RSモデルズのハインケルHe112B-1。
ハンガリー空軍の機体で作ってみましょう。
前回は胴体と主翼を組み立てた。
今回はバキュームフォームキャノピーなど残りの部品を取り付け、全体の組み立てを終了しよう。
思ったよりはサクサクと。
部品自体は少ないですからね。
合いが悪いものの、事実上このキットは2回目ですし。
2021年版にはなかった、バキュームフォームキャノピーを中心に見ていくつもりだ。
それでは作業を再開しよう。
各部の成型
とりあえず待ち時間に各部成型を済ませておきました。
1/72のレシプロ戦闘機なので、パーツ自体は少なめです。
ほかのHe112のキット同様、排気管周りは選択式だね。
今回のキットはドイツ軍、ハンガリー軍共に同じ排気管っぽいけど。
プロペラの組み立て
まずはプロペラ。
軸が短いのと単にはめこむ構造だったので……
5.0mm径プラ棒に3mm径の穴を開けて内部にセット。
留めパーツとします。
この辺りは以前の2021年版と同じような流れだね。
続いて排気管。
側面のパネルごと選択する構造となっています。
そのままだと押した際に排気管が内部に入ってしまうので、プラ板で裏打ちしておきましょう。
本来ならフレームパーツを組み込んで排気管を抑えるようだ。
- フレームパーツをすり合わせるのが億劫だった
- せっかくすり合わせても外から内部が見えない
ので、プラ板の裏打ちで簡易的に済ませることにした。
尾翼と機首の組み立て
尾翼は接着面積が広いですが、ピンのないイモ付け式。
作業中に引っ掛けて外れることを考慮して、ピンを増設しておきましょう。
0.5mm径の真鍮線を埋め込んでいる。
2本通したほうが確実だけど、作業性を考慮して今回は1本にしている。
主脚もイモ付け。
ここは支柱を先に組み、取り付け位置にピンバイスで凹みをつけています。
2021年版で少し失敗した箇所だったね。
Bf109のようにハの字に開いた形状にしたいけど、He112の主脚は前から見た際に地面と垂直になるようにとりつけるよ。
バキュームフォームキャノピーを取り付けよう
最後に風防を取り付けます。
その前に風防内部に来る部分を塗っておきましょう。
照準器は黒。
座席周りはとりあえずRLM02グレーで……。
今回一番のポイントであるバキュームフォームキャノピー。
筆者はこれが初めてとなる。
手作り感満載のパーツ。
精度とかが気になるけど。
とりあえず切り出しましょう。
うっすらと本来のパーツのラインが見えるので、それを目指してハサミで大まかに切ってみます。
背部にはアンテナ線支柱の飛び出る箇所がある。
ここは0.8mm径のピンバイスで開口した。
大まかに切り出したら、仮組みで様子を確認しつつ微調整。
本当はもっと削り込んだほうが本来のパーツの形になるようですが……
これ以上削ると隙間になるので、この辺りで止めておきましょう。
反対側もこんな感じに。
少し位置がズレただけで隙間になる。
これ以上は削らないほうがよさそうだ。
削るよりも埋めるほうが手間なんでね。
風防の位置が決まりそうでしたら、アンテナ線支柱の接着位置も決めてしまいます。
風防と仮留めしつつ、機体側の接着部分にピンバイスで凹みをつけましょう。
この風防は1パーツ成型だけど、実機は前中後で3分割されているっぽいね。
真ん中の区画が座席部分と重なるように……。
後付け感のする風防ですが、元々He112は開放式ですからね。
Bf109との正式採用に敗れた後、密閉式に改めて再度挑戦したのですが……。
アンテナ線支柱はとりあえず外装の塗装にあわせるため、濃松葉色に塗装。
そして風防と共に接着してしまう。
接着にはいつものセメダイン。
接着面積が狭いから注意しつつ……。
バキュームフォームパーツは薄いから接着面積を確保できないのが難点だ。
ちなみに世の中には本体も含め全てがバキュームフォームパーツのキットも存在するらしい。
接着面積を確保するため、プラ板やパテで補強しながら組むようだ。
今回の戦果
後は風防をマスキング。
操縦席周りに微妙な隙間ができていたので、それはビンのサーフェイサーを筆塗りして埋めています。
これで組み立て完了ですな。
一度作っているだけあって、多少削り込んだりはしたけどスムーズに進んだね。
パーツ配置は異なっていたけど、パーツの内容自体もほとんど同じというか。
バキュームフォームキャノピーも特に問題なく進みましたな。
むしろ2021年版のインジェクションキャノピーのほうが隙間だらけで苦戦したような気がします。
今回はここまで。
次回は塗装から再開予定となる。
続きは次回!