マッチボックスのハインケルHe170Aを進めていきましょう。
前回は塗装とマーキングを済ませた。
今回はウェザリングをして完成させよう。
今月はこれが完成品第1号。
筆者が謎休業していたから順調に遅れているという。
今月の完成品は少なくなりそうですな。
それでは遅れを取り戻すべく、作業を再開しよう。
部分塗装とスミ入れ
とりあえず前回できなかった部分塗装を。
タイヤやピトー管先端などを塗り分けていきます。
塗装のために仮留めしていた機首も一度外しプロペラを組み込み再接着。
ここで組んでしまおう。
脚は逆にバラバラになっちゃっているけど。
そっちは最後に再接着しよう。
ここで接着しても、次のスミ入れでまた分解する可能性がある。
ここでスミ入れ。
使用したのはいつものタミヤスミ入れ用ブラックですな。
ただ薄い凸モールドだからそこまで劇的な効果はないというか。
今回ガリガリ削っているし。
筆者も彫り直すのが億劫だったのか、そのままですな。
実際は胴体左右でモールドがズレており、うまく繋がらなかったというのもありますが。
このマッチボックス製品のデカール、どうやらタミヤエナメルの塗料と相性が悪いらしい。
溶剤で拭き取ろうとしたところ右主翼上部が黒ずんで取れず、さらに溶けたような柔らかい感触があった。
エナメル塗料の溶剤成分でデカールが溶けたように感じる。
あらら。
とりあえず今回はこれで先に進みましょう。
銀剥げと排気汚れ
続いて銀剥げと排気管汚れ。
これらもスミ入れ同様、過去記事と同じ手順だ。
銀剥げは控えめ。
代わりに排気管汚れを少し目立たせるよ。
最後の仕上げ
最後につや消しクリアーを吹きつけ。
そして風防や偵察窓のマスキングを剥がし、主脚を組み込み完成です。
主脚の翼端側に来るカバーは塗装によって取り付け位置が異なるので注意です。
旅客機型は主脚側に。
それ以外のものは主翼側に取り付けましょう。
やっと完成。
以下、ギャラリーだよ。
マッチボックス ハインケルHe170A 完成!
少し前の製品だからかな、全体的にあっさりした感じ。
ドイツレベル版(ICM)とも比べてみましょう。
ドイツレベル(パーツはICM製)と。
あちらは液冷エンジンのF-2型。
今回のは空冷エンジンなので、機首の形が大幅に異なりますな。
比較してみるとマッチボックス版は
- 主翼の角度が急
- 風防や窓は小さめ
に見えるかな。
作ってみた感想のコーナー
ドイツレベル(ICM版)ほどではないけれど、だいぶ苦戦していたような。
ドイツレベル版(ICM)との比較も踏まえた筆者の感想としては……
- ドイツレベル版(ICMパーツ)と比較して胴体周りはオーソドックスな部品分割。なので組む際の混乱が少ない
- パーツ選択により3つの形式から選択可能。2023年11月現在、ICM製品にはラインナップされていないHe170Aも収録されている
- 主翼と胴体接合部の部品の合いが悪い。ここは隙間を埋める必要あり。
- 少し前の製品らしく主脚格納庫周りや機内など、内部はディティールが少なめ
- バラバラな成型色なのでそのままだと傷などがやや確認しづらい。
といったところ。
古いからか全体的にあっさりした感じ。
逆に単純な構造だからか、合いの悪い主翼部分以外は比較的組みやすい。
ドイツレベル(ICM)のやつは機内が充実している代わりに部品の取り付け位置があいまいだったり、部品を削る必要があったりしたからね。
部品分割も独特というか。
ただ内部が細かい分、完成してみるとドイツレベル(ICM)のほうがシャープですっきりしているように見えますが……。
マッチボックス版の一番の特徴はHe170Aを作れるところにあると思うね。
これは今のところICM版では発売されていない。
他のF型やG型はICM版で出ているけど。
どっちにしろ、海外製品だから安定して供給されないのが難点だけど。
筆者もこれは中古品で確保したものだったね。
前回組んだドイツレベル版はICM製品でしたが、それ以前にも今回のマッチボックス製品を使ったドイツレベル版が発売されていたようです。
そちらを探してみるのもありですな。
今回はここまで。
次回はまた別のものを作ることになるだろう。
続きは次回!