ミニアートのSU-85(r)を作っていきましょう。
前回は車内や車体部分を組んだ。
今回は主砲周りや転輪、履帯などを組んでいく。
前回までが放置するまでの去年の画像。
今回がつい最近再開した画像を使うようだね。
そういうことになりますな。
少々細かい調整が必要な箇所が多い。
だからこそ筆者は放置モードに入ってしまったんだけどね。
とりあえず作業を再開して、どんなものかを確かめよう。
主砲の組み立て
まずは主砲周りから。
ハッチを閉めると外から見えなくなりますが、砲尾部分も再現されていますな。
防盾周りはちょっと変わった構成だね。
鋳造製の本体の他、上にフタっぽいパーツがある感じ。
とりあえず砲尾部分を中心に組んでしまいます。
主砲基部は上下左右に可動しますが……
少々不安な作りですな。
可動軸部分付近を接着する必要がある。
接着剤が少ないと可動時に外れてしまう。
逆に流し込みすぎると可動軸に固着してしまう。
なんか難しそうな。
完成後もメンテナンスができるよう、ここからは接着せずに進めよう。
もうひとつ気になったのが、このフタパーツ。
防盾本体とプラ製の軸で接続されますが、かなり貧弱ですな。
接着しちゃえば?
このフタは主砲の上下可動に連動します。
なので接着してしまうと主砲を上下に動かせなくなり……。
というわけでここは真鍮線に置き換え。
- 接続軸部分双方に0.3mmの穴を開ける
- フタ側の穴に同径の真鍮線を埋め込み接着
これで接着せずに接続・可動も両立できた。
精密作業!
ズレないように注意だね。
これで主砲周りは組み立て完了です。
砲身は最後に取り付けますが。
本体と防盾は接着しない。
砲周りのパーツを押し込んで接続しようとすると、砲尾パーツが外れて車内に入ってしまうからね。
- 接着しないで主砲を全て組み立て
- 完成した主砲ユニットをそのまま本体にセットする
といった感じにできるようにしている。
転輪の組み立て
続いて転輪。
T-34譲りの大型転輪はSU-85でも健在です。
これまた細かい部品が。
リング状の部品は内部に組み込むもの。
おそらくポリキャップの代わりだろう。
転輪の接着部分は他社製品ではまっ平らですが……
この製品ではボルト部分が再現されています。
ボルト内に極小の接続ピンがあるので、その部分を接着しましょう。
見えないところまでこだわっているね。
その分少ちょっと組み立てが大変だけど。
組み立てるとこんな感じに。
見慣れた転輪になりましたな。
T-34系列は転輪の数が少ないのが利点なんだよね。
本体に取り付けるとこんな感じに。
説明書では接着しないよう指示が出ています。
今回筆者はロコ組みをしたいので、指示通り接着せずに進めます。
そのままだとはめ込みが少しキツめで、着脱時にサスペンションアームに負荷がかかりそうだった。
なので転輪のはめ込み穴を2.5mm径のピンバイスで一度さらっている。
履帯の組み立て
そのまま履帯も組み立てます。
このキットのはプラ製。
1枚ずつランナーから切り離していきましょう。
履板は2種類。
センターガイドありとなしを交互に組み合わせていきましょう。
それぞれを36枚、計72枚を繋ぎます。
接続軸があるからはめ込むだけ。
……と思いきや、はめ込もうとすると高確率で軸がつぶれちゃうね。
一見すると可動式に見えますが、どうも違うみたいですな。
「接着しない指示」も出ていないので、素直に接着してしまいましょう。
いきなり1本の履帯を作ろうとすると混乱するので、束を作ります。
- 10枚の帯×6
- 12枚の帯×1
をセットしましょう。
きれいに繋がっているように見えるけど、大半は接続ピンを潰しているね。
この履帯、押し出しピン跡が存在しないから整形自体は楽でいいんだけど。
今回の戦果
その後は接着剤を流し込み取り付け。
転輪と履帯のみを接着する、ロコ組みで仕上げています。
ロコ組みに関しては過去記事で解説しておりますので、詳しくは当該記事を参照に……。
車体に接着していなかった誘導輪アームや第一転輪のサスアームも、ここで調整後接着する。
先に機動輪上で履帯の両端を接着してから、誘導輪アームを動かして履帯の張りを調整するといいだろう。
SU-85はT-34同様、先頭が誘導輪で最後尾が機動輪だったね。
このキットの誘導輪アームは接続部分がギザギザだから、少し動かすのに苦労するけど。
今回はここで作業を中断。
次回は車体上部の組み立てになるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット