サイバーホビーより、H2ティーガーを作っていきましょう。
前回は塗装をした。
今回は主にウェザリングを施し、完成に持ち込む。
クリスマスも過ぎて、いよいよ年末。
何とか年内に完成したようだね。
今月はどのくらい完成したのか……。
それは月末のお楽しみ。
それでは作業を再開しよう。
ジャンクパーツの予備履帯を流用する
このキットには予備履帯がありません。
ただ筆者がジャンクパーツを漁っていたところちょうどいいものを見つけたので、これを急遽追加します。
成型色からしておそらくタミヤのティーガーI初期型だろう。
どうせとっておいても使わないので、ここで使用してしまおう。
急遽追加したので、塗装は筆塗り。
多少雑ですがウェザリングで隠すので、あまり気にせず……。
中期型以降は履帯の接地面に滑り止めがつくんだっけ。
ただこの位置だと接地面が見えないので、中期型以降のを流用しても大丈夫そうですな。
エナメル塗料でのウェザリング
ここからようやくウェザリングです。
とはいってもいつものパターンですな。
- スミ入れ兼ウォッシング
- ドライブラシ
- オイル染み
などなど……。
詳しくは過去記事参照だね。
というかもうあの記事も3年前のものだったんだ。
クレオス製品を使ったウェザリング
続いてはクレオスのウェザリングカラー&ライナーを使ったもの。
- 傷(チッピング)
- 雨だれ・錆だれ(これだけウェザリングライナー使用)
- 排気管の錆・煤
といったものですな。
3年前のものから1年前のものまで……
というか、なんかいつも年末にこういう記事が集中していない?
気のせいでしょう。
足周りのウェザリング
足周りはウェザリングカラー・ペースト類。
それとタミヤエナメルのクロームシルバーによるドライブラシですな。
これも詳しくは過去記事参照です。
このあとタミヤのウェザリングマスターBセットも使っている。
筆者は今回東部戦線をイメージしたウェザリングにしたらしい。
暗い色の泥というか。
最後の仕上げ
最後はつや消しクリアーを吹き付け。
そして足周りを接着して完成です。
ベルト式履帯はそのままだと浮くので、転輪上部に合わせてしまいます。
筆者が購入してから9年間近く放置していたものがようやく完成だ。
以下、ギャラリーとなる。
サイバーホビー ティーガーI H2型 完成!
さすがに後発キットだからかな?
見慣れたタミヤ製品よりも細かいところの解像度は高いというか。
比較してみましょう。
同じ初期型車体なので、タミヤの初期型と。
砲塔が異なるので、そこで大きく印象が変わりますな。
そういえば同じ初期型だけど、よくよく見たらエンジンデッキ後部のディティールが異なるね。
排気管前にある+マークのディティールがサイバーホビー版ではないけど……。
どうも当初はタミヤ製品のような+マークのある形だったらしいが……
1943年の春ごろから生産された個体から、今回作ったサイバーホビー製品のものと同じ+マークのディティールがないタイプになったようだ。
筆者は当初この車輌をジャーマングレーに塗ろうとも考えていたみたいだけど、このことを知って三色迷彩にしたらしい。
初期型ティーガーIの中でも前期型・後期型があったってことかな?
位置的に潜水装備関連ですかな?
あれは実際にあまり使われなかったので、早々と廃止されたようですが。
続いて同じ70口径7.5cm砲を装備したパンターと比較。
H2型ティーガーの砲塔はパンターのものによく似ているけど、実際はだいぶ形が異なるんだ。
なんかH2砲塔は側面がハッチだらけなのに、天板部分はキューポラ以外何もないんだよね。
実際に作られたモックアップがそうだったのでしょう。
パンターの部品を追加して生産・改修されたIf仕様で作るのも面白そうですな。
作ってみた感想のコーナー
幻の虎・完結!
筆者の感想としては……
- H2ティーガーのプラ製インジェクションキットとしての高い希少価値。それまではレジン製の改造パーツぐらいしかなかったはず
- オレンジボックス版のティーガーIをベースにしているため、足周りの組み立て負担が少ない
- 溶接跡も最初から施されているなど、細かい部分の解像度も高め
- ドラゴン・サイバーホビーらしく、やや部品の合いがタイト。ちょっとしたズレから各部隙間ができる。
- 細かい部品が大量に付属しそれで各形式違いを忠実に再現している……と思いきや、一部パテ埋めが必要な箇所があったりする
- 一部取り付け位置が不明確な部品あり。とはいってもブロンコのズリーニィ等と比べたらまだマシ
といったところ。
一部説明書の指示がわかりにくいところがあるけど、キットとしては割りといい感じ。
細かいところの解像度で筆者お気に入りのタミヤ製ティーガーに対抗している感じだ。
ちなみにみんな大好き(?)塗装指示のドラゴソ語はない。
というかH2型はこれくらいしかインジェクションキット化されていなかったような。
なので車体以外は比較のしようがないという。
組みにくさの比較にブロンコのズリーニィ……
これは筆者の感覚がおかしくなっているだけなんじゃないかな?
確かにアレに比べたらH2ティーガーはかなり組みやすいように感じるけど。
H2砲塔はよくも悪くもサイバーホビー(ドラゴン)らしくなく、側面ハッチ類が一体成型されたガワだけのもの。
組みやすさ重視で筆者としては気に入ったようだ。
ハッチを動かしたり砲尾が気になる人は要改造だけどね。
クリアーパーツ類は充実している同社製品ですが、キューポラの防弾ガラスが省略されているところが少し気になりますな。
DSトラックといい、この時期(2010年代中~後期)のドラゴン・サイバーホビー製品はコストダウンを優先しているように感じるといいますか。
異彩を放つ7.5cm砲装備のティーガーI、気になる人は要チェックだ。
今回はここまで。
次回は……また戦車になる予定だね。
次回も、お楽しみに~。
この記事で作っているキット