MPMより、フィンランド軍仕様のフォッカーD-21(D.XXI)を作っていきます。
前回は箱の中身を確認した。
今回は組み立て開始。
胴体内部を組み立ててしまおう。
これは中古で仕入れたみたいだけど……
筆者はいつぐらいに購入したのかな?
おそらくまた6~7年前だと思いますが……。
少し難しそうな簡易インジェクションキットだったので、放置したらしい。
ここ最近その手のキットはいくつも作って慣れてきている。
作るならこのタイミングだ。
「今がその時だ!」ってね。
ゲッター系の曲は筆者のお気に入り作業用BGMだ。
それでは今回も作戦を開始しよう。
まずは接着
手始めに合わせ目消しのため接着を。
- 主翼
- 主脚
を貼り合わせてしまいます。
本機の主脚は固定脚。
タイヤパーツをスパッツパーツで挟み込んで接着してしまいましょう。
合わせ目消しについては過去記事を参照にしてね。
コクピット内の組み立て
続いてコクピットを組み立て。
内壁部分にモールドがあるなど、ディティール面ではいい雰囲気をしています。
ただこの手のキットらしく、取り付け用のダボ類がほとんどありませんな。
簡易インジェクションってやつだっけ。
以前にもこの手のキットは何回か組んでいたね。
作りにくいけどマイナー機率高めで、レア機体が多いというか。
とりあえず組み立てるとこんな感じに。
取り付け用のダボ類もなく説明書の指示も曖昧なので、少し不安ですな。
調べたところ、このキットは2003年発売らしい。
スケールモデルで20年前の発売だから、そこまで古くはないはずだけど。
ガンプラなんかだと20年前のキットは古い分類だけど……
スケールモデルは50~60年前の製品もあったりするから、そこまで古く感じないというか。
ガンプラは可動ギミックとかの進歩が早いですからね。
さて、コクピットを組み込もうとしたけどうまくハマらない。
おそらくこの背面の板A12番パーツがぴたりとハマるはずなんだけど、そこまで下がらないんだ。
説明書にもなにやら記載されていますな。
おそらく
「ステップ2(コクピット挟み込み)で必要な場合、側面を削り落としてください」
的な内容かと。
説明書には床板を削るように指示が出ているが、実際は隔壁部分も干渉する。
外から見えない部分を中心にガリガリ削ってしまおう。
削った後がこの状態ですが……
削るほかにも前面の隔壁(A6番パーツ)の接着位置を変更しています。
説明書ではA6番パーツが床板の上に乗るように接着指示が出ていますが……
今回はA6番パーツが床板の横に付くように接着しています。
上に乗るように接着すると胴体内部で干渉してしまい
- 床板を前のめりにして接着
- 隔壁を思いっきり削るか、斜めに接着する
必要があってね。
ほとんど外から見えない箇所でもあるから、接着位置を変更して簡易的に済ませた。
コクピットパーツを削るのに筆者が使ったのは、クレオスの 「匠之鑢・極 雲耀 単目・粗」
頑丈な板状の鉄ヤスリで、ガリガリ削る分にはおススメだよ。
コクピットの塗装
続いてコクピット内部の塗装ですが……
特に塗料名の指示がありませんな。
調べたらグリーングレー系で塗っている事例が見つかったので、とりあえずRLM02グレーで塗っておきましょう。
塗料名は書かれていないけど、英文で説明書にはジンククロメートとか書かれているね。
ジンククロメート……
なんか前に塗料名で調べていたら見つけたような。
航空機とかによく使われる錆び止め塗料らしい。
色は主に黄色や緑系のものが多いんだとか。
この塗料を塗った状態でテストフライトをすることがあるから、試験飛行のことを俗に「グリーンフライト」と呼ぶという。
軍用機の機内色ってどこの国も黄色や緑色が多いけど、この錆び止めの色なのかな?
その後は計器や操縦桿を黒で塗り分け、スミ入れなどで凹凸を強調します。
スミ入れはいつものタミヤエナメルのスミ入れ用ブラックですな。
パテで強度を補う
さてコクピットパーツを組み込みたいんだけど……
ダボやピンがないので、どうしても強度的に不安だった。
なのでタミヤのエポキシパテ(高密度タイプ)を使って、接着面積を広くとり強度を確保した。
これは以前も雷電で似たようなことをやっていたような。
タミヤからは他に即硬化タイプのエポパテが発売されていますが……
あちらは薄く伸ばしたり、切削のしやすさが特徴ですな。
今回使った高密度タイプはやや固め。
こういうパーツの接着や補強に向いていますね。
即硬化タイプは肉抜き穴埋めやツィンメリットコーティングでよく使用している。
逆にあちらは高密度タイプでは少し難しく感じたね。
補強が済んだら胴体も接着。
この機体は後部が鋼管羽布張りとなっています。
凸モールドを接着剤で溶かさないように注意してください。
今回の戦果
そのまま主翼も接着。
胴体と主翼の間が少し広いですな。
テープで反りをつけつつ、接着を試みます。
今回はここで中断。
次回は残りの部品を仕上げていこう。
続きは次回!