を組み立てます。
車体同様、ここでも塗装パターンによってバイザー部分を選択します。
ハッチは開閉選択式。
今回は閉じた状態にするよ。
……キューポラ類はないみたいだね。
車長用キューポラはフランス戦終了後の1940年の10月ごろから導入されたようだ。
改修キットが配布され既存の車輌はそれを利用して改造。
後に生産されたF型は当初から装備していたようだね。
組み終わるとこんな感じに。
主砲部分は片側がポリキャップ。
もう片側がプラ軸同士の接続となっています。
接着剤が流れ込んで固着しないよう注意ですな。
2cm砲と機銃が並んだ感じがいいね。
どちらかといえば、これはドイツ軍の装甲車でよく見られるスタイルだ。
組み立て完了!
これで全体の組み立てが終了。
多少部品は多かったですが、その分精巧な感じになっていますな。
箱はまずまずの大きさですが、組み上がった車体は小さめです。
逆に旧製品のF型が小さい箱にパーツがぎっしり詰まっている感じなんだよね。
今回は使わなかったけど、本キットには戦車兵の人形も1体付属する。
また当初から後に発売されるポーランド戦線版の発売も考慮されていたからか、余剰パーツが多数発生するのも特徴だ。
わざわざ戦車兵の頭部だけ別ランナーになっているのも特徴的ですな。
どうやらポーランド戦線版では初期のベレー帽を着用した戦車兵の頭部が代わりに付属するのだとか。
組み立てが早く終わってしまったので、今回はそのまま塗装に入ってしまおう。
塗装図の確認
まずは塗装図の確認を。
本キットには4種類の塗装が収録されています。
いずれも1940年5月に発生した対フランス戦、西方戦役に参加した車輌となっていますね。
今回は塗装図A、第6機甲師団・第4中隊第1小隊2号車で仕上げましょう。
いずれもジャーマングレーの単色塗装となっている。
そこまで苦戦することはないだろう。
そういえば今回は「機甲師団」表記なんだね。
「Panzer Division」を「機甲師団」「戦車師団」「装甲師団」のどれで訳すかの違いですな。
一般的にドイツ軍の場合「装甲師団」表記が多い気がしますが。
塗装の前に……
筆者が使っている防毒マスクのフィルターが汚れてきたので、新品に取り替えることに。
画像の左が今まで使ってきたもの。
右が交換する新品だ。
こうやって比べるとだいぶ汚れているのがわかるね。
確か初導入したのは半年前のブルムベアを作っている最中だっけ。
塗装する頻度でも多少汚れ具合は変わると思いますが、参考になればと。
金属製のマフラーカバーにプライマーを吹き付けた後、全体を真っ黒にします。
プライマーはガイアノーツのマルチプライマー。
黒いサフはクレオスのフィニッシングサーフェイサー1500番ものですな。
その後は足回りにモデルカステンの履帯色。
車体はタミヤラッカーのジャーマングレイ。
これで全体の塗装は終了だ。
あっという間だね。
デカールを貼り付ける
エアブラシを片付けて次はマーキング。
キット付属のデカールは画像のものです。
大戦初期の車輌だけど、珍しく部隊マークはほとんど収録されていないね。
今回のAパターンは国籍マークと車番のみ。
シンプルだけどバイザーなど段差部分に貼り付けることになる。
デザインナイフで切れ込みを入れたり、マークセッター・ソフターで軟化させて密着させよう。
当初は白い十字がドイツ軍の国籍マーク。
しかしポーランド戦でそれが目立ち標的になったことから、それ以降はこのような白枠のみの十字になったのだとか。
今回の戦果
ついでに筆による部分塗装も。
主砲はMr.カラーの黒鉄色。
防盾に接着固定済みなので、筆で塗りわけています。
今回はここで作業を中断しよう。
次回はウェザリングを施し、完成させる。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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