タミヤのM4シャーマンを作っていきましょう。
前回は車体上部を組んだ。
今回は残る砲塔やその他の細かいところを進め、全体の組み立てを終えよう。
ようやく組み立て終了。
今のところ、そんなに苦戦はしていない感じかな。
90年代のタミヤ製品ですからね。
パーツはかなり少なめです。
省略された部分を少しディティールアップしていく感じだ。
それでは今回の作業を始めよう。
砲塔外装の組み立て
とりあえず砲塔本体の組み立てを。
後部の張り出し内部にある無線機まで再現されていますな。
砲塔も生産時期によって細かい仕様が異なる。
今回のは
- 車長ハッチは観音開き。装填手ハッチはなし
- 左側面のピストルポートがあり
- 後部の張り出し部分が垂れ下がった、いわゆるローバッスル型
といった感じだ。
組み立てるとこんな感じに。
ハッチ部分は一度保留。
兵士用の台座も保留とします。
75mm砲装備型用の、丸っこい砲塔だね。
この丸っこい砲塔が可愛いというか。
主砲の組み立て
続いて砲塔。
合わせ目接着済みの砲身や砲尾もここで組んでしまいます。
防盾は幅の広いタイプ。
極初期のシャーマンでは幅の狭いものを使用していたようだ。
模型だとアスカモデルのM4A1なんかで見られる。
防盾は構造上接着しないで進めると不便そうですな。
内部を暗い色で先に塗ってから、主砲と合わせてしまいます。
主砲の可動軸はプラ同士の接合。
保持力が気になる人は瞬間接着剤を薄く塗って補強するといいだろう。
ハッチの取っ手を作り直す
ハッチの取っ手はここに来るまでの他ハッチ同様、板状に省略された形となっています。
やはり0.5mm径の真鍮線とピンバイスを用い、作り直しています。
ここは開いた状態にもできるように、真鍮線は貫通させないで取り付けるよ。
少し長さを合わせるのが手間だけど……。
これで砲塔の組み立ては終了です。
ハッチはヒンジ部分に瞬間接着剤を少し塗り、渋みを与えています。
これで開いた状態にもできますな。
今回は鹵獲車輌にするので、ドイツ兵を乗せてそれらしくしたかったけど……
しっくりくるのが手持ちにいなかった。
改造する時間も惜しいので、今回は無人で進めることに。
砲塔を本体にセット。
ほとんど形になりましたな。
ここからもう少し手を加えよう。
追加の装甲板を貼り付ける
M4シャーマンシリーズは防御力を補うため、ピンポイントで増加装甲が施されていた。
キットにも付属するので使ってみよう。
- 砲塔右側面
- 車体正面
- 車体側面
といった感じだね。
砲塔のはチークアーマー(チークとは頬のこと)って呼ばれていたとか。
取り付け位置にはうっすらと凸モールドがあるので、それを目印にして接着しましょう。
イモ付けですが、接着面積が広いので問題ないはずです。
この追加装甲部分の車内には弾薬庫がある。
初期車体のM4シャーマンはここに被弾すると簡単に誘爆してしまった。
なので応急処置としてこんな感じに装甲を施すことに。
後期の車体では不凍液で満たした湿式弾薬庫を床下に装備。
これで誘爆の問題を解消している。
時々見かける(W)と形式名についた後期車体のM4シャーマンは、その湿式弾薬庫を装備したタイプだそうですな。
(W)は水を意味する「Water」が由来です。
ただM4A2は、後期車体でも湿式弾薬庫を装備していなかったのだとか。
……というかこんな簡素な追加装甲で大丈夫なのかな?
なんか逆に「ここが弱点です」って教えているようにも見えるし。
鋳造表現を施す
砲塔をはじめ、シャーマンは鋳造製の部品が多く使われている。
キットでも梨地表現が最初から施されているけど、溶きパテでさらに追加してみよう。
鋳造表現は久々かな?
詳しいやり方は過去記事を参考にしてね。
今回の戦果
とりあえずこれで組み立て完了としましょう。
アクセサリー類とかたくさんついてくるからもっと載せると思っていたけど、結局シンプルスタイルに。
サンドシールド(サイドスカート)をはじめ、ジェリカンやオイル缶、予備履帯など多数付属する。
今回は大戦末期の鹵獲車輌ということで、荷物は乗せずに仕上げることにした。
他社のM4系列に流用してもいいだろう。
余剰パーツにはM4A3用の後部パネルとかがあります。
このキットだけでM4とM4A3の違いがわかりますな。
今回はここで中断。
次回は塗装になるだろう。
続きは次回!
この記事で作っているキット
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