模型大隊戦闘日誌、始まるよ!
前回は筆塗りの蛇行迷彩を解説していましたな。
今回は……。
約1ヶ月後にザクの日(3月9日)だ。
今年もザク系のガンプラを作っていこう。
筆者の手持ちには何かあったかな?
以前と比べれば数は減ってきましたが、まだまだ在庫はありますよ。
今回のお題 HGUC ザクII改
今回作るのはこちら。
ガンプラのHGUCシリーズより、ザクII改だ。
バーニィのザクだね。
0080に登場したザクの最終生産型ですな。
もっとも、他のMS同様当初は通常のザクのデザイン違いという設定だったようですが。
模型化されるにあたって、別の個体となったようです。
このキットはHGUCシリーズの第87弾として2008年5月に発売された。
メーカー側の希望小売価格は2023年2月現在1320円。
この時期は丁度ユニコーンとか逆シャアの機体がHGUC化し始めた時期だったみたいだね。
0080の機体も先行してHGUC化したものに続いて、ケンプファーとかがラインナップされたり。
仮組み品簡易レビュー
とりあえず筆者がサルベージしてきた仮組み品を見ていこう。
まずは前後から。
……右手は銃持ちじゃなくて握った手にしないの?
それに関しては後述です。
このザクII改、先行してHGUCにラインナップされていた通常型のザクに合わせるためか、設定画に比べて少し細めに造形されているようです。
筆者は普段設定画とにらみ合わないので、あまり気にしていないようですが。
腕の可動チェック。
肩関節は独特な形のスイング式となっている。
多少は引き出しが利くけど、そこまで可動範囲は広くない感じかな。
肘はシンプルな構造で90度まで曲がる。
肩関節の都合か、胴体はなんか変な位置に合わせ目があるね。
腕もほとんど真っ二つな感じ。
よくも悪くも一昔前のキットというか。
筆者はこのキットを発売直後に一度組んでいますな。
発売から15年。
早いものです。
続いて脚部。
ヒザ立ちは少し難しいように感じる。
足首関節が独立しているのは当時としては珍しい。
これで踏み込んだポーズも楽々とれる。
この時期の足首関節は単純に埋め込まれたポリキャップとボールジョイントの組み合わせが多かったですからね。
股関節は劇中の座ったポーズをとるためか、前後にスイングする機構が搭載されている。
関節自体は旧来のボールジョイント方式だ。
フレームに外部装甲を貼り付けていく形は当時としては新しい感じ。
スタンド類に接続するためのポリキャップも仕込まれているね。
3mm径の棒軸がぴったり合うよ。
リアスカートは跳ね上げ可動式。
サイドスカートがリアスカートに接続されている形になっているのは面白い構造ですな。
付属する装備・オプションはこんな感じ。
武器は
- MMP-80 90mmマシンガン
- ヒートホーク
手首は
- 右銃持ち手
- 左握り手
- 左平手
となっている。
その他B型頭部も付属だ。
……右握り手は?
そんなものはない。
バーニィのザクといえば、ヒートホーク装備なのに。
ザクII改が発売された2000年代後半のキットは手首のバリエーションを削減する傾向でしたからね。
以前のパワード・ジムなんかでも左の握り手が付属しなかったり。
とりあえず90mmマシンガンを装備。
銃口下のグレネードやマガジンは取り外し可能です。
なんか妙に大きいような。
参考としてリックドムII付属の同型マシンガンとの比較を。
やや大きめに造形されていますな。
ケンプファーのバズーカはドムのと同じはずが、小さめに造形されていたよね。
この辺りキットの発売時期の違いかな?
ドムIIのものはマガジンが一体整形でグレネードも付属しないから、後発のザクII改のものの方がプレイバリューは高め。
大きさが気になるなら交換して遊んでもよさそうだ。
そして問題のヒートホーク。
右手首が差し込み口の細い銃持ち手しか付属しないので、太いグリップ部分をうまく持たせられないという。
これじゃあガンダムは破壊できないよ。
筆者がこのキットで一番問題視している箇所でもある。
現在はまだ手首のオプションが複数発売されているから、この問題は解決しやすいけどね。
昔は他キットからの流用や高価なレジンパーツの導入ぐらいしか解決方法がありませんでしたからね。
ちなみにヒートホーク本体は後に発売されたF2ザクのものと同型です。
成型色とジョイントパーツの形が異なるのみですね。
オプションのB型頭部(フリッツヘルム)
ドイツ軍のヘルメットを彷彿とさせるミリタリースタイルが特徴的だ。
通常型との選択に迷う。
急にイメチェン。
ザクII改のデザインはケンプファー同様、出渕裕氏。
どうも
「ジオン軍=ドイツ軍」
のイメージを定着させたのも出渕氏だとか。
手持ち装備ではないけど、腰にはハンドグレネード(手榴弾)が3発付属。
3発分一体整形されている。
無改造状態では単なる飾りに近い。
3発か2発かの違いでグレネードの形自体はF2型のものと同様ですな。
手に持たせるには要改造です。
その他付属物としてマーキングシールとホイルシール。
マーキングシールはシールドに貼り付けるジオン国章のみ。
これは別売りのガンダムデカールにも収録されている。
ホイルシールはモノアイレールとモノアイ部分がそれぞれの頭部用に2種類。
形からして……。
モノアイは固定式ですな。
次回、製作開始!
今回はここまで。
次回から作業開始だ。
筆者的にはちょっと気になるところが多いかな?
- ヒートホークを装備できない右手
- 動かないモノアイ
ここは改造したいようです。
逆に細身のプロポーションはそこまで気にしていないようですが。
それともうひとつ気になるポイントがある。
あっ、なんてことを。
- 肩ブロック側のポリキャップPC123プラスのFが妙に固い
- 肩関節パーツ自体の強度があまり高くない
ので、外そうとしたところ破損してしまった。
これの修理も兼ねて作業を進める予定だ。
ちなみに画像では左肩のみ破損していますが、この後右肩も破損しています。
とりあえず、どうなるかは次回以降。
続きは次回!
この記事で紹介しているキット